前回の本シリーズで中沢新一さん著の「アースダイバー」巻末付録のTokyo Earth Diving Mapを精細スキャン、一部拡大JPEG化したものを掲載しましたが、この本内には21点東京各地の拡大アース・ダイビング・マップ(縄文時代の地図)が含まれています。ご興味のある場所がマッチングしているなら、そちらをご覧になれば余程の時間の節約と詳細な情報が得られます。
さて、この本のタイトル、Earth Diver というのは陸地創造に関するアメリカ・ネイティブ・アメリカンの間での神話から来ているようです。海の底の泥を動物達の努力によって掬い上げてきて、そこから陸地を作った…まあ、進化論的には陸地で進化しなけりゃそんな動物、発生しないだろ、と突っ込みを入れたくなりますが、恐らく要諦は、この世界は神が造りたもうたものでなく、生きとし生きる人間を含む動物達が作り上げたもので、世界(社会)の状況を知るにはその底にある”泥”に思いを馳せる、すなわち”地球に潜る=Earth Diver”になるべき、というところでしょうか。
読み進むと、といってもプロローグの部分だけでも、マップのみ見た時からtokyoboyが感じた推論:縄文時代の陸地の縁、中沢さんは岬乃至は半島の突端部と言っていますが、に神社やお寺がある、としています。更に縄文時代の人々はそういう地形い霊性を感じて聖地を設け、そこがその後の開発などの侵食に晒されにくい”時間的に無の場所”となり、そうした場所には”死の香り”がただよう、と中沢さんはしています。
ふむ、ここまでにしましょう^^お後に興味の方は本をお買いになって。
なお、本ブログでも以前この本の渋谷周辺に関する考察に出て来る渋谷川の暗渠についてこの記事で語っています。成程、Earth Diving Mapと重ねると、私の過去の記述がもっと分かり易くなります…「春の小川」は思いの外奥の方に入り込んでいたのかも知れません。
tokyoboyは更に読み進みます。ここからのインスパイアされた話題が時折本ブログに顔を出すかも。なお、最初のリポートはこちらです。