すみません。カメラ市も近づいて来て時間的な余裕が無くなって来ましたので、ブログの更新は出来る時にだけさせて頂きます。また、昨日もカメラが複数到着していますが、拝見するのが少し遅れますのでよろしくお願いいたします。m(__)m
で、セイコーGSは歩度調整が終わりケースニ入れます。回転錘を取付けるので一番仲介車をセットします。
で、直接のお客様のローライ35も作業をしています。シンガポール製で古くは無いので問題はないと思いましたが・・露出計ですが、すでにCdsは交換されていました。また、調整用の高輝度側の半固定抵抗も交換されています。
オリジナルより少し大きいのでビニールテープで絶縁してありますね。このタイプの抵抗もすでに入手不能ですので、Cds共々かなり早い時期に交換されていたのではないかと思います。
巻き上げレバーの戻り不良をご指摘頂いていましたが、分解してみると↗に掛かるバネが→外れていました。途中で外れることはまず考えられませんので前回の組立時にミスをしたのでしょう。
沈胴は緩いというほどではないのですが、少しフィーリングが気になるので分解して調整をします。
意外にもこのシャッターは未分解です。3本のネジに緩み止めのニスが塗られたままです。分解時にはニスを溶かしてからネジを緩めます。
全て分解の上レンズの清掃をして組み立てます。レンズの状態は良好です。
この化粧プレートですが、ジャーマニーの初期の個体では、→部の切り欠きがありません。これが無いと分解時に困るのです。また、この切り欠きの位置ですが、未分解と思われる個体を調べても、特に時計で言う何時の位置で接着するという決まりは無いようです。それぞれバラバラです。
繰り出しの前玉はヘリコイドグリスが抜けています。条数が少ないですからね。回転にして2回転で終わりです。
トップカバーはレバーアテが欠落していますので熱カシメをして本体に取り付けます。
この個体はシボ革を交換されていますが、本革の場合はどうしてもオリジナルより厚くなりますのでサイドの終端部が盛り上がってしまいますね。純正のシボ革でもこの部分は薄く成形されているのです。(本体側の落し込みが浅いため)交換をされる場合は、紙ヤスリで先端部を薄く剝いてから貼ると良いです。
ヘリコイドグリスを塗布して前玉を取付け無限調整をしました。距離リングをセットしますが、このリングの樹脂は非常に溶剤に弱いですから分解時などの溶剤の使用は注意が必要です。簡単に溶けてしまいますから・・