節操

私　　月末だね、

おと　資金繰りはどう？

私　　ぼちぼちでんな。

おと　お金貸して？

私　　私のお金は、

　　　天界でしか使えないから、

　　　駄目だよ。





おと　うちの景気も悪いし、

　　　そとも相当に怪しい。

私　　なのに、株だけ上がる、

　　　危険が一杯、闇が待っている、

　　　円安だし。

おと　あの困った大臣じゃないけど、

私　　身の丈に合っていない、

おと　おかしな、上がり方だねー。　

私　　最近の世の中、

　　　節操が、なさすぎるね、

おと　責任者、出て来ーい。

うさぎさん

私　　 お日様が、恋しいよ、

おと　 あっ、という間に、

　　　 急に、寒くなって来たね。





私　　 夕方５時で、もう暗い、

おと　 散歩するには、無理がある。

私　　 なにを仰る、うさぎさん、

　　　 新兵器ヘッドライト、があるじゃない。

おと　 そうだね、

私　　 ウォークマンもどき、もあるし、

おと　 また、二人で歩こうか？

中村さん

おと　こんな時、

私　　そばにいて、





私　　肩を抱いて、

おと　欲しいと。

私　　ふれあい、

おと　中村さんだ。

桜ロード

おと　落ち葉の季節に、

私　　花筏じゃないし、

おと　桜ロード？

私　　季節感ないし、

おと　空気も読まない、

私　　地蔵桜の並木道、

おと　去年土砂崩れで、

私　　消えてしまった。





おと　元気な子が、

私　　走っているね。

おと　元気いっぱい、

私　　嬉しそうだね、

おと　楽しかったね。

私　　土砂の中、

おと　お地蔵さんは、

私　　かわいそう。

　　　

過ぎる

おと　湿っぽいね、

私　　汗かいたし。

おと　もう秋なのに、

私　　暑過ぎる。

おと　お天気は、地球規模で、

　　　壊滅的状況に、

私　　そうじゃなくて、

おと　おとの話が、

私　　湿っぽ過ぎる。

おと　辛過ぎるし、

私　　みなさんにも、ご迷惑だね。

おと　それでもね、

　　　話し始めるとね、

私　　どうなんでしょ。　





おと　ところで、

私　　もうすぐ、１１月だね、

おと　なりたくない、

私　　なにになるの？

おと　セブンティーンになる。

私　　１７才って、

おと　だれもいない海、

私　　森高千里ちゃん？

おと　南沙織ちゃんのほう。

私　　同じでしょう、

　　　歌は、同じです。

おと　雰囲気は、違う、

私　　そうじゃなくて、

　　　セブンティーンの発音、

　　　悪過ぎる。

おと　そうかな、

私　　セブンティーン、が違います、

おと　発音？いつも褒められていたし、

　　　セブンティーンでしょ？　

　　　１７才といえば、西郷輝彦さん。

私　　「１７才のこの胸に」

おと　あこがれの、

　　　本間千代子さん、

私　　違うでしょ、

　　　いろいろ、違い過ぎるし、

　　　発音、悪過ぎるよ、

おと　ああ、おお、

　　　セブンティ。

私　　歌もなければ、

　　　夢もない？

嘘つき

おと　胴が、長いね、

私　　失礼ね、普通だけど。

おと　なにが見えるの？

私　　秘密よ、教えない。

おと　背が、高いね、

私　　伸びた、みたい。　





おと　ようやく、３週間、

私　　もう何年も、

おと　会っていないような、

おと　長い、ながーい時間が、

私　　経ったような気がする。

私　　泣いていない？

おと　当然でしょ、

おと　そっちはどう？

私　　うん、忙しくて、

おと　そんな暇、

私　　あるわけないでしょ、

おと　嘘つきだね。

私　　ハンカチ、

私　　早く拭いて、

おと　これは、汗だよ。

私　　嘘？本当なの？

おと　温暖化のせいだよ、

私　　日本の秋は、

おと　汗だらだら、

私　　の秋、だね。

虹色

おと　すごい風、

私　　朝まで、吹いたね。

おと　台風だ、

私　　怖い。

おと　今朝は晴れて、

私　　嘘みたいだよ。　





おと　走ってる、

私　　やっぱり、

おと　嬉しいね。

私　　跳ねてるよ、

おと　虹色の自由。

私　　なんか、

おと　欲しい？

私　　ささ身ガム、

おと　どうするの？

私　　食べたーい。

合羽は

私　　湿っぽい雨だね、

おと　雨は、いつもそう。

私　　合羽、

　　　脱いでもいいかな？

おと　駄目、濡れるよ、

私　　構わない。





おと　背中、

　　　びしょびしょ濡れるよ、
　　　
　　　後始末は、だれがする？

私　　暖かい雨、

　　　春雨じゃ。

おと　そんなことない、

　　　秋雨だよ。

私　　散歩したいね、

おと　したいね。

　　　合羽は、脱がないよ。

私　　仕方ないなー、

　　　我慢してあげる。
　　　

穴

私　　忙しそうだね？

おと　そなことない。　

私　　そうかな、

おと　遊んでるだけ。

私　　そうなの

おと　とてつもなく、暇だよ。

私　　私のこと、

おと　忘れてない。





おと　それにしても、

私　　ゆったりしてるね、私。

おと　穴、大き過ぎ、

私　　ようやく、気が付いた？

おと　百獣の王みたいな顔、止めてくれる、

私　　噛み付かないで。

おと　ちょっと来なさい、

私　　なにするの、きゃー。

酸っぱくて

私　　おはよう、晴れだね、

おと　散歩しなくなったら、雨降らない。

私　　どうしたの、元気ないよ

おと　あるわけ、ないだろう。

私　　昭和の化石、でしょ、

おと　それは、昨日の話だし。

私　　したことあるの？

おと　そんなことないよ、あるわけない。





私　　今の時代、考えられないね、

おと　そうでもないかもしれない。

私　　意外にそうかな？

おと　ある、と思う。

私　　ただし、若い子だね、

おと　蜜柑が、きれいだね、

私　　酸っぱそう、

おと　そうでもないかも。

私　　涙出そう、

おと　酸っぱくて。