今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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RICOHFLEX DIA という二眼レフ

2012年06月07日 21時23分22秒 | インポート

Img_211002 二代目のファインピックスが突然壊れちゃいましてね。自然な色合いで気に入っているのですが、仕方ないのでキヤノンを使います。女性ペン使いでD3を使用されている方からリコーフレックス ダイヤという二眼レフが来ています。ハーフファンは6X6もお好きな方が意外に多い気がします。デジカメが壊れていたので画像を撮っていませんでしたが、すでに、シャッターユニットは整備を終えています。シチズンのMXVというタイプですが、なかなか安定確実な作動をしますね。里帰り機と見えてファインダーレンズと撮影レンズにはカビがありますので分解清掃をします。非常に分解し易いレンズですね。

Img_211103 両方のレンズを清掃したところ。作動は良好です。ピントレバーは左右のシーソー式で、これは両手で操作できるので、意外に合わせ易いと思いました。通常、二眼レフの前面シボ革は剥離時に割れてしまうケースが多いのですが、時間を掛けて丁寧に剥離したので、完全な形で分離しています。本体の接着面にも剥離傷は付けていません。

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ピントグラスは頑固な汚れがありました。このような場合は、拭き上げより、中性洗剤で手洗いをした方が良いのです。乾燥後に組み立てて行きます。

Img_211305 ミラーは清掃をしても、腐食が進んでいましたが、まぁ、見るだけですからこのままで良いでしょう。

Img_211406 メカの組立完成。シャッタースピードと絞り値は非常に見易いと思いました。シンクロ接点はこの頃はドイツ式なんですね。

Img_211507 前面シボ革は洗浄してあります。これを貼って行きます。絞りレバーの頭部角度が変形していましたので、修正をしてあります。

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金の色紙を貼った、豪華な元箱入りです。発売は、1955年で、価格は9.500円とのことですので、それまでの二眼レフに比較すれば安価となっているのでしょうが、その割には、ダイカストボディなど、しっかりと作られていると思います。必要な機能は装備して、しかも小型で簡素な作りは、特に女性には使い易いカメラでしょう。

Dscf4017 じつは、一つ前のキヤノン ダイヤルラピットは、ご常連さんの北海道のINOBOOさんからのご依頼でした。ペンEED RAPIDも所有されているとのことですが、国内では販売されなかったようですから、里帰り機でしょうね。私は持ってません。で、そのINOBOOさんから画像のお便りを頂きました。スモモの里に咲くスモモの花だそうです。いつもきれいな写真をお撮りになりますね。地元の高校生が収穫をしてジャムやヨーグルトに加工するのだそうです。北海道の農事通信員の報告より。

Img_2118今日(9日)は、関東地方は梅雨入りとのことで、小雨の降り続く中、都内に出向いた帰りに、渋谷で開催されています、「ペンスケッチ展8」を訪問して来ました。今回は、過去最多の参加作品で、フロアを2つ使用しての開催です。作品のレベルは、回を重ねるごとにレベルアップをしており、主にPEN-FTで撮影されたことに感動してきました。デジタルプリントを取り入れて、セミナーの開催などを通じて、撮影派の仲間を広げて来た成果ですね。最終日は明日10日(日)。