東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

元気印の責任と自覚

2021年10月12日 20時37分00秒 | 通常練習

 

 

投稿おくれました。

 

4470クルーの下重です。

先日、私の最後の女子インがありました。









 

詳しい結果は千田ちゃんが載せてくれたので割愛です。自分たちのリザルトだけ。

4452 藤田・下重 10-9-12-8 39 10

 

昨年の秋の女子インでは8位と出来すぎた成績を取ったので、今回の女子インでは入賞を目指していたのですが、力及ばずでした。

 

それでも、(変えたばかりのトラピーズのロープが切れてしまって落水してしまった12位以外は)実力だなと思えるレースばかりだったので、悔しさはあまりありません。

 

1R目は南で風が弱いハーフトラコンディションでした。スタート後暫く走った後下の船に吸われタック、ポートでの角度はそれまでの傾向的には今は右に振っているのかなと思うような角度でした。左にいって次のフレに備えたほうがいいかなと思いつつ、自分たち以外の船がほとんど左に向かっており、寄せる勇気が持てず右奥に見えたブロウを使う選択をして右に伸ばしました。結果左に振って、1上は良くない順位で回航してしまいました。

女子インは艇数が少ないためか、全艇が同じ動きをする傾向があり、振る舞い方が少し難しい。左がいいなと思うのであれば、無理矢理にでも左に向かうべきだったなぁと思います。ビックフリートでは左に伸ばすのが難しそうなのであれば右の海面の中で上手く戦って、なおかつ左に伸ばしても途中右にくる船がいて、その船に対してどう振る舞うかを考えると思うので、無理に左奥まで伸ばした船と戦うのは、勝てる相手に勝てなくなるリスクが伴うと思うのですが、艇数が少ない状況だとまた違ってきて難しい、、

最後のランニングで即ジャイ1本くらいだったのに対して、前の船がほぼノージャイしててくれたので(こういうところも女子インらしい)3艇ほどごっつぁん出来たので耐えの成績をとることが出来ましたが、私のコースがもっと良ければもっといい順位をとれたなぁと思います。私の実力ですね。ごめんね、郁ちゃん。

 

2R3R4R目は、南で風が強くなり、オーバーピンダウンコンディションでした。

ランニングがとにかく速かった。毎回の下レグで1-2艇抜いていくことができて、とてもやりやすかったです。

南風の強風でそれまであまりやってこなかった、波がすごく高くて波に乗った時に物凄くスピードがでるようなコンディションでした。

郁ちゃんは波に乗った時の舵の使い方や乗せ続けるような動きが上手いなぁと思います。

実は、今回ランニングで良いパフォーマンスが出来たのは、以前走水というところでセーリングした際に、今回の3倍くらい高い波の爆風の中でランニングを走った経験があるからなんじゃないかと思います。その時は本当にすごく怖くて、勝手に波にのっていってめちゃくちゃ集中し続けていないとワイルドジャイブしてしまったり、沈してしまうんじゃないかという位のコンディションの中で何度もランニングを走りました。その時に比べなら全然怖くない、むしろ積極的に波に乗せに行けるようにめちゃめちゃ動くことが出来ました。

ハードなコンディションでの練習を経て、余裕を持つことができるというのをすごく実感しました。

この3レースはクローズランニングのボートスピードで順位が決まってしまうようなコンディションで、だからこそまぁ実力なのではないかなと思います。

 

(3R目もトラピーズが切れるまでは、1下を7位回航していて、すぐ後ろの艇に対してどう戦えるかすごく楽しみだった分、すごく残念。整備やチェックは大事ですね。あと、テンションのかかるところには良いロープを使いましょう。)





今回のレガッタを通して、何よりも感じたのは郁ちゃんの成長です。

自分で主体的に考えて、どう振る舞うべきかを意識できているし、自分が艇長である自覚が育ってきたなと感じます。(偉そうにごめんなさい)

私が今回のレガッタがすごく楽しかった理由は、郁ちゃんがいままで以上に積極的に引っ張ってくれて、一緒に戦っているような感覚があったからです。自分で引っ張って良い結果を残せるような実力が無い私にとっては、すごく心強かったし、楽しかった。ありがとう。

入賞できなくて残念だけれど、まだ関東470が残っています。そこでリベンジ!果たします。


今回の女子は、本当に多くの人の応援と支えを感じました。レスキューに乗ってくれた古橋、崇、智貴、調、西尾、あみたん、あこち。本当にありがとう。レスキュー乗るよって言ってくれたのが本当に嬉しくて、皆に見て欲しいなって本当に思って。楽しい景色を見せてあげられたかは分からないけど、見てくれてありがとう。

レスキューから声掛けしてくれるのが本当に嬉しかったし、頼もしかった。ありがとう。

陸の大野と古山もたまやして貢献してくれて本当にありがとう。大野は遅れてでも来てくれて、やれることをやってくれてすごく嬉しかったです。

あるかもしれなかった引越しを押し付けられて、やってくれようとした廣瀬と2年生もありがとう。

応援メッセージくれた工藤も、私の代わりに授業受けてくれた高原もありがとう。

たくさんの応援メッセージがあって、多くの人が応援してくれて見てくれてるって言うのか嬉しかった。今まで積み重ねて来たものか間違ってなかって思えた。ありがとう。

千田ちゃんとくれはも一緒に女子インにでられて、総合も目指せてすごく嬉しかったし楽しかった。2人の女子インはまだ来年もあるからすごく楽しみだし期待しているよ。来年は見に行くね。


