7日(木)。わが家に来てから557日目を迎え、朝からゲージに引きこもるモコタロです
あ~ だるいなぁ グデタマになりそうだぁ
閑話休題
昨日は、夕食に「牛肉とゴボウのしぐれ煮」と「生野菜サラダ」を作りました
も一度、閑話休題
昨日は、夜のコンサートまで時間があったので上野の山で花見をしました 平日の真昼間にも関わらず多くの花見客で賑わっており、あちこちで”自撮り”の人たちを見かけました すれ違う半分の人が日本語以外の言語(特に隣の大国)を話していたように思います。これをインターナショナルと言うのでしょうか
も一度、閑話休題
ということで、昨夕 上野の東京文化会館小ホールで「若き名手たちによる室内楽の極」コンサートを聴きました これは「東京・春・音楽祭」の一環として開かれた公演です。プログラムは①ベートーヴェン「弦楽三重奏曲第2番ト長調」、②シューベルト「弦楽三重奏曲第1番変ロ長調」、③ブラームス「ピアノ四重奏曲第2番イ長調」です 出演はヴァイオリン=長原幸太(読響首席)、ヴィオラ=鈴木康治(読響首席)、チェロ=上森祥平、ピアノ=田村響です
自席はG列20番、センターブロック左通路側席です。会場は6割方埋まっている感じでしょうか 開演直前に、1曲目と2曲目の演奏順を入れ替えるというアナウンスがありました したがって1曲目はシューベルト「弦楽三重奏曲第1番変ロ長調」です。3人の奏者が登場、左から長原、上森、鈴木の順に並びます。3人とも上下黒の衣装ですが、ネクタイまでお揃いです。力が入ってますね
この曲は1816年に作曲されましたが、シューベルトは第1楽章だけ完成して作曲を中断してしまい、未完のまま残されました 初めて聴く曲ですが、ひと言で言えば”モーツアルト的”とでも表現すべき明るく軽快な曲想です 3人にとってはウォーミングアップのような感じでしょうか
2曲目はベートーヴェン「弦楽三重奏曲第2番ト長調」です。この曲は1798年に作曲された3つの弦楽三重奏曲の1曲目ですが、4つの楽章から成ります。第1楽章の冒頭を聴いていて思ったのは、「ベートーヴェンの室内楽は楽器と楽器の対話だな」ということです。呼びかけがあって、返答があり、会話が続いていきます 第3楽章「スケルツォ」を演奏するヴィオラの鈴木康治を見ていると実に楽しそうです この人の場合は、読響で首席奏者として演奏しているときもそうですが、身体全体を使って躍動感あふれる演奏をします 第4楽章「プレスト」は音楽に勢いがあり、疾走する喜びとでも表現すべき爽快な音楽が展開します
プログラム後半はブラームス「ピアノ四重奏曲第2番イ長調」です 3人の弦楽奏者とともにピアニスト田村響が登場します。彼の頭を見て「あれっ?」と思いました。前回彼を見た時は(いつかは忘れた)金髪だったのが、今回はシルバー(本当は白髪)になっているのです 金から銀へという流れは、2020年に東京オリンピックを迎える日本にとってはあまり好ましい傾向ではないのではないか、銀から金へだったら分かるけど・・・・そんなことはどうでもいいって?失礼しました
この曲では、ピアノの田村を奧にして、左から長原、鈴木、上森という並びになります
この曲は1862年10月に完成されました。4つの楽章から成りますが、ブラームスの生前は、意外にも3曲のピアノ四重奏曲の中で一番人気が高かったそうです どの楽章も熱演でしたが、とくに素晴らしかったのは第2楽章「ポコ・アダージョ」です ブラームスらしい音楽のうねりの中で各楽器の音色が絡みあい、渋い味を醸し出します 第4楽章「フィナーレ」は躍動感あふれる民族舞曲のような曲想で、圧倒的な高揚感を持って曲を閉じます
素晴らしい演奏でした 会場いっぱいの拍手とブラボーは当然でしょう。第一に、終始ブラームスの音になっていました これは言うのは簡単ですが、演奏する方は大変だと思います
4人はアンコールにブラームス「ピアノ四重奏曲第3番ハ短調」から第3楽章「アンダンテ」を演奏しましたが、冒頭、ピアノ伴奏で奏でられる上森のチェロ独奏はしみじみとして聴きがいがありました 4人のソリストたちにブラボーを送ります