ここまで来てしまえば、もう笑おうにも笑えませぬ。
泣くしかないのではありますが、だれも見ていないのに、
それでも体裁を繕って、笑い乍泣いているのです。
この世は、不条理の極みであります。
調べてみれば「憮然」とは、
意外な成り行きに驚いたり、
自分の力が及ばなかったりで、
ぼうっとすること、とありますがまさにそんな感じです。
「憮然」の誤用の方も、最近になって、
ようやく認められたようですので、言わせていただければ、
兎にも格にも、腹もたっているのです。
詐欺師やペテン師の、親分や子分が、
直ぐに解ってしまうような、超絶安物の、善人の仮面をかぶって、
得意気な顔をして、言いたい放題の、
二枚舌を使っているのです。
だれが得をして、だれが損をするのかぐらい、
解るはずのことが、公然と罷り通っているのです。
騙されるほうも、勿論悪いのではありますが、
騙す奴は、許しようがありませぬ。
波の間に間に、クラゲが大量に浮かんでいます。
あたりを見遣れば、大量の小魚の群れであります。
どこに流れていくのか、皆目見当もつきませぬ、
まるで人の世のようです、
これぞまさしく、烏合の衆でございます。