お父さんのお布団

本日の夕食は初めてのカリカリごはん、

ささ身ジャーキー添えでございます、

今朝はたぶん疲労困憊で食べないだろうということで、

料理人のお父さんが勝手に判断して、

作らなかったそうです、




お父さんは今朝は急遽シャンプーしたりして、

忙しかったのかもしれません、

とりあえず落ち着きを取り戻した私ですが、

こうして夜を迎えると、

また出て行かないかと自分自身がやはり不安です、

お父さんのお布団で今夜は、

眠りたいと思います！

家出娘

憔悴し怯えた目の私を見ないでください、

首の周りについているものは泥ではありません、

甘くて芳しい香りのするチョコレートなのです、

もしお疑いのようでしたら舐めてみてください、

私の嘘が解ると思います、

家出娘の私でございます、




お月さんのきれいな夜は森の探検に限ります、

リードから解放され首輪だけの私はみんなが寝静まるまで、

ハウスでリードを引き込み待機します、

決行のときが来ましたジャンプです、

狸や狐の森が歓喜の声で迎えてくれます、

どこをどう走ったのかはともかくとして走って走った私たちは、

猪肉の深夜バーベキューをみんなでいただいて、

さつま芋で作ったお酒も少し飲みました、

そうこうしていると飲めや唄えの大宴会が始まり、

明るくなるころにはお父さんの匂いがなくなってしまいました、

困ったなとは思ったのですが、

私はゴールデンリトリバーのレオ君の家で眠ってしまいました、

程なく身柄を拘束された私は、

お父さんの下へ強制送還でございます、

事情が理解できていないお父さんはもぬけの殻のハウスと、

泥だらけで憔悴した私の目を見て、

気絶してしまったのでした！