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カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ドイツ製ローライ35の実用機の巻

2022年05月26日 12時30分00秒 | ブログ

ローライ35はドイツ製が良いと言われていますが、私もファインダーの倍率や見え方についてはシンガポール製より優れていると思いますね。そこで、ダメージがある個体を復元して実用機として使いたい方にお譲りしようと思います。この個体は使用による摩耗や劣化は少ないのですが、電池の液漏れにより露出計が故障とトップカバーの両肩とトップ面にアタリがあります。露出計はすでにCdsの交換と回路の新製により作動しています。ドイツ製のオリジナルでも感度不良の個体も多いですからね。メーターのガラス窓(後期は樹脂)が割れていましたので交換しておきます。

ファインダーはガラス内部に腐食も無くきれいな状態です。以後のシンガポール製に比べて倍率と見え方はすばらしい。巻上げ機構とシャッターもメンテナンスをしておきます。

 

稀に沈胴チューブにスライド傷がない個体を見ることがありますが、この個体もきれいです。ドイツ製はメッキの質も硬質なのかもしれません。沈胴の調整をしておきます。

 

レンズは前玉の傷も無く、後玉端に僅かなコーティング白点がある程度で全体的には良いコンデションです。

 

ヘリコイドグリスを塗布して前玉を取り付けピント調整をします。

 

底部のチャージ機構を清掃注油します。

 

 

内部の状態。

 

 

初期型の古い個体は底部の中央部分に腐食が出ている場合が多いですが、この個体は非常にきれい。ロックレバーは初期の樽型から扇型に変更されている頃ですが、樽型は長年の使用によりガタが出て来て修正が困難の場合もあります。良くないから設計変更されているのです。特に実用を考えると変更後のタイプの方が作動は確実で良いです。

後ろ側の両肩部分に打痕があります。これが無ければかなりの美品ですけどね。

 

前面から見るとかなりきれいです。美品はコレクションして完全整備のドイツ製実用機をお使いになりたい方はお問合せください。

 

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