チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

青年

2017年08月30日 | 犬の戯言


みかんの山を登りながら決意をしたのです、

昭和46年ころに父が母に買ってもらったらしい、

大好きな高橋和巳さんの書いた河出書房新社版「邪宗門」を、

もう一度読んでみようと思ったのでございます、





なんで母に買ってもらったことが解るのかと申しますと、

実は本の中にそのことが書いてあるのです、

お値段はは消費税も勿論無しで破格の750円であります、

されど現在に置き換えれば、

なんと1万円近いものになるのです、

それにしても滅多なこと余計なことは書かないに限ります、

父の依存体質と貧乏さ加減が、

とんでもないところでまたしても露呈してしまいました、





かれこれ45年前の「邪宗門」の頁を捲ったら、

青年の匂いが致しました、

突然の風が吹いてきたのです、

眠くなった私が身体を、

ぶるぶるっと震わせたのです。










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