東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

新たなる挑戦

2020年01月15日 20時40分01秒 | 2020リレーブログ

 

皆様お久しぶりです、新4470リーダー、470スキッパーの天木です。

 

実はこの冬、チーム事情や小松コーチの勧めもあってスキッパーに転向しました。未だに自分でも「スキッパーの天木」という文字列に違和感しか感じておりません。笑

180cmを超える470スキッパーなんて見たことないですし。練習のたびにブームパンチをお見舞いされています。

 

過去のブログで散々「クルーが引っ張る東大」を唱えておきながら何なんだという感じでしょうが、僕は自分のスキッパー転向も東大のクルー力を試す一環だと思っています。

 

すなわち、東大のクルーは「クルー」が上手いだけではなく、「ヨットレース」も上手いということを後輩に向けて示したい。

 

今まで、スナイプではクルーのスキッパー転向は多くありました。しかし470はポジション別の専門性が高く、スキッパー転向は難しいんじゃないか。そう言われ続け、東大では僕の知っている世代では聞いたことがありません。

 

スナイプはクルーとスキッパーの壁があまり高くなく、ペア内でお互いに意見などを言いやすい。470はポジションごとの専門性が高いということを言い訳に、ポジション別に分業し、逆に意見を言いづらくなっているのではないか。

 

実際ランニングで抜かれてしまっても、なんとなくスキッパーのせいにしてしまう。クローズで抜かれたら、クルーのコースが悪かったんかな。そう思って自分はまあいいや、考えない、なんてことは多かったんじゃないでしょうか。ちなみに僕はよくありました、今までペアを組んでくれた人たちほんとにごめんなさい。笑

 

ヨットは2人で動かしてるんだから、ミスは2人の責任ですよね。当たり前のことです。

 

こういう自分の弱さを克服するためにも、チーム内のポジションの壁をなくすためにも、スキッパーに転向して成功してやろう。という考えに至りました。

 

チームリーダーがポジションを変更する。というのはリスクでもありますし、470でのスキッパー転向はあまり前例もない。正直不安しかありません。でもチームリーダーがクルーとスキッパー両方とも、めちゃめちゃうまかったら、チーム全体をより俯瞰して見ることができるし、ミーティングも進めやすい。ポジションの壁を壊せたら最高だな、と思います。

 

現在の東大では、主にクルーがリードしてレースを組み立てます。そのためクルーの方がレースが上手くなる傾向にあります。

ですが、強豪私立大学、特に経験者のいる大学ではスキッパーがレースを組み立てることが多く、世間的にはスキッパーの方が評価されがちです。

 

しかし。

 

あのクルーはスキッパーをやっても速い。 

となれば、東大のクルー力。レースを組み立てる力。

これを証明できる。

 

東大はクルーも「ヨットレース」が上手だと。

 

 

僕がヨットという競技をやっているのは、ヨットレースが楽しいからです。様々なプレッシャーのある中で瞬時の判断力が問われ、過酷な自然の中で本当に頭も体も極限まで酷使するスポーツです。

 

何が楽しいかは人それぞれだとは思いますが、やっぱりヨットレースで前走れて楽しくない人はいないですよね。笑

 

僕の成功を通して、ヨットレースが上手くなりたい。という人を増やせたら幸いです。

 

僕はヨットレースがめちゃめちゃ好きなので。

 

レースの楽しさを伝えていきたいし、みんなにもレースを好きになってほしい。

 

あくまで自分がスキッパーとして成功することが前提ですが。笑

 

そのためにも必ず成功します。

 

今年も全力で楽しむ。

 

 

東京大学運動会ヨット部3年副将

天木悠太

 

P.S.

明日は、新3年470クルー、今年こそはレギュラーにと意気込む、下重です!お楽しみに!!