自分がどんな振る舞いをするべきか、それを自覚することは、実際はとても難しいことだと思います。

惰性でヨットに乗っていたり、一緒に乗っている先輩に甘えていたりするならば、その自覚は芽生えません。

自分が部の一員として、先輩として、レースメンバーとして、エースとして、4番艇として、どうあるべきか、その自覚が持てるかどうかが、その人の成長度合いに大きく影響を与えると思います。

その為には、どういうチームでありたいか、そのなかで自分がどうするべきか、自分の役割をしっかり考える必要があると思います。どのような責任を負っているのか、それを自覚すること。責任と自覚が非常に重要なキーワードです。

 

私がブログを書きそびれてしまっていたせいで、秋インが終わってしまいました。

結果は470は全日本出場。スナイプは関東インカレで敗退。

本当は部全員で戦って、両チームで全日本に行きたかった。それでもスナイプチームのことを考えきれていなかった。もっとスナイプチームに出来ることがあったのではないか。そんなことを考えてしまいますが、この話は長くなってしまうので、一旦それはおいておいて。

まずはここまで一緒に戦ってきた立教大学を初めとして、予選決勝とライバルだった大学を讃えたいと思います。

六大戦、予選決勝、いやもっと前か八景時代から1年間ずっと立教大学は本当に良いライバルでした。正直、入賞を目指していた私たちは立教大学に負けてなんていられなかった。それなのに最後の最後まで油断する暇もなく脅威であり続けた立教大学は本当に嫌な存在でした。私たちは立教がどれだけ本気で挑んできていて、どれだけ練習して努力していたのかを知っています。だからこそ、あと3点て全日本に行けなかった立教の無念を背負わなければいけないと思っています。

1年間ずっとライバルであり続けてくれてありがとう。東大の成長は立教無しにはありえなかったと思っています。全日本で走ることが、我々の責任です。見ててください。

他にも八景で東大の少し前にいて引っ張り続けてくれた横国。ありがとう。470チームだけだけど一緒に全日本に行けて嬉しいよ。全日本でも負けないね。頑張ろう。

 

470チームは本当に良いチームだと思います。上級生はどんなチームにしたいかのビジョンがありそれが共有できていて、同じ景色を目指してそれぞれが行動出来ています。

自分がどう振る舞えばいいのか、その自覚が皆持てていると思います。

4年生はそりゃそうだとして()

調工藤は3年生でレースメンバーに選ばれて、きっとプレッシャーも凄かっただろうけれど、3年生で、3年生ペアとしてインカレに出場するという意味をたくさん考えてくれただろうし、今回は出場できなかった郁ちゃん高原たかまの分まで背負って、責任を感じで練習に励んでくれたのだと思います。これを驕らず、来年のために何を学んで、それをこれからどうチームに還元していくのか。自分が3年生でレースにでた責任と、それをどれだけ自覚できているのかが、来年以降の結果に繋がると思っています。これからもそれを意識して頑張ってね。

郁ちゃん高原は夏くらいから貫禄がではじめていました。いままでは上級生と乗っている時に少しだけ上級生に甘えてる部分があったのではないかと思うけれど、今では主体的に考えて動いてくれています。来年にはレースメンバーに選ばれる可能性が高く、2人の実力の向上が、チームの実力の向上に1番大きく影響してくるという責任と自覚をもって、あとの1ヶ月たくさんのことを4年生から吸収してほしいです。来年のチームの結果を決めるのは、2人の実力だと思います。それを心にこれから頑張ってほしいです。まぁでも陸では最後の1ヶ月存分に先輩に甘えてね笑

2年生も教えられていたばかりの時から、少しずつ成長しているのを感じます。自分たちの代でチームをどうしたいのか、というビジョンが少しずつ見え始めているのではないかなと思います。それはきっと上級生が期待をかけつづけて、それを感じて答えてくれようとしているからなのではないかと思っています。本当に君たちには期待しているし、信じているから。頼んだよ。残された期間、私たちに教えられる全てを教えるね。

1年生。良い先輩ばかりだから。その背中を見て沢山のことを学んでください。底の高さが高いほど、チームは強いです。君達がどれだけ意識を高く持てるのかが組織の強さに繋がります。一緒にチームを背負って欲しい。一緒に責任を背負って欲しいです。これから1ヶ月よろしくお願いします。

 

幸いにしてあと1ヶ月、現役期間を手に入れることが出来ました。

私は、チームをここまで高めることができたのは私のおかげだと思っています。(それはもちろん同じように他の人のおかげで、誰がいなくても成り立たなかったものです。)

私の振る舞いや成長がチームの強さに1番影響を与えると思っていたし、実際そうだったと信じてます。

 

私が逆にチームを引っ張ってやる。東大の元気印としての自覚と責任を持って、最後まで皆で一緒に戦い抜きたいと思います。