東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

リレーブログ〜ヨット部に入って〜

2020年04月27日 21時54分36秒 | ヨット部に入ってよかったこと

2年の牛嶋です。

ヨット部に入ること、それは何か大きなやることができた、ということでしょう。人間は自由を勝ち取ってきた歴史があります。今自由と思っていることももしかしたら子や孫の世代では不自由と思われていることもあるでしょう。新型コロナが流行している現在、授業はオンラインでせざるを得ない状況にありますが、授業、大学のあり方も変わってくるかもしれません。話が逸れましたが、自由が拡大していくことは、必ずしもいいことばかりではありません。「何食べたい?」「なんでもいい」と返されると、聞いたほうはどうしたらよいか困ってしまいます。聞かれたほうも自分に決定権押し付けるなよ、と思っているかもしれません。時には何かやること、やらなければいけないこと自分で定めることで、残った時間を効率的に使うことができることもあるのでしょう。ヨット部は確かに金曜の夜から日曜の夜まで時間は取られますが、その分平日は勉強に集中できるかもしれません。

「ヨット」という共通の輪に集まってできたのがヨット部です。ただ、同じ時間を過ごしていても、一人ひとりの考え、得ること、感触、感動は人によって変わってきます。どれが優れていてどれが劣っているわけではないけれど、ヨット部という場は一人がいることで、一人ひとりが変容していくことで、刻々と変化していき、さらにその場が一人ひとりを動かしていきます。ヨットレースは相手がいて、順位を競います。ただ、スポーツ中でヨットが特異なのは、一番の敵は自然であることです。同じ風は二度と吹かないし、同じ波は二度ときません。ただ、レースに勝ちたいと思ったときに、どうしようもできないわけではありません。似たような風は吹くし、似たような波がくることがあります。いかに高確率で勝てるか感覚的かつ科学的に考えて勝利をもぎ取るかのゲームです。正解のない問いを見つけようとし正解にできる限り近づいてみることがヨットの楽しさの一つだと思います。