AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

2021年紅白歌合戦の感想など。(ときめき研究家)

2022-01-03 15:05:39 | ときめき研究家
2021年の大晦日もNHK紅白歌合戦を観た。印象に残った場面を記す。

乃木坂46の『きっかけ』は、出場7回目にして初めての「その年リリースしたシングル曲」以外の選曲だった。大物歌手ではよくあることだが、アイドルグループとしては異例なことだった。「その年リリースしたシングル曲」は『僕は僕を好きになる』『ごめんねFingers crossed』『君に叱られた』と3曲もあったのだし、櫻坂46も日向坂46も「その年リリースしたシングル曲」から選んでいた。
このことから言えるのは、乃木坂46は既に「自分たちが歌いたい歌」または「視聴者が聴きたい(とNHKが推察する)歌」を歌わせてもらえる大物歌手になったということだろう。そう言えば、AKB48も出演した2年前、3年前は「その年リリースしたシングル曲」以外の選曲だった。
『きっかけ』は、ファン人気も高い曲らしいし、今回はピアノを弾いた生田絵梨花の最後のステージとしての演出にふさわしい楽曲だったのだと思う。歌詞も、交差点の信号といった日常的な事象から少し理屈っぽく人生を語る、いかにも乃木坂らしい歌詞だ。激しいダンスがない分、おそらく全曲生歌唱で、多少の乱れはあったものの私は良いと思った。乃木坂らしい「静かな決心」みたいなものが感じられた。

三山ひろし歌唱時の「けん玉ギネスに挑戦」は、本当にもうやめたほうがいいと思う。けん玉が気になってゆっくり歌を聴けず、三山の歌唱が「ギネス挑戦のBGM」扱いに成り下がっている。古い例で恐縮だが、「芸能人水泳大会」で競技中に歌う新人歌手の扱いだ。
三山自身が、そういう扱いでもいいから紅白に毎年出演したいのかもしれないが・・・。

KAT-TUNがデビュー15年目で初出場だった。ジャニーズ事務所の「枠」があって、先輩グループの出演が固定化され、有力後輩グループにも席を譲らねばならなかったとか、事情はあったのだろうが、紅白に関してだけ言えば不遇なグループだった。その間に6人だったメンバーは3人になった。かつてメンバーだった3人に向けてもメッセージを口にしていたのはグッと来た。
歌った『Real Face』は改めていい曲だと思った。新人アイドルのデビュー曲として非常に高度だし、歌詞のメッセージも強い。少年隊の『仮面舞踏会』やKinki Kidsの『ガラスの少年』に匹敵する名曲だ。
15年目の紅白初出場で、彼らは「リアルを手に入れた」のだと思う。

薬師丸ひろ子の『Woman-Wの悲劇より-』は、時代を超えて益々評価が高まっている名曲だ。今回は大幅にアレンジを変え、フルオーケストラと松任谷正隆のピアノで、堂々と歌い上げていた。相変わらず歌は上手い。近年は映画やドラマでの活躍も多く、主役しか演じなかった角川映画時代とは違った存在感を示している。

出演を辞退した松田聖子について。
不幸な出来事があって、本人が辞退を決めたことなので、周囲はそれを受け入れるだけだ。放送では彼女について一切言及がなかったが、それでよかったと思う。
年末、出演するかしないか未定だった時に、ネットへの書き込みで「辞退したほうがいい」「いや、松田聖子なら出演するのでは」といった様々な意見を目にした。友人同士での噂話なら別だが、世界中の人、そして松田聖子の関係者や本人も見るかもしれない場所に、一個人の意見を書き込むことには疑問がある。
作品やパフォーマンスへの感想、意見、評論なら大いに書いていいと思うし、私も書いているが、プライベートな個人の価値観に係ることは、そっとしておいてあげるべきだろう。
時が経ち、悲しみが徐々に和らいでいけば、2022年の紅白ではまた彼女の歌声が聴けるだろう。


2015年紅白歌合戦の感想 
2016年紅白歌合戦の感想 
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