にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【舞台】『偽義経冥界歌』

2019年03月12日 | STAGE
『偽義経冥界歌』

演出:いのうえひでのり。
作:中島かずき。
出演:生田斗真。りょう。中山優馬。藤原さくら。粟根まこと。山内圭哉。早乙女友貴。
橋本じゅん。橋本さとし。

平安時代末期。貴族の支配が終わり、京では平氏が公家と手を結び日の本の国の実権を握る中、鎌倉を拠点に源氏の棟梁源頼朝は力を蓄え平氏討伐の機会を伺っていた。そして奥州ではそのどちらとも組みせず独立自治を貫く奥華一族が奥州の自治を守るため遮那王牛若を匿い、牛若に兵を貸し頼朝に加勢するという計画を練っていた。
そんなある日、若い女に乱暴しようとしていた牛若を止めようとした奥華当主秀衡の長男玄久郎国衡が過って殺してしまう。牛若が死んだことで計画は潰れるところだったが、本物の牛若を知っているのは彼を京から奥州へ連れてきた武蔵坊弁慶と常陸坊海尊の二人だけ。そのため玄久郎が牛若になりすますことに・・・。

久しぶりの劇団新感線です。
だって、なんか長いこと東京の回るところでしかやってなかったし・・・。さすがに年に何回も東京遠征出来ないしねぇ。
待ってましたよ大阪公演。とか言いつつ「ほら、今度来る新感線・・・えっと義経なんたら」としかタイトル言えなかったことをここに白状しておきます。フリガナふってるけど小さいから読みにくいんだよ。で、タイトルは『偽義経冥界歌(にせのよしつねめいかいにうたう)』です。
いやあ、やっぱ新感線いいわ。今回の出演者もいいです。橋本さとしさんはさすが元劇団員。問題なくハマってますね。りょうさんもいい。もちろん主役の生田斗真さんも言うことなし。そして今回初新感線は中山優馬さんと藤原さくらさん。私としては藤原さくらさんというのがなんか不思議だった。あの「Soup」の子だよね?な認識しかなかったのですが、彼女の歌がいいんですよ。こんなにも彼女がハマるとは思わなかった。彼女の声もいいし歌もいい。CDあったら欲しかったくらい。
偽義経ってどういうこと?って思ってたら・・・。そうきますか!この戯曲は見事です。ネタバレなしには書けないので改行。




冒頭女性を追いかけ乱暴しようとする人物がまさか牛若丸だとは誰も思わないよ(笑)。あの設定はすごいなぁ。でも考えたら今の義経の設定って頼朝に殺されちゃったから、ああいう設定になってるけど、本当のところはわかりませんしね。それで偽義経ね。で、この義経がいい奴として活躍なのかな?なんて思ってたら、そら、そんなつまらん戯曲は書きませんよね。まぁ、いろいろとお見事です。そのあと、これまた早々に第一幕目でさとしさん扮する秀衡が退場。え?もう?と思ってたら、幽霊として義経の前に登場。しかし「ハムレット」風に玄久郎が翻弄される?なんて単純なこともなく(笑)。ついには主人公の義経まで殺される!?こうなるとやっとタイトルの意味がわかる「冥界」ですよ。なんのこっちゃ?なタイトルが見事に物語のネタバレをしてるんですねぇ。本当に面白い!堪能した。
グルグルまわる劇場もいいけど、やはりこうして地方公演やって欲しい。

-2019.3.12 フェスティバルホール-



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