30日(火)。ミューザ川崎シンフォニーホールの公式サイトに「謹告:指揮者変更のお知らせ(8/2 新日本フィルハーモニー交響楽団)」が掲載されました 概要は次の通りです
「8月2日(金)新日本フィルの公演に出演予定だった井上道義氏が左急性腎盂腎炎により約1か月間治療に専念すべきとの医師の診断を受けたため、やむを得ず降板することとなった。ついては、指揮をジョナサン・ノット氏(東京交響楽団音楽監督)に変更して開催する。曲目に変更はない(マーラー「交響曲第7番 ホ短調」)。なお、冒頭に予定していたトークは行わない」
これには驚きました 井上氏のマーラーを楽しみにしていただけに残念です 井上氏の1日も早い回復を祈るばかりです それにしても、代役がジョナサン・ノットとは予想外です ノットが新日本フィルを振るのは今回が初めてではないかと思います 心配なのはいったい いつどこでリハーサルをやるのか、ということです ミューザ川崎シンフォニーホールの日程は、30日(火)18時半から洗足学園音楽大学、31日(水)19時から読売日本交響楽団、8月1日(木)19時から東京都交響楽団のコンサートが入っていて、2日(金)の新日本フィルの本番は15時開演となっているのです。2日の本番当日の午前中くらいしかリハの時間が取れないのではないか、と思います さて、ノットと新日本フィルはどう対処するのでしょうか
ということで、わが家に来てから今日で3486日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正恩総書記が28日に洪水被害を視察し、豪雨で孤立した5000人余りの住民の救助を直接指揮し、国や地方の災害防止を担う組織を「無責任」と叱責した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
視察して指導して𠮟責して そのあとどうするかがトップに問われんじゃね~の?
昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました カレーはいつもの牛バラ肉を使いました。暑い夏はカレーがいいですね
昨夜、サントリーホールで東京フィル「第1003回サントリーシリーズ」を聴きました プログラムは①モーツアルト「ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466」、②ブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調」(ノヴァーク版)です 演奏は①のピアノ独奏=阪田知樹、指揮=ダン・エッティンガーです
ダン・エッティンガーはシュトゥットガルト・フィル音楽監督、イスラエル響音楽監督、ナポリ・サンカルロ劇場音楽監督、マンハイム国民劇場音楽総監督などを歴任。2010年から東京フィルの常任指揮者を務め、2015年から桂冠指揮者を務めています
オケは10型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び。コンマスは三浦章宏です
1曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1785年に作曲、同年に初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ロマンツェ」、第3楽章「アレグロ・アッサイ」の3楽章から成ります
ピアノ独奏の阪田知樹は2016年「フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位、6つの特別賞、2021年「エリザベート王妃国際音楽コンクール第4位入賞 ピアニストとして活躍するほか、作曲家・編曲家としても活躍しています
ダン・エッティンガーの指揮で第1楽章に入ります 弦楽器によるデモーニッシュな導入部に続いて阪田のピアノが入ってきます いつものように一音一音がクリアでとても美しい 終盤のカデンツァは鮮やかです 第2楽章は独奏ピアノの穏やかな音楽で開始されますが、阪田は一音一音を慈しむように演奏します 第3楽章はかなり速いテンポで入り、疾風怒濤の演奏が展開しましたが、その後は技巧的なカデンツァを経て、独奏ピアノとオケとの丁々発止のやり取りによる推進力に満ちた協奏が繰り広げられ、華麗なフィナーレを飾りました 全般を通して阪田の知的な演奏スタイルが前面に出た素晴らしい演奏でした
満場の拍手とブラボーに応え、阪田はドビュッシー「前奏曲集第1集」から「亜麻色の髪の乙女」を優雅に演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調」(ノヴァーク版)です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1874年に作曲、その後1880年に改訂され、1881年2月20日に第2稿がウィーンで初演されました 第1楽章「躍動的に、しかし速すぎずに」、第2楽章「アンダンテ・クワジ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォ:躍動的に」、第4楽章「フィナーレ:躍動的に、しかし速すぎずに」の4楽章から成ります
ダン・エッティンガーの指揮で第1楽章に入りますが、冒頭 弦楽器のトレモロに乗せて吹かれるホルンのソロが素晴らしい 首席の髙橋臣宣の演奏ですが、全楽章を通して抜群の安定感と演奏力で聴衆を魅了しました ブルックナーの交響曲は「ホルン・命」みたいなところがありますが、この演奏はさながら「高橋臣宣・オン・ステージ」のようでした ホルン・セクション全体も素晴らしく、とくに第1楽章のラストの輝きは格別でした 木管楽器群もフルート、オーボエ、クラリネットを中心に大活躍しました 第2楽章では冒頭のチェロが素晴らしく、中盤のヴィオラも良く鳴っていました 第3楽章はホルン、トランペット、トロンボーンなどの金管楽器の躍動感溢れる演奏が冴えていました 第4楽章はかなりテンポを落として開始されましたが、徐々にテンポアップしていき、メリハリのある演奏を展開、最後は再びテンポを落としてスケールの大きな演奏により音の大伽藍を築き上げました
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました
事前にレセプショニストに確認したところ、カーテンコール時のスマホによる写真撮影は「この日は、止めることはいたしません」とのことでした つまり、「どうぞお撮りください」と積極的には勧めないが、「撮影するなら係員はそれを止めることはしない」ということです 「この日は」というのは、公演内容(出演者など)によって対応が異なるということのようです 東京フィルの場合は、その都度確認した方が良いと思いました ということで記念に撮影しておきました