PEN-F #1687XXですけどね。ご自身で剥がれたリターンミラーを再接着されたとのことで、確認のために来ましたよ。懸念していた通り、この位置で無限遠となりますね。かなり大きなズレで、調整範囲を超えているのは間違いありません。
本格的な修理の手は入っていない個体ですが、リターンミラーのフリーズによりテンションの調整をされた形跡があります。また、バネを紛失してリン青銅線で自作してあります。
PEN-Fは古いですから、リターンミラーの貼り替えを行うのであれば、全体のオーバーホールをお勧め致しましたが、今回はリターンミラーの貼り替えのみということになりました。全反射ミラーは見にくい腐食はありませんね。
光学系はプリズムなど、かなり汚れている状態。モルトもダメですね。交換しなくてよろしいのかなぁ。
リターンミラーを観察すると、古い接着剤を取り除いていないため、ミラーとホルダーの間に隙間があります。
リターンミラーを剥離しました。接着剤の層が2層になっていますね。
古い接着剤をすべて除去しました。剥離した黒艶消し部分をタッチアップしてから新しいミラーを接着してあります。
リターンミラーの交換のみのお約束でお受けしたのですけどね。見て見ぬふりが出来ない性格なのでいつも貧乏です。光学系の清掃、モルト交換、各部の清掃注油。本当は全部分解したいところだけどね。ごめんね。
で、形だけはいつもの姿。
リターンミラーはこのようにきれいでしょ。ピント調整をしておきます。
本来はO/Hをすべき個体ですが、オーナーさんのご都合お考えもありますから部分修理もお受けしますけどね。O/Hはまた次回の機会ということにしましょう。