AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

2022年NHK紅白歌合戦の感想。(ときめき研究家)

2023-01-04 21:22:21 | ときめき研究家
大晦日は、例年通りNHK紅白歌合戦を観た。

AKBグループは今回も出場無し。坂道グループも、櫻坂が落選し、乃木坂、日向坂だけの出場となった。
乃木坂46の楽曲は『裸足でサマー』。斎藤飛鳥の卒業ということで、彼女がセンターの曲が選ばれたのだろう。2016年リリースのかなり古い曲だが、私は好きな曲なので楽しめた。
曲の構成が変わっていて、フルコーラスだと「(1番)A+B+サビ (2番)B+サビ (3番)A+サビ」となっている。今回の紅白バージョンでは「(1番)A+B+サビ (間奏)サビ」だった。呪文のようなサビが繰り返される度にじわじわと盛り上がって行くのだが、今回のステージでは少し単調な印象を受けた。また、伴奏の音響も少し悪く、中音に凝縮されてヌケが悪く聴きづらいサウンドだったのが残念だ。でも、メンバーはオール生歌で頑張って歌っていた。

日向坂46の楽曲は『キツネ』だった。ライブでは盛り上がる曲だと紹介されていたが、苦しい説明だ。前の曲の「きつねダンス」とセットの趣向であり、安易だと思った。日向坂46はまだキャリアが短いので、カップリング曲ではなく普通にシングル曲『月と星が躍るmidnight』を披露できればよかったと思う。
紅白で歌う曲の優先順位は、1にその年のヒット曲、2に過去のヒット曲、3にアルバムやカップリング曲だと思う。他人の曲を歌わされることもあるが、それは最悪だと思う。

AKBグループ関連で言えば、元HKT48の宮脇咲良が「LE SSERAFIM」メンバーとして出場していたが、リアルタイム視聴時には彼女を判別できなかった。

その他、印象に残った歌手について。
毎年書いているが、三山ひろし歌唱時のけん玉世界記録挑戦は、本当にいい加減にやめてほしい。歌を盛り上げるための余興ではなく、歌の方がけん玉のBGMになっている。誰も歌を聴いておらず、けん玉を失敗しないかヒヤヒヤしながら見守っている。今年は皆が慎重になったせいか、歌の方がかなり早く終わってしまい、20秒くらいけん玉だけを見ていた。それでもいいから三山ひろしは紅白に出たいのか?
彼の他にも、水森かおり歌唱時の「謎解き」も、歌に集中できない趣向だったと思う。演歌歌手はそういう扱いをうけやすいのだろうか。

松任谷由美with荒井由実の企画もいまひとつだった。AI技術で、若い頃の荒井由実のビジュアルと歌声を再現し、現在の松任谷由美と共演させる、という趣向だった。以前、美空ひばりを再現したのと同様の趣向で、新鮮味はなかった。ビジュアルも声も、現在とあまり変わらず、デュエットしても面白みもなかった。ユーミンが傑出したソングライターであることには全く異論ないので、変な趣向に走らず、普通に歌ってほしかった。

純烈とダチョウ倶楽部、有吉弘之のコラボは良かった。純烈の代表曲である『プロポーズ』をしっかり聴かせた後で、上島竜平を偲んで『白い雲のように』を7人で披露。藤井フミヤ・尚之兄弟作の名曲を、持ち歌の有吉中心に、しっかりした歌唱で聴き応えがあった。私も大好きな曲でカラオケでも歌う。歌詞もメロディーも平易で歌いやすく、今回注目されたことで若い人にも知られ、長く歌い継がれる曲になったと思う。このコーナーはしんみりしつつも笑いもあり、何より歌の魅力をきちんと伝えていて良かった。

篠原涼子『恋しさとせつなさと心強さと2023』は、さすが大ヒットした曲の感動があった。当時と同じキーで歌っていたと思われ、高音は少し苦しそうだったが、ほぼ衰えを感じさせない歌唱は素晴らしかった。近年の彼女は女優としての活躍がメインだと思われるが、ボイストレーニングも続けているのだろう。サプライズ出演だった小室哲哉のピアノ伴奏も、楽しそうだった。

桑田佳祐と同級生バンドによる『時代遅れのロックンロールバンド』は、以前このブログでも記事にしたが、圧巻のパフォーマンスだった。ロシアのウクライナ侵攻を受けて作られた曲だろうが、それだけでなく、権力者が弱者を顧みない日本の現状も含めて批判している曲だと解釈した。平和と自由を希求するおじさんたちの叫びは、決して時代遅れではない。1つだけ難を言えば、本曲を歌う前に、佐野元春以外の4人で加山雄三の曲を弾き語りしたのは意図不明で、尺を取り過ぎていた。

そして、既に大きな話題になっている橋本環奈の司会ぶりだが、私も堂々としていて素晴らしいと思った。度胸が据わっているし、機転も利き、安心して見ていられた。「1000年に1人の美少女」とかいう過剰なキャッチフレーズの重圧を物ともせず、伝説の名作『セーラー服と機関銃』のリメイクに果敢に挑んだ彼女の、大物ぶりを遺憾なく発揮したのだろう。

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