そろそろカメラをやらないと叱られそうなので・・PEN-FTブラックモデルですね。25万台なので悪くはありませんね。巻上げもゴリツキは少ないので未分解機にしては珍しいと思ったのですよ。
アクセサリーシューが長期に付いていましたね。実際にはもっと黄ばんでいます。色入れし直さなくて良いかな?
未分解機と思いましたが、そうではありませんね。例の駒数板です。曲がっているでしょ。だから最初に外して最後に取り付けると言ってるでしょ。
アクセサリーシューが長期に取り付いていたので応力でアイビース枠が割れてしまいましたね。
では、ダイカスト本体を洗浄して組み立てて行きます。
点検するとブレーキナットが緩んでいます。過去の修理もここが原因のようです。しかし、一度緩んだネジはどんなに強く締めても緩んでしまいます。このまま放置すると、突然巻き上げが固着します。
これがブレーキのハンマーリング。PEN-FはゴムのOリングでブレーキ機能を果たしていましたが、PEN-FTではメカニカルなリングに回転方向の自由度を与えて、慣性のハンマー効果により衝突のショックを軽減する方式となっています。
その他、シャッターバネの掛かり位置が標準よりも一段弱い調整でしたが、テンションは出ているためそのままとします。前板関係の清掃も済んでいます。
ファインダーのハウジング。レンズに軽微なカビ痕が残ります。古いモルトを清掃して貼り直します。
結局、あまり保存状態は良くなかったのでしょうね。ハーフミラーは腐食が進んでいましたのでアイビース枠と共に交換です。
昭和54年11月に電池交換をしたようですね。
トップカバーの洗浄のついでにPEN-FTの色入れをやり直しておきました。きれいになりましたね。
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