チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

えんやこら

2017年08月31日 | 犬の戯言


もしかしたら今日で8月はもうお仕舞いでした、

桑田佳祐さんの歌のように「もう一度ベイビー」

とか言いたい方も、

たくさんいらっしゃるのでしょうね、





私はもう一度だなんて、

とてもとてもとんでもないのでございます、

そんな羨ましいような馬力、

いえ犬力なんかは既にもう残存していないのであります、

夏休みが終わろうが終わるまいが、

しらすの漁は続いています、





えんやこらえんやこら、

網を引いております、

愛するお母ちゃんやたぶん可愛い子供のために、

心を込めて腰に力を入れて、

力一杯精一杯一生懸命引くのです、





限りなく秋に近い海は、

妙におすまし顔で澄んでいます、

いつもはゴロゴロしているウニも魚もナマコも見えませんが、

嬉しいことにゴミも見えない、

夏の終わりの海でございます。


やや大きめ写真であります。





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青年

2017年08月30日 | 犬の戯言


みかんの山を登りながら決意をしたのです、

昭和46年ころに父が母に買ってもらったらしい、

大好きな高橋和巳さんの書いた河出書房新社版「邪宗門」を、

もう一度読んでみようと思ったのでございます、





なんで母に買ってもらったことが解るのかと申しますと、

実は本の中にそのことが書いてあるのです、

お値段はは消費税も勿論無しで破格の750円であります、

されど現在に置き換えれば、

なんと1万円近いものになるのです、

それにしても滅多なこと余計なことは書かないに限ります、

父の依存体質と貧乏さ加減が、

とんでもないところでまたしても露呈してしまいました、





かれこれ45年前の「邪宗門」の頁を捲ったら、

青年の匂いが致しました、

突然の風が吹いてきたのです、

眠くなった私が身体を、

ぶるぶるっと震わせたのです。










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ひめごと

2017年08月29日 | 犬の戯言


鎌倉物語は何度聴いてもすてきです、

それにしてもそろそろ、

おたがいに声をひそめて話した夏のひめめごとは、

きれいさっぱり忘れて、

ひめごとらしくもうもうそろそろ、

お仕舞いにしなければならない時期でございます、

それでも未だに砂にまみれていたい方も、

たぶんきっと、

沢山いらっしゃるのでしょうね、





北朝鮮は日本を威嚇するようにミサイルを、

またしても発射したというニュースがありました、

いろいろな意味合いで、

北朝鮮はとても怖いのですが、

米国も中国も同じくらいに不気味であるのです、

台風15号も日本をうかがっていますし、

米国も中国もも異常気象によるこれまでにないような風水害で、

大変なことになっているようです、

地球がおかしくなってしまっています、

日本だって例外ではありませぬ、





みかんの山はすっかり秋色でございます、

もうそろそろしたら極早生の温州みかんの収穫も始まります、

そろそろもう新米もできているようです、

夏をまたしても乗り切りました、

勿論まだまだ私の体感温度は、

砂にまみれて真夏です。
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虫が

2017年08月28日 | 犬の戯言


夏の定番曲を歌って、

尽きせぬ思いを吐き出しているのではないのですが、

そろそろ虫が、

起き出して来そうです、





空はこんなに青いのに、

なんだかむずむずして、





お花はこんなに赤いのに、

なんだかむずむずして、

仕様がないのでございます。
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キュン

2017年08月27日 | 犬の戯言


湿った風が静かに山から吹いて来て、

雨がどどどーと降ったあとから、

突堤に座っていても空気が変わったみたいな感じになって、

なんとなく涼しいのです、





やっぱり夏休みはもう終わってしまっていたのでした、

最早だれもいない海です、

クラゲも貝殻水着そしてミルク金時もありません、

早く職場やお家にお帰りくださいませ、

帰るところがない悲しいあなたは、

私のハウスにお越し下さい、

したいでしょうが遠慮は要りません、





上を向いて生っているレモンを発見致しました、

枝がしっかりしているのです、

他にも結構こういう生り方をしている実がありました、

レモンを見ると、

なんだかキュンとしてしまます、





みなさんは海辺や山で、

酸っぱい思い出はできましたでしょうか、

暑い夏でしたが、

レモンは花だってまだ咲いて来ているのです、

これからです、

たとえ夏休みが終わっても、

まだまだ、

これからなのでございます。


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見えない

2017年08月26日 | 犬の戯言


今更感もあったのですが、

高橋和巳さんの「邪宗門」を読んでみようかと思い、

気合を入れて半世紀ばかり前の本を棚から抜き出し、

函から出して開いたのではありましたが、

極小版の活字が左右二段でずらりと並ぶ姿を見て、

敢え無く断念いたしました、

