AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『もしドラ』ベストセラーの要因(ときめき研究家)

2010-06-30 10:20:44 | ときめき研究家
本ブログでは、今年の1月から、この本に注目してきた。

「岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』(ときめき研究家)」

「川島みなみ、宮田夕紀、北条文乃、この3人のモデルは誰だろう(KC)」

それが今や80万部超えの大ベストセラーのようだ。
この本の成功要因を考えてみる。

1.ユニークなタイトルのビジネス書だったこと
「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」
「若者はなぜ3年でやめるのか」
「鈍感力」
「国家の品格」
など、ハッとするようなタイトルのビジネス書の成功は、ままある。
タイトルで興味を引き、更には内容もおおよそ推察できるので、ビジネスマンが安心して購入できるのだ。
また、ビジネス書は、小説など個人の趣味で読むものと違い、職場や顧客との会話にも役立つので、「流行っているなら読んでおこう」という読者も多い。
はじめはビジネス書らしからぬ装丁で躊躇したビジネスマンも多かっただろうが、今では私の会社でも、担当役員はじめ、読んだという人が多い。

2.高校野球を題材にしたこと
日本人は高校野球が好きだ。特にビジネスマンは。
ドラッカーの理論を高校野球に当てはめた解説を読めば、親しみやすいし、なんとなくわかったような気になれば得な感じがする。
正直、ドラッカーの理論にあまり興味がないし、適切に適用されているかどうかわからない。
「マーケティング」の実例として、「部員の本音を引き出し、適切な役割を付与する」といったことが書かれているが、当たり前のことのように思う。

「イノベーション」の実例として、「ノーボール、ノーバント作戦」が書かれているが、これは一理あると思う。
ボール球を投げずにストライクでどんどん勝負するというのは、合理的と思う。精密なコントロールがない高校生は、何より四球が禁物。大量点は概ね連打連打より四球がらみだ。2-0から1球外し、その後も際どいコースを突いて結局四球というケースもよく見る。何より球数が少ない方が勝ち抜くにはいい。
一方、何が何でもバントしないという考えには反対。バント守備が上手ではない高校野球では、得てして打者もセーフになることが多い。特に非力な打者はバントを活用するのも合理的な作戦と思う。
しかし、最近では無死1塁でバントして1死2塁にしても、1ヒットで本塁生還できないケースが多いように感じる。そうなると、むざむざ1死を与えて2塁に進塁させるメリットは小さい気がする。無死2塁や、無死1・2塁では、バントの価値は高いと思う。(このあたりは、KCさんのデータ分析による検証がほしいところ)

3.AKB48との関係が知れ渡り、相乗効果が働いたこと
そんなことは本のどこにも書いていないが、AKB48の成功も、ドラッカー理論を活用したもので、この本を読めばその秘訣がわかると勘違いした読者もいるだろう。
しかし、AKBファンだからこの本を買ったという人は少数派だろう。
この本の売り上げが80万冊、選抜総選挙の票数が35万票(人数で言えば10万人くらいか?もっと少ないかも)。本を買った人のうち、総選挙に投票した人は1万人にも満たないだろう。

ところで、冒頭でリンクした記事では、主人公の川島みなみのモデルは高橋みなみと推理したが、その後作者本人により峯岸みなみだということが明かされている。
私の不明は恥じるしかないが、峯岸推しのファンは、かなり本を買ったのだろう。
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4 コメント

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Unknown (ピーナッツ)
2010-06-30 11:58:06
"2ー0から、1球外す"
これは、ジャイアンツV9時代の悪習で、"2-0と追い込んでから、打たれたピッチャーは、罰金を払っていた"という、根拠も何も無い大人の事情から生まれたもの…。それが、派生して…
これが、何か、野球界の常識になってしまっているかのような、その後の40年…。
この本は、そのような?な常識を少し疑いつつ、全部フラットに見て、今一度、一番良い方法を考えていこう!とする提言をしているような気がします。
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大島優子当てていた (KC)
2010-06-30 14:18:41
ときめき研究家氏の記事にはられたリンクより 自分の記事を再読して、
大島優子を当てていたことに気がついた。
テッド氏の記事のコメントに、大島優子・渡辺麻友と書いてあったのを読んだ時に、自分の書いた文章を思い出せず、読み流してしまった。

バントの有効性は高校野球のデータがないが、
弱いチーム(弱い打者)がバントを使うことは、勝つ可能性を、少しは高めると思う。
逆に、強いチーム(強い打者)は、バントを使わない方が、勝つ可能性を高めるだろう。
強い打球の方が、バントより、エラーの可能性高い。
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Unknown (つづき)
2010-07-01 01:12:49
自分の場合,だいぶ前から書店で見て気にはなってました。ただ買う決め手になったのは峯岸がモデルだと知ったことですね。

野球の3球勝負は城島が有名ですよね。
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峯岸みなみ (しまもと)
2010-07-01 12:42:07

作者は峯岸を主人公の(モデルではなく)モチーフと言ってたと思います。

いっしょじゃん、と思うか、そりゃだいぶちがうよね、と思うかは人それぞれでしょうが。
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