毛糸のセーターは、邪魔になるし、
そうだ、断捨離しましょう、もう使わない、と思って、
燃えるゴミで、出してしまった途端に、
強風、それも、冷たい、北西の風が、
ずっと、吹き荒れているのです。
妖しく咲いていた、桜のお花も、散ってしまうし、
大好きなイタドリも、闌(た)けてしまって、
すっかり、ひょうろひょうろと、伸びきって、しまいました。
食べたい、大好きだ、と言っていた、
だれかさんも、こうなると、冷たいもので、
知らん顔で、最早、見向きもしないのです。
熟熟、人間は、我儘で残酷な、生き物でございます。
臭橙(かぼす)で作った、
鮪と烏賊の、お寿司でございます。
それこそ、イタドリは、入っていないのですが、
すっかり大好きになった、ツワブキや、
出来たばかりのパセリと、まだまだ小さい紫蘇の葉も、
柔らかすぎて、あまりその存在を感じませぬが、
しっかりと入っていたり、トッピングしたり、しています。
やたらと目立っている、卵焼きは、甘くて、
赤い紅生姜は、
とても、それらしい味が、するのでした。