読んだり記憶できるかどうか以前に、

まず見えないのです、





こんな本が読めた時代もあったのです、

念のためにお断りしておきますが、

「邪宗門」という小説はお笑いの小説なんぞではありません、

しかしながら事ここに至っては、

最早笑うしか救済手段はないのでございます、

この本を朧げに眺めながら気付くのです、

高橋和巳さんは、

たとえ電気炊飯器から杓文字を使って、

ぼろぼろ落としながら直接米を食べたにしても、

偉大な文学者であり人間であったと、

今更にして思うのであります。
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渡り

2017年08月25日 | 犬の戯言


縁もゆかりもなーんにもないのですが、

夏休みもようやく終わりが見えてまいりました、

そういうことですからなんだか景色だけ見ていると、

とても涼し気にも見えるのです、

ところが現実的に座っている私としてみれば、

朝凪でじとっとしていて、

蒸し暑いのでございます、





アメリカの環境保護運動の先駆者であり、

農薬などの化学物質の危険性を訴えた、

「沈黙の春」の作者でもある、

生物学者のレイチェルカールソンさんは、

南に向けて何千キロにも及ぶ「渡り」をする、

もう戻ってくることはない蝶を眺めながら、

そこになんの悲しみも湧いてこないことに、

気がついたそうなのでございます、

生きとし生けるものがその一生の終わりを迎えるとき、

私たちはその最期を自然の営みとして受けとります

彼女の癌は既に骨までに転移していたのでした、





福岡伸一さん昨日付、

朝日新聞「動的平衡」からでございます、

題名が「終への旅たち」なのですが、

本当になるほどそうです、

人間のみなさんがどう考えるかどうかは兎も角として、

蝶でも犬でも長ーい人生でも、

全くそれは同じと私も思います、

レイチェルカーソンさんは「渡り」をする、

モナーク蝶の飛翔に自らを重ねていたようです、

福岡さんはとても頭が良い方です、

文章は勿論のこと目の付け所がシャープなのです、

まるで古き良き時代の家電メーカーのようですが、

本当にそう思うのでございます。












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しみじみ

2017年08月24日 | 犬の戯言


お盆の時の「しきび」は、

もう枯れているだろうなと思ってお墓にゆきました、

つい二週間ほど前のことでしたが、

やはり予想通りで、

太陽のパワーで全てが焼けていて、

一滴の水さえもなくなっておりました、

汗の洪水でございます、





そのあとで水分補給です、

あとからお供えしてもらっても、

すぐに溶けてしまってなんにもならないかき氷です、

念願のミルク金時スペシャルをいただきました、

天国でありましたが、

直に真冬の寒さが襲ってきました、

それでも懲りずに店を換えて、

少し地味な抹茶金時も食べてしまうのです、

勿論震えてしまいましたし、

どちらも期待を大幅に下回る、

投げやりなかき氷でしたので、

思った程の感激は、

残念乍実はなかったのでございます、

あの世であれこの世であれ、

かき氷もやはり、

虚しいものなのであります、





それにしてもお供えに頼らず、

自力で食べられたのは嬉しいことでした、

外に出ると当然のこと元の灼熱地獄となりましたので、

快楽とは束の間の幻覚に過ぎないと、

悟った気持ちになってしまいました、

お家に帰ってからは、

またしてもラクトアイスの「爽」を、

しみじみ舐めたのです。







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ごくごく

2017年08月23日 | 犬の戯言


ヘロルドさんという人が、

最先端医療の進歩について書いた、

「超人類の時代へ」という本が、

どうやら話題になっているようです、





本を読んだわけではないのですが、

人間の血液の中にもコンピューターを送り込んで、

老いた細胞や病気の細胞を修復するのだそうです、

認知症が心配な人には、

脳にも装置を作り記憶力を増強するのです、

外見は壮年で実年齢は何百歳という時代が、

現実具体的に実現しそうな雰囲気でございます、

嬉しいようなそうでもないような、

複雑な心境になってしまう話題であります、





実は今朝、

私お散歩に行けなくなってしまう夢を見たのです、

私はじっとだれかさんを待っているのですが、

いつまで経っても来ないのです、

もう我慢できないので、

わんわんわんと吠えてしまおうと思って、

起き上がったら目の前に顔がありました、

嬉しくなった私は、

お水を、

ごくごくごくごくと飲んだのです。





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目と雲

2017年08月22日 | 犬の戯言


お日様で出たり隠れたり、

雷様はいつものごとくにゴロゴロと鳴っています、

お日様が出てくると灼熱地獄です、

かき氷が食べたいと思います、

そんな時には、

こんな目と、

こんな雲になります、





昨日の朝日歌壇に掲載されていた、

函館市の武田悟さんは、

こんなふうに歌っていらっしゃいました、

かき氷生きているうちに食べなさい誰も墓前に供えてくれぬ

お気持ちよーく解ります。


おまけの写真でございます


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