東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

いよいよ全日本

2021年10月22日 22時46分27秒 | レース反省

お世話になっております。

3年クルーザーの青木維摩です。10/16のフリートレースについて書かせていただきます。
 
フリートレースに向けては総合4位以上を取るという目標を掲げていました。
まずはリザルトになります。
 
1位 月光DIANA(1-3-1-1)
2位 月光(2-1-2-2)
3位 ダボハゼ(3-2-3-3)
4位 仰秀(4-4-4-4)
5位 Pink Kiss(5-5-6-6)
6位 Jerry Fish(DSQ-6-5-5)
7位 スピーディーブルー(6-DNS-DNS-DNS)
 
全てのレースで4位という結果で目標を達成できましたが、メンバーには物足りなさが残ってしまいました。
 
今回のレースでは上位3艇(月光DIANA、月光、ダボハゼ)との大きな差を感じました。第3レース、1上マークまでの長いレイラインを走っているとき、月光DIANAに上突破されてしまったシーンに象徴されるようにまだまだ基本的なところでも向上の余地を感じます。物足りなさが残らないように、まずは1上まででも上位3艇に絡むことを目標にしていきたいと思います。
 
一方で良かった点としては、4レースを通して安定した成績を残せたこと、スタートからフィニッシュまで大きなミスをすることなくレースを終えることができました。スタート、走り、タクティクスで常に安定したパフォーマンスを発揮できるようになり、チーム全体として成熟度は上がっていると感じています。
 
来年度の主将という目線で話をすると、この状態をいかに継続するかという課題があります。
 
クルーザーは役割が細分化されているがゆえにポジションによって身につくスキルが属人化してしまいます。特にヘルムスマン、トリマー、バウマンはクルーザー特有の習得に時間のかかる経験に基づいた判断が求められていると思います。この経験に基づいた判断を説明できるように言語化するのは次にそのポジションをする下級生への責任だと感じています。
 
今年は4年の中野さんと落合さんの配慮で来年度のドライブチームの練習時間を長くとっていただき、また1年生のバウマンの練習時間を増やし、今までは行われていなかったスタートについての実践的な座学も行いました。これは来年度のチームのためですが、確実に今のチームにも良い影響を与えていると思います。ヘルムスマン、トリマーが走りに集中している時に、フォアデッキからより効果的なコミュニケーションがあったり、バウマンがスタートで後ろの船の動きが見えてない時、フォアデッキのメンバーが何も言わなくても意識していたりと、様々な場面で効果が出てきているように感じています。
 
全日本が近づくのと同時に4年生の引退が近づいていますが、アニオルズカップや世界選手権が控えている来年度のことを考えつつ、まずは全日本では悔いの残らないレースができるよう残り少ない日々の練習に励んでいきたいと思っています。
 
 
3年 副将 青木維摩