人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル室内楽シリーズのチケットを3枚取る / チャン・カイコー監督「さらば、わが愛/覇王別姫」を観る ~ 2人の京劇役者の愛憎と人生を描いた一大叙事詩

2024年02月06日 00時47分02秒 | 日記

6日(火)。新日本フィルの室内楽シリーズのチケットを3枚取りました

1枚目は4月22日(月)19:15開演の「藤田麻理絵(ホルン)プロデュース編」です プログラムはブラームス「ホルン三重奏曲作品40」他です 出演は下のチラシの通りです

 

     

 

2枚目は5月13日(月)19:15開演の「城満太郎(コントラバス)プロデュース編」です プログラムは①ファランク「ピアノ五重奏曲第1番」、②メンデルスゾーン「ピアノ六重奏曲」です 出演者は以下の通りです

 

     

 

3枚目は7月8日(月)19:15開演の「西江辰郎(コンマス)プロデュース編」です プログラムはセルゲイ・タネーエフ「ピアノ五重奏曲」他です 出演者は以下の通りです

 

     

 

なお、9月17日(火)開催の「サミュエル・エリクソン(チェロ)プロデュース編」は東京フィルの定期公演とダブっているので取りませんでした

ということで、わが家に来てから今日で3310日目を迎え、複数の中国メディアによると、3日に湖北省武漢市の空港で、乗客が機内で6時間も待たされる出来事があり、物議を醸している  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     流石は経済大国の中国!  待たせる時間が記録的だ 6時間あれば目的地に着いてる

 

         

 

昨日、夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました 牛肉はバラ肉を使いましたが、寒いのでシチューが一層美味しく感じました 飲み物はウーロン茶です。アルコールではありません。あしからず

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹で陳凱歌(チャン・カイコ―)監督による1993年製作中国・香港・台湾合作映画「さらば、わが愛/覇王別姫」(172分)を観ました

物語の舞台は1925年の北京。小豆子は遊女である母に捨てられ、京劇の養成所に入れられる 先輩の石頭はいじめに遭う彼を弟のようにかばい、つらく厳しい修行の中で常に強い助けとなる 成長した小豆子は程蝶衣:チョン・ティエイー(レスリー・チャン)となり、石頭は段小樓:トァン・シャオロウ(チャン・フォンイー)となって人気の演目「覇王別姫」を演じるスターになる 女形の蝶衣は覇王を演じる小樓に密かに思いを寄せていたが、小樓は娼婦の菊仙:チューシェン(コン・リー)と結婚してしまう やがて彼らは日本軍の占領、文化大革命という激動の時代に呑まれ、過酷な運命に翻弄されていく

 

     

 

この映画は、京劇の古典「覇王別姫」を演じる2人の京劇役者の愛憎と人生を、国民党政権下の1925年から、文化大革命時代を経た70年代までの50年にわたる中国の動乱の歴史を背景に描いています

「京劇の養成所」と言えば聞こえは良いですが、当時は貧困の家庭の子どもを集めて鞭で尻を叩いて芸を鍛え上げるスパルタ教育で、今でいえば児童虐待そのものです しかし、そんな中から才能のある小豆子と石頭は程蝶衣、段小樓として”選ばれる存在”になったのです

2人の主人公が一番辛かったのは、文化大革命時代です 親しい友人でも家族でも「造反有理」の大義名分のもと、紅衛兵から お互いに批判し合い、自己批判することを強いられます 2人もそうせざるを得ない状況に追い込まれ、お互いに傷つきます 「造反有理」とは「造反に理が有る」という中国語で、「造反側や反乱者こそ正義を持っている」ということを意味しており、「革命無罪」と並び中国の文化大革命で紅衛兵が掲げたスローガンです

この映画では、京劇「覇王別姫」の一部を垣間見ることが出来ます 女形・蝶衣のカストラートのような声と独特の台詞回しが耳について離れません

本作は、中国語映画として初めてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞しましたが、作品を観れば当然だと思います

ところで劇中劇として描かれている「覇王別姫(はおうべっき)」とは何か?  チラシに書かれた解説によると以下の通りです

「その名の通り、”覇王”と”姫”の”別れ”を描いた京劇の有名な演目 前漢時代の歴史家・司馬遷が『史記』に詠んだ項羽と虞美人(虞姫)の悲劇を、俳優の梅蘭芳らが京劇に書き起こしたのちに自らも演じ、自身の代表作となった。今現在もなお古典の名作として伝えられている

「時は紀元前。秦の始皇帝の死後、西楚の覇王・項羽と漢の劉邦が天下を争っていた 覇王・項羽は劉邦との戦いの中で、愛人・虞姫らと共に垓下(谷)に追い込まれ孤立してしまう 深夜、周囲(四面)から楚国の歌を聞いた覇王・項羽は、自軍が既に漢軍に落ちたと誤解する 項羽は虞姫に逃げるよう伝えるが、虞姫はそれを拒否して項羽のために舞う。そして、舞を舞いながら王の刀で自害する

これを読んで初めて分かったのは、四字熟語の『四面楚歌』というのはここからきている、ということです しかし、この説明では少し分かりにくいので「新明解国語辞典」を参照すると、「『四面楚歌』=敵中に全く孤立すること。漢の劉邦と天下を争った楚の項羽は、時に利あらず、垓下で漢軍に包囲された。包囲軍の主将は韓信・黥布で、輩下には楚の出身者が多く、夜たまたま楚歌を歌った。それを聞いた項羽は、楚人ことごとく漢軍にくだったものと勘違いして嘆いたという故事による」ということです

映画の中では程蝶衣が舞い、映画を観終わって外に出ると 雪が舞っていました ❄ ❄ ❄   東京の一部地域にも大雪注意報が出ています 今夜のコンサート、中止になりませんように

 

     


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