にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画?】シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』

2007年04月23日 | MOVIE
『野田版 鼠小僧』
作・演出:野田秀樹。
出演:中村勘三郎。中村橋之助。中村福助。坂東三津五郎。坂東弥十郎。中村扇雀。

鼠小僧の芝居が大人気となっている正月の江戸の町。見物客の中で金にしか興味のない棺桶屋の三太は、ずる賢く木戸銭をくすねていた。そんな時、実の兄が死んで棺桶が必要だと義姉と姪がやってくる。タダでは嫌だと言う三太に遺産をしたためた遺言状があるという。そこで気をよくした三太だが、何と遺言状には遺産はすべて善人と評判の與吉に譲るとしたためられていた。與吉なんかに遺産を全てやってたまるものかと、一計を案じた三太だが・・・。
2003年8月に歌舞伎座で上演されたお芝居を映画にしたものです。シネマ歌舞伎というそうですが、今年の初めに文楽を観て、次は歌舞伎だな・・・と思っていたので、まずはこれで歌舞伎を雰囲気を知ろうと鑑賞。
え?これが歌舞伎?確かに演出・脚本ともに野田さんなんで、純粋な歌舞伎ではないとは思うのですが、まぁこんなに敷居の低い歌舞伎ってないでしょうねぇ(笑)。もう楽しすぎ。これは生でも観たかったなぁ。歌舞伎役者さんたちがこんなにもはじけた演技をなさるとは!?歌舞伎役者さんたちだからこそ、この演出が生きてくるんだろうなぁってな気もしますけどね。無茶苦茶面白い!ドタバタと笑わせておいてどう締めくくるのだろうと観ていたら、ラストもいいわぁ。途中追われる鼠小僧が、目明しに「鼠小僧は、その先の新橋演舞場の『阿修羅』に出てる。」って言ったシーンには、『阿修羅城の瞳』で鼠小僧に化けた染五郎さん「鼠小僧は歌舞伎座にいるからおまえはにせものだ」って言うシーンがあるのを知っている私は大ウケしてしまった。そっかこれ『阿修羅城の瞳』と同じ時期に上演されてたんですね。でもコレもしかしたら勘三郎さんのアドリブかも。お芝居ゆえの面白さですね。
これ「なんばパークスシネマ」で27日まで上映されてます。もう日にちがそんなにないんですけど、時間がお許しになる関西圏の方はぜひぜひ!

2007.4.23 なんばパークスシネマ

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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
あぁ~ (たぬ)
2007-04-24 00:19:23
これ、良かったですよね。泣いた泣いた。
勘三郎すげえよ!!
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面白いよねぇ (モク)
2007-04-24 22:15:56
当時歌舞伎座で観ました~。

そうそう、丁度「阿修羅城」と同じ時期だったんですよね。
多分両方観てるお客さんも多かったんじゃないかしら、その台詞の所は大受けでしたよ。

野田歌舞伎では「野田版・研辰の討たれ」も、とーっても面白かったんですよ。これはシネ歌舞伎とかでないのかしら?
…機会があれば是非に。
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Unknown (REM)
2007-04-24 23:07:28
これ、広島でも上映しました。
すげー面白かったわあ。こういうイベントは続いて欲しいねえ
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ホント最高ッス。 (とめ)
2007-04-24 23:39:21
たぬさ~ん。
確かに勘三郎さんすごい!でもこんな風に歌舞伎を演出してしまう野田さんもすごいや。

モクさ~ん。
うぉ~!これ生でご覧になったんですか!?うらやましい!『野田版 研辰の討たれ』までもご覧になってるとは!
こちらもシネマ歌舞伎にはなってるようです。今のところ上映の予定はないようですけどね。
ぜひとも観たいですねぇ。

REMさ~ん。
そうですよねぇ。こういうのもっとやって欲しいですよね。
ちなみに今大阪ではゲキシネ『SHIRO』が上映されていて、これは観たんで、名古屋でやる『アオドクロ』を大阪でやってくれないかなぁ~と思ってるんですけどねぇ。
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