肉体派は大嫌いです。
極論ではありますが、
武士は食わねど高楊枝、
私食べない水だけ頂戴、
みたいな、
そんな非肉体派の雰囲気が、
理想形であるよな、
と思っておりました。
肉体派なんか大嫌い。
犬でも人間でも、
非肉体派、
そうありたかったのです。
ただ事ここに至っては、
そうも言ってはおられません。
食べないと犬も人間も、
精神的にも物理的にも、
直ちに、
犬でも人間でもなくなって、
しまうのであります。
天丼や西瓜を食べたい気持ち、
欲求は即ち食欲は、
生きる根幹なのであります。
食べなければ動けないのです。
食べて元気でさえあれば、
なにが大丈夫なのかは不明ですが、
まだまだ大丈夫ではあるのです。
考えますし工夫もできるのです。
勿論普通に、
妄想だって致します。
今は肉体派、
大好きです。
恥じらうこともなく、
尻馬に乗っかって、
値上げ値上げと騒ぎ回る連中が、
ちゃらちゃら増えて来て、
終わることなき値上がりラッシュ、
であります。
マスコミも、
それを囃し立てるばかりです。
店頭価格は値上がりした上に、
野菜は勿論お米も店頭在庫は、
品切れ傾向にあるようで、
嫌なら買うな論法でしょうか、
悪徳?なんとかさん達は、
うははうはは、
儲け放題であります。
ニュース番組でも、
私の苦手な言葉は、
前向きという言葉、
なのでありますが、
前向きに捉えて堂々と値上げする、
資源高も円安も利用する、
インフレが好循環を生む、
あなたの幸せは値上げとともに、
などと報じておりました。
全くの出鱈目であります。
厭きれてしまって、
口がぽかんと開いています。
値上げなんぞで、
庶民の暮らしが楽になる、
そんな道理はないのです。
それにしても果たして、
値上げはいつから、
唯一の正義になったのか、
私首を傾げ(かしげ)ます。
実は本当に、
この瞬間私、
傾げているのです。
大袈裟ですが思い切って、
清水の舞台から飛び降りた?
ような心情で、
メロンとか黄色い西瓜も、
挑戦して食べたのですが、
どうもやっぱり、
しっくりとは来ないのです。
ぼやーっとした味なのです。
あの味とは違うのであります。
なかなか巡り合えない、
赤いあかーいワインのような、
こだま西瓜に惚れました。
紫蘇の葉も大好きで、
原始的にそのままですが、
ふりかけ代わりに使っています。
さっぱりするので、
たまには自分でも畑に入って、
かしかしかしかし、
齧って食べたりもします。
今朝はきんぴらごぼうや、
茄子の煮びたし、
なんかも作りましたが、
食欲は行ったり来たり、
躓いてみたり転んだり、
みたいな感じです。
天丼を食べる人にも、
食べていない人にも、
ともあれ、
光は溢れ、
風薫る季節です。
生きとし生けるもの、
全てが躍動し輝きを放って、
とは申しませんが、
弾んで弾んで、
まさに今にも、
弾けそうな季節なのです。
実はじつは、
私もそうなのです。
大空をしなやかに泳ぐ鯉、
になっています。
鯉の季節であります。
普通の天丼が、
天丼が無性に食べたくなった。
それで二日間連続で食べた。
実に旨かった。
私にしてみれば、
背徳感が強過ぎるのだが、
兎にも角にも嬉し過ぎて、
旨過ぎるので、
明日も食べたいと思った。
やはり食欲なくしては、
なにも語ることはできない。
現実は食べなければ、
精神も維持できないのである。
そんなことを思いながら、
眠ってしまったので、
もう50年も前になる、
北門食堂のことを、
夢の中で思い出した。
問題の薬を休んでみたら、
ずいぶん楽になったのですが、
また別の薬が増えてしまいました。
身体が動くようになったので、
心も楽ですし嬉しいのですが、
そうなると、
やる仕事も増えてしまうのです。
止めた薬もすぐに復活させないと困る、
ということなので、
小康状態も束の間の様相です。
なかなか何時まで経っても、
心落ち着かない黄金週間、
今日このごろなのであります。