夜中の、地震でした。
三度ばかり、たぶんそれくらいです、起こされました。
狼系雑種犬としては、遠吠えして、だれかさんに、
教えてあげようか、とも思ったのでしたが、
また、煩い、と言われ、叱られそうなので、
止めにして、毛布をかぶって、
眠った、ふりをしていました。
震源地は、島根県の西部方面、だったのですが、
今朝、起きて、詳しく確認をしようと思ったら、
肝心の、ローカルの地震関係は、
いつものごとく放ったらかしで、
テレビは、相撲やレスリングの話、ばかりをしているのです。
実は、相当、私は、怒っているのです。
テレビのブラウン管に、思いっきり、
灰皿を投げつけよう、と思ったのですが、
昭和ではなくなってしまった、平成の現在では、
どちらの存在も消滅していて、仕方なく止めにして、
直ぐに、液晶型の、テレビは、消してしまいました。
チューリップも、ローカルタイプですが、
とても、可憐です。
ところで、昨日、スーパーで、「しめじ」を買い忘れて、
これは、叱られてしまう、と思って、
あわてて、逆回りをしておりましたら、
私よりも、ずっとのお婆さんが、立ち止まってしまい、
何やら、悩んでいるのでした。
その前には、赤い、ある部分は、赤黒かったりもする、
ブラッド色、あるいはワインレッド、と申しましょうか、
そういう、期待と不安が入り混じったような、
怪し気な雰囲気で、溢れんばかりに、山盛りにされた、
ジュース用、と書かれた「いちご」があったのです。
もしかしたら、腐っている、
お婆さんは、そう思っていた、らしいのでございます。
私は、直様、その嬉しくも重たい「いちご」のパックを、
お婆さんに、大丈夫よ、と言って渡し、私も、素早く、
そのパックを、自らの買い物カゴに、入れたのでした。
お値段は、あろうことか、さらに嬉しい、
さりげなく消費税込、なのでございました。
パック一個で、実は、五人前、あったのでした。
ヨーグルトと、牛乳しか入っていないのですが、
お砂糖が、入っているかのごとくに、甘いのです。
今年、一番嬉しかった、と言えば嘘になりますが、
「しめじ」さんの、お陰です。