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NMB48『渚サイコー!』とカップリング曲を聴く。「てんとうむChu!」の思い出も。(ときめき研究家)

2023-11-04 13:16:06 | ときめき研究家
渋谷凪咲がNMB48を卒業するとのこと。この曲は卒業ソングのようだ。
彼女は、2013年に48グループの期待の新人で結成された横断ユニット「てんとうむChu!」のメンバーだった。その7名のメンバーの中で最後までグループに残ったことになる。
小嶋真子、西野美姫、岡田奈々、北川綾巴、田島芽瑠、朝長美桜はすでに卒業している。私の個人的な印象では、個性的なメンバー揃いの中で、渋谷は一番目立っていなかった。あまり自己主張をせずいつもニコニコしている印象だった。そんな彼女が最後までグループに在籍するとは不思議なものだ。

「てんとうむChu!」に関する過去記事は以下。
『君だけにChu!Chu!Chu!』
『選んでレインボー』
『スマイル神隠し』
『初恋のおしべ』
『ダンシは研究対象』
『清純タイアド』

『渚サイコー!』。
タイトルに個人名を堂々と盛り込んでいて、そんな曲は『上からマリコ』以来ではないか。一応海の「渚」と名前の「凪咲」を掛けてはいるが、歌詞の内容は卒業する彼女を絶賛する内容で、彼女がファンやメンバーに愛されていたことがうかがえる。
海で出会った彼女のルックスだけでなく独特のセンスに惹かれ、夢中になったが、別れは突然やって来る。切ないけれど君との思い出は宝物。「渚バイバイ」と笑って見送る。そんな歌詞と、王道のアイドルポップっぽい楽曲。サイコーの卒業ソングだ。

『ジンクスとゲンカツギ』。
ジンクスとは「2年目のジンクス」というように、悪いことが起きる時に使う言葉だ。良いことが起きる「ゲン担ぎ」と混同して使われているが、良いことには使わないのが正しい。そういう事実を教えてくれる歌だ。私も誤解していた。勉強になる。でも、たったそれだけのアイデアで1曲作ってしまう秋元康の力業には、いつもながら恐れ入る。
曲調はサスペンスっぽく、歌詞の内容とのアンバランスさが面白い。

『恋のヘタレ』。
強気の彼女に翻弄される「ヘタレ」男子の歌だ。そして大阪弁で歌われている。
男女の関係性はまちまちだが、この歌のように女性の方が主導権を持ち、男性の方が振り回されるパターンは案外安定しているものだ。それはそれで、その状況を楽しんでいたりもする。この曲もそのパターンで、とても幸福そうだ。そういう世界観に大阪弁はぴったりで、調和している。『恋の意気地なし』だとちょっとニュアンスが違う。過去の大阪弁歌詞の楽曲としては『ホンマにサンキュー』とテイストが似ている。

『職員室に行くべきか』。
授業中の教師の発言に納得できずに、質問をしようとしたらチャイムが鳴って時間切れ。それでもモヤモヤして、職員室に行って話をするべきかと自問し、実際に行くまでの心情を歌っている。珍しい状況を歌っていてユニークな歌詞だ。教師の発言など聴き流したり、納得できなくてもわざわざ対話しようとしない醒めた若者が多数だと思うが、彼は食い下がろうとしている。その姿勢は好ましい。
1つだけ残念なのは、その教師の発言とはどんな内容だったのか一切歌われていないことだ。それによって生徒である「僕」に共感できるかどうかが違ってくる。生徒を差別したり人格を否定するような発言か、それとも大人の価値観を押し付けるような発言か? でもそこはあえて具体的な歌詞にせず、聴き手の想像に任せているのかもしれない。自分が言われて嫌だったことを思い出してほしいという意図か? でも時間が経ち過ぎていて、私は思い出せない。
シリアスな内容とはうらはらな、穏やかなメロディーが心地よい。

『人生は長いんだ』。
フォーク調のしみじみした歌だ。渋谷凪咲のソロバージョンと、お笑い芸人たち(ダイアン、かまいたち、見取り図)と一緒に歌っているバージョンがある。番組での共演者なのだろうか。
この曲も渋谷凪咲の卒業ソングなのだろう。いや、彼女への応援ソングという方が適切か。人生の次のステージに歩き出す彼女に、「人生は長い」から着実に歩いていけばいいと励ましている。人生が長いか短いかは主観的なものだから何とも言えないが、まだ20台の彼女と60過ぎた私では受け止め方が違う。「人生は長い」と悠長なことは言っていられない私は、この曲を聴いて焦りを感じてしまった。
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