浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

シェルヘン マーラーの第5交響曲の不思議

2007年08月18日 | 指揮者
ヘルマン・シェルヘンとは縁が無かった僕だが、前回の第九に続いて今回は第五を購入してみた。第五はゲルギエフの演奏を西宮で聴いて以来、素晴らしい生の響きが脳裏から消えない。シェルヘン指揮維納国立歌劇場管絃團の演奏はみすぼらしいトランペットで始まる。耳が慣れるまでには10分は必要だ。 . . . 本文を読む

デュカスの「ラモーの主題による変奏曲・間奏曲とフィナーレ」をルフェビュールの演奏で

2007年08月18日 | 忘れられた作品作曲家
ポール・デュカスの「ラモーの主題による変奏曲・間奏曲とフィナーレ」といふ洋琴独奏曲のレコヲドがある。デュカスは、自身による自作品の大量破棄により現存する作品は十数曲のみといふ変わり者だ。理由はデュカスの完璧主義にあるといふのが定説だが、完璧を期すあまり未だに1曲も発表してゐない僕に比べれば、まだまだ慎重さが足りない。この曲は1902年頃の作品だが、貴重な十数曲の中の4曲が洋琴作品である。 . . . 本文を読む