いやー

フラッシュモブなるものがあるそうですが、

実はこれまで知りませんでした、

自然発生的だと感動的で本当に面白いのですが、

あまり演出が見え透いていると、

どうなのかなとは思います、

それにしても演奏は勿論のこと、

みなさんダンスがお上手ですね、

羨ましくなります、





私は、

踊っているのではございません、

そうだ、

海に行こうと言われたのですが、

貝殻水着がないから、

「いやー」と言っているのです。

突如

あら、

目がぱちぱちと、

白黒になります、





吃驚しました、

だれかさんの登場は、

突如として、

いつも、

不意打ち的なので、

ございます。

ここに

遠くても近くても、

もしかして何時か、

某国からのミサイルが飛んで来たならば、

私はここにじっと座っています、





お花と一緒に、

ここに座っているのです、

大地が震え、

紺色のうねりが押し寄せて来たならば、

私はここにじっと座っています、





海が見えないのは悲しいのですが、

それはお花に見てもらって、

私はここにじっと座っています、

じっと座って待っているのです。

虚ろ

昨日は突然の雷雨で、

大慌てでハウスに逃げ込んだりいたしましたが、

本日はまたしてもの晴天で、

日本全国極端なお天気になっているようです、





それでもお盆を過ぎたのですから、

暑さも変わってきているのでございます、

ほんの少しだけなのですがそうなのです、

ぽんぽんぽんぽんのちりめん漁のエンジン音も、

はっきり申し上げれば煩いくらいなのですが、

恐らく今朝のぽんぽんぽんぽんは、

爽やかそうな秋の音色に、

なって来ているのであります、





私はそれよりも向こう岸の、

未確認移動物体を目で追っているのです、

心はここにないのです、

実はだれかさんも今朝はとりわけ虚ろで、

もしかしたらそれをどこか遠くの島に、

置き忘れているかのようでございます。

ぽんぱん

朝のお散歩が終わって、

お日様を避けて日陰で朝寝しているとほっと致します、

暑い夏の一日の中で一番のんびりできるのです、

雷様も概ねこの時間帯は居ないのです、





ちりめん漁をしている船が何艘か居て、

ぽんぽんぽんぽんと煩いくらいですが、

穏やかな夏の海でございます、





今朝盆棚を片付けたのですが、

いくらかは名残を持たせようと少しだけお盆仕様の、

まだ日常までは戻っていないご先祖様のお家があります、

いただいた西瓜はとてもぱんぱんで、

見ているだけで嬉しくなってしまいますが、

甘いかどうかは解りませんし、

甘かろが甘くなかろうがどちらでも良いのでございます、

西瓜もそうですし、

犬生も人生もそういうものだと、

お釈迦様は、

たぶん言っているのだと思います。

困憊

ここ数日つまりお盆の期間中は、

雷様は勿論のこと諸般の事情から、

余り質の良い睡眠が得られなかったせいか、

悪事に走ったり破壊活動に終始してしまい、

疲労困憊でございます、





そんな訳で、

所謂行き倒れ状態で熟睡をしています、

雀さんがちゅんちゅんと畑の土で身体を洗う為に、

穴を掘りにやって来ているのですが、

結果としては、

完全に無視をしています、

私は番犬なんかじゃありません、






畑の種が食べられたって、

私の知ったことではありません、

寧ろ何をしても構わないので私を寝かせておいて欲しい、

余計な邪魔をしないで欲しいと、

雀さんには言いたい、

そんな気持ちなのでございます、

愈々創造の季節となるのです、

もしくは排泄。

嘘

雨が降ったようです、

湿度が極端に上がっている引潮の朝でございます、

お盆も今日でお仕舞いになってしまいます、

あっという間に終わりますね、

このごろ黄昏時になると、

私心がざわざわと騒がしくなるのです、

一昨日はハウスの柱を一本食べ尽くしてしまいました、

昨日は母専用の椅子を食べてしまったのです、





まさに変犬奇犬でございます、

自分でもどうしてそんなことをしでかしたのか、

国会の答弁みたいに記憶にないのです、

嘘じゃないかって父は言います、

実はそうです、

役人さんや議員さんと同じで嘘であります、

本当は解ってはいるのでございますが、

言えないのです、

それは秘密です。

御負け

だれもいない、

海で遊びます、

草を食べて遊ぶのです、

ひとり遊びは得意です、





退屈ですか、

致しません、

致しませんが御負けです、





マンゴー。

クラゲ

すっかり夏の海なのですが、

もうお盆で今夜は盆踊り大会もあるので、

クラゲの季節でございます、





つまり夏はそろそろ終盤戦を迎えていて、

お盆が終わったら良い子のみなさんは、

大人も子供も海で純粋であろうがあるまいか遊んだりしないで、

早く職場やお家に戻って、

夏の間の仕事や宿題を真剣に仕上げなさいという、

寂しい時期になったのであります、





直に「だれもいない海」でございます、

秋であっても夏であっても同じことなのでございます、

ただそれを忘れているだけの話です、

もしかしたらたぶんきっと、

いえいえ絶対に、

海は寂しいものなのです。

今ここに

だれかいますか、





なにをしているのですか、

私はどういうわけか、

今ここにいます。