東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

冬の払暁

2020年12月01日 22時19分12秒 | 通常練習
こんにちは。一年の伊東です。師走になりました。気温がぐっと落ち込んで参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
前回書いた自己紹介を読み返すと、かなり「堅い」文章になってしまったなあと感じたので、今回からはソフトな感じでお送りしようかと思います。

さて、今週(11月28日・29日)の八景島練習について報告致します。
土曜日は強風の為、赤旗が掲揚され、先輩方は整備を、我々一年は陸シュミ(ふと気づいたのですが、本来なら陸"シミュ"のはずですが、かなり言いにくいですね)を行いました。午前・午後を使っての470・スナイプの両クラスのトレーニングでした。スナイプではタック動作にフォーカスを置き、ロールタックを本格的に教わりました。それまでは「なんとなく」でしかわかっていなかった動作が、体の動きとシンクロナイズして分かってきたような気がしました。470のトレーニングでは、ランニング時の動作を中心にシミュレーションを行いました。ポールチェンジの手数をいかに迅速に、簡潔に行うかということをテーマにしました。撮影していただいた動画を見返し、各自の問題点を洗い出して復習に役立てていこうと思います。

日曜日は無事出艇することができました。一年は若干名のホッパー練習を含め午前午後に分けてそれぞれ違う艇種に乗り、クルー動作の練習をしました。今までは先輩方にやっていただいていた艤装・解装、出艇・着艇、曳航も今回はサポートの下自分たちでやってみました。着艇・曳航の際はホッパーでトラブルが多発し、着艇時刻ギリギリになってしまうという事態が発生したようです。ミーティングの際に受けたフィードバックを肝に銘じて次回以降適確かつ迅速に行えるように努めていきます。

最後に自分のことについて書こうかと思います。日曜日は午前はスナイプに、午後は470に乗艇しました。午前は微風で、走れなさ、という観点では少々残念でしたが、下オンロールタックやインデッキロールタックの練習をするにはもってこいでした。前日の陸シュミで「わかってきた」と思っていたものの、ジブの掛け替えやヒールを起こす動作がまだイマイチだったと感じています。同時に、こうした海上でしか味わえない課題をしっかりと持ち帰れたのはよかったと思っています。また、先輩の指摘を受け、ジブトリムをメインテーマにして練習してみました。結構意識してやってみたのですが、最後までスキッパーの指示を得てから調整する、という受動的なトリムになってしまったので、風域の微妙な変化、リーチの形状を意識していきたいと思います。午後は少々風がでて、470でマークを周回する練習に参加しました。実は470は初乗りで、すこし緊張していました(試乗会の際もスナイプにだけ乗りました)。基本的なタック動作やスピンセット、ランニング動作など極めて基本的な動作がハチャメチャだったことが判明し、猛省しています。スナイプが分かっているからまあ大丈夫だろう、というのはとんでもない甘えだったなあと感じています。いずれのクラスを選ぶにせよ、来年度入部してくれる新人に対して両クラスの基礎的な指導ができない、というのは本当に問題だと思います。翻って考えれば、両クラスの勉強をしっかりできるのは一年の今のうちです。ジェネラリスト性に基づいた専門的卓越(「卓越」なんて書くと某総長を思い出してしまいますね。内輪ネタで申し訳ありません。)を目指していきたいと決意しました。加えて、470のスピントリムを経験し、470のカッコよさに魅了されました(こんなことを書いたら「スナイプを選ぼうかなと思っています」とやんわり伝えたスナイプの先輩に申し訳ないですが)。なにより、風を最大限に受ける、ランニングの本質を感じられたような気がします。ありがとうございました。

クラス決定に関連して、日曜日の全体ミーティングの際にクルーザー班の中野主将が、食わず嫌いをせず、自分の意思にあった判断をするように、との話をされました。クラス決定時期の猶予をいただいたこともあるので、全クラスの海上での練習を経験し終えたいま、もう一度自分の適性と志望に向き合っていこうと思います。また優柔不断モードに突入しそうですが。話は逸れますが、中野さんの慕われっぷりには、流石だなあ、と感じました。あんなに素敵な人、滅多にいないですから。

以上を以て今週の練習報告と致します。駄文ですがお読みいただき有難うございました。引き続き一人前のプレーヤーになることを当面の目標とし、邁進して参ります。よろしくお願いいたします。
某感染症の情勢も昨今変化を見せています。どうぞご自愛ください。それでは失礼いたします。

1年 伊東秀晃