浦野さんの出演する舞台を久しぶりに観た。
2012年10月に新宿で観た『GO! JET! GO! GO! ~I LOVE YOUが言えなくて』のシリーズで、今回は3人娘とマスターの出会いを描いたストーリーだった。
このシリーズは、50年代ポップスを歌いながら展開するコメディで、同じ登場人物だが演者を変えながら色々なストーリーが上演されている。10年続いているシリーズのようだ。
今回の浦野さんの役は、2012年10月には平嶋夏海が演じていた「ミッツ」役で、3人娘の中では一番年下でお転婆の役だ。青い衣装で、髪は茶髪でウエーブをきつめにかけていた。相変わらず手足が細く、折れやしないか心配になった。
歌はほとんど3人娘が歌うのだが、3人が代わる代わるソロを取り、もちろん生歌で、臨場感溢れる歌声を堪能できた。振付の動きも軽快だった。
50年代ポップスにはそんなに詳しくないが、最近のテレビドラマ『デート』のオープニングに流れていたザ・ピーナッツの『ふりむかないで』(1962年)はまさに50年代ポップスの影響を受けているのだろう。
出ている役者さんの中では、どうも浦野さんは一番経験豊富なのではないかと思われた。
若い役者さんたちは、稽古不足なのか、コメディとしては台詞の間が悪かったり、妙な沈黙があったり、完成度はいまひとつという印象がした。そんな中、浦野さんは落ち着いていて、セリフが飛んだ役者さんをフォローしたり、受けるはずの所で受けなかった役者さんをいじったり、臨機応変に場を仕切っているようだった。
驚いたのは、3人娘は実は店に居付いた地縛霊だったということ。前作ではそのことには全く触れられておらず、店の常連だとばかり思っていた。シリーズものとして、しっかりした世界観が築かれているのだと感心した。
浦野さんはこのシリーズの常連として、次回作にもぜひ出てほしい。
会場は馬喰横山の雑居ビルの地下。飲食店街の一角で、飲食店の1店を改造して作ったような小ホールで、こんな所があったのかというような所だった。観客は30人くらいで、