東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

鳥にでもなりたい

2019年12月10日 12時00分00秒 | 通常練習
こんにちは、1年スナイプクルーの村上です。自己紹介以来初めてブログを書かせて頂きます。本当は来週、八景レースの後にブログを書きたいなと思ってたんですが、今週は村上しかいないだろうなどとよく分からないことをSNS担当に言われ、ブログを書くことになりました。




今週スナイプ班の先輩方は江ノ島スナイプに出場していたのでスナイプ班の1年はホッパーでの練習がメインとなりました。代替わり後はずっとスナイプに乗せてもらっていたから、久しぶりに乗ったホッパーは前よりもずっと軽くて単純で、そして狭かった。ブームに頭を何度もぶつけたし、タックでは色んな所に体が引っかかってしまった。


うまくいかずに沈してしまった時、センターボードの上からみた冬の高い青空はとても綺麗で、そんな空を飛んでいく鳥はとても自由に見えた。幸せだろうなあの鳥は、悩みなんてないんだろうな。そんなことを思って少しだけのんびりしてから、沈を起こしてホッパーでのセーリングを再開した。空を飛ぶのもいいけれど、冷たい風を切って波の中を進んでいくのもなかなか悪くないな、なんて思いながら。




最近よく先輩方に言われることなんですが、自分はまあまあ体が大きい。スナイプでは一番身長が高いし、体重もかなり重い方。体が大きいことはヨットに乗る上で大きな武器になる。ハイクアウトは(先輩クルーと同じくらい出られるようになれば)誰よりも船を起こせるし、シートを引く時も一手でより大きく引ける。最近のスナイプ班では出せなかったようなスピードが出るようになるかもしれないと言って頂いたこともあります。

でも体が大きいことには当然デメリットもあるんですよね。先輩方に何度も言われた、体が大きくて重いからこそ動作は丁寧に、慎重に。ドスンと座らずゆっくり座る。ロープに引っかかることが多いからシートは整理。ぶつからないように、ひっかからないようにとにかく陸シュミで慣れないといけない。挙げた例は自分に限った課題ではないけれど、自分は特に注意しないといけない。そんなことを考えながらヨットに乗ってるんですが、生憎自分は色々考えながら新しい動作をこなせるほど器用じゃなくて、失敗してばかりの今日この頃です。


器用じゃない。


自分が不器用だということは自分が一番わかってるんですよ。いつも新しい動きを覚える時には人一倍時間がかかる。ヨットみたいな新しい動作しかないスポーツなんて向いてないのかもしれない。

だけど自分には、他人に羨まれる武器がある。生まれ持った、体格という武器。それを十分活かすために、不器用なんだからその分人より多く、精一杯練習していこうと思うわけであります。







なんだか脈絡のない話をたらたらと長く続けてしまいましたが、先合宿の1年スナイプの練習について振り返っておきます。


両日ともスナイプの上級生は江ノ島スナイプに出場していたので、1年生はホッパーで練習しました。土曜日は雨の中ホッパーを2艇出してマークラウンディングをし、スナイプにも繋がるヒールトリムやコースなどを学びました。

日曜日には土曜日と同じホッパー2艇の練習に加えて、LBの田原様にお越し頂き、スナイプを1艇出して頂きました。一年生は皆クルーとして加速練習を行い、来週に迫った八景レースに備えました。ご自身の体調が悪い中、丸一日僕達の練習に付き合ってくださった田原様には本当に感謝しています。ありがとうございました。



文章を書くのが随分久しぶりで、まとまりの無いものになってしまいました。とにもかくにも、ついに今週末は八景レースです。1年生の初レース、各自の課題と目標を意識して臨んで参ります。
応援のほど、よろしくお願いします。


1年 村上周平