goo blog サービス終了のお知らせ 

東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

シュッパ!(春六大)

2022年04月22日 20時38分01秒 | 通常練習
お世話になっております。

3年のスナイプスキッパーの西尾拓大です。

先週末に6大学戦(日本大学と中央大学を含め八大学戦)が行われました。
そのご報告を致します。成績は調さんのブログにもありましたが、同じものを最後にまとめて再掲載しています。

今回感じたことは、ほんの小さなことによって順位が大きく変わるということです。

例えば、当たり前だけど下有利のスタート直後でのタックの素早さとうまさ。0.5秒遅れるだけで、タックタイミングを失いフレの周期から外れてしまいます。初めは1艇身も満たない差ですが、下になればなるほど、ミート艇も増えるし、ブランケも増えるし、前の艇からグングン置いてかれます。そのうちに、とりたいブローがあったのに取れなかったりして、決定的な差が生まれます。しかし、もしタックが成功すれば、自動的に周りから艇がすくなり、だからこそ艇速も上がり、コース取りもシンプルになります。この2艇の差は案外初めのタックタイミングだけの実力差しかないのに、距離的には圧倒的な差になります。

上回航一つをとっても、そこでいかに素早く落とせ、max speedを早く実現できるか、それが相手をブランケに入れたり、逆に自分が集団から抜け出せる要因になったり、天国と地獄を分ける瞬間です。

一つ一つのちょっとした意識や完成度が勝敗を分けています。
あんなけ長い距離を走っても勝負どころは案外一瞬なことに驚きます。積み上げるのは大変だけど、失うのは一瞬です。

もちろん、一度後ろに下がってしまえば、巻き直し不可能かというとそういう訳ではないです…ただ、ものすごく忍耐が必要になる気がします。やっぱり上手い選手は、焦って自分から自滅せず前の相手がミスを犯してくれるのを虎視眈々と待っている気がします。

早く僕も見習いたいです。僕のレース中の精神状態は急上昇/急降下の繰り返しなので。
でもお陰様で本当に練習や大会の1秒1秒、が充実してて楽しいです。

春インまで残された日々は少ないですが、今自分ができることをただ淡々と着実にこなしていきたいと思います。

最後に、運営をして下さった他大学の皆様ありがとうございました。
僕らは新歓と並行しての出場となったため、
東京大学としてどうしても運営艇を出せなかったのですが、
他大学様のご理解とご協力があって実現しました。ありがとうございます。

また、クルーザー班、ディンギー班の部員、マネージャーを中心に新歓活動をしてくれました。本当にありがとうございます。お陰様で練習や大会を通して多くの経験を学ぶことができています。
昨年までは部員全員で新歓活動を行っていたためにこの練習/大会時間を確保できませんでした。今、練習できているのは本当にみんなの頑張りのおかげだと思っています。だからこそ、僕らはレースに出て得た経験/課題等をしっかり共有したいです。

今後とも応援のほどよろしくお願いします。


西尾拓大

見出しの写真は羽田さんにとってもらったものです。いつもありがとうございます。
気合いばっちしですね!ランチャーの音が聞こえてきそうです!


以下リザルト
470級(全32艇)

4692 調加藤 18-22-12-25-20-11 18位

4452 藤田丸山 29-24-16-BFD-19-25 26位

4579 吉田松尾 24-31-19-BFD-24-22 28位



スナイプ級(全27艇)

31308 西尾山村 5-2-3-22-16 5位

31418 大野神田 8-14-21-DNC-DNC 23位

31494 古山大根田 DNC-DNC-DNC-4-17 24位



大学別順位 470級

1日本67

2早稲田148

3中央272

4明治291

5法政388

6東京405

7立教435



大学別順位 スナイプ級

1早稲田95

2日本167

3中央205

4法政208

5明治222

6東京234

7立教335



大学別順位 総合

1日本234

2早稲田243

3中央477

4明治513

5法政596

6東京639

7立教770


実は初めての春六大

2022年04月22日 01時06分00秒 | レース反省

こんにちは、ディンギー班主将の調です。

自分からは4/16,17で開催された六大学戦の振り返りを行いたいと思います。今年は六大学に加え日本大学、中央大学を加えた八大学でレースが行われました。


例年3月末で行われている春六大学戦ですが、今年は様々な事情のため4月の半ばに開催されることになり、試乗会の裏での大会出場ということで、470級から3艇、スナイプ級から2艇という変則的な出場となりました。


リザルトは以下になります。


470(32)

4692 調加藤 18-22-12-25-20-11  18

4452 藤田丸山 29-24-16-BFD-19-25 26

4579 吉田松尾 24-31-19-BFD-24-22 28


スナイプ級(27)

31308 西尾山村 5-2-3-22-16 5

31418 大野神田 8-14-21-DNC-DNC 23

31494 古山大根田 DNC-DNC-DNC-4-17 24


大学別順位 470

1日本67

2早稲田148

3中央272

4明治291

5法政388

6東京405

7立教435


大学別順位 スナイプ級

1早稲田95

2日本167

3中央205

4法政208

5明治222

6東京234

7立教335


大学別順位 総合

1日本234

2早稲田243

3中央477

4明治513

5法政596

6東京639

7立教770


470チームはレギュラー選考のため、1番艇不出場とし、2,3,4番艇による出場となりました。


個人の目標は個人成績13番以内でしたが、18位と悔しい結果に終わりました。


個人の反省としては、スタートとクローズボートスピードが上がりました。

クローズのスピードに関してはやはりそもそもMAXの艇速が足りていないと感じます。

要因としては、走りづらいコンディションにおけるハンドリングとセールセットがまだできていないことでしょうか。


自分の中では具体的に課題を把握できているつもりで、伸び代をかなり感じているので、春インカレまでに修正したいと思います。


スタートはダメダメでした。

6R中まともにスタートできたのは一回で、それが3レース目だったのですが、スタートが良いと展開が楽だなと。

逆にスタートが死ぬと以降終始追い上げる展開を強いられるのでしんどかった。

大体ウェイティングで殺されるか、高いラインに対してセールを引き込めず埋もれて出てしまうようなスタートが多かった。周りのスピードがいいので、自分がバウを出すくらいじゃないとついていけないのに、埋もれるから絶対に死んでしまう。

上レグのスピードの課題とも連動しますが、フリートが大きくなればなるほどスタートの比重は大きくなるので、何とか改善したいと思います。


今回の八大は、スナイプチームが頼もしいリザルトを残してくれました。

タラレバではありますが、DNCの分を他の平均で換算すると早稲田、日大、中央に次ぐ順位です。

もちろん運の要素もあり、そのまま実力だと受け止めてよい結果ではないですが、レガッタ一つこなしてその結果を出せたこと自体素晴らしいと思います。

一方で470チームは苦しい結果になりました。

そもそも調子が上がらず苦しい状況で、2艇が文字をつけてしまった。

春インカレ2週間前のここで経験できて良かったとは思いますが、MTGでも話があったように、全日本の次は無いから、全日本の反省は同じチームで活かせない。

そう考えると春インカレも、次に生かすことを最初から考えるようではいけない。


春インカレの目標は両クラス入賞・総合入賞です。その達成のために、4月の間、レースメンバーは試乗会裏でレース・練習に出させてもらいました。

それはひとえにクルーザー班や下級生、マネージャーの奮闘のお陰です。

このようにみんなに支えられてインカレに出る以上、サポートしてくれる全ての人への感謝の気持ちを忘れず、陸でも海でも自覚を持って行動したいと思います。



ディンギー班 主将 調亮太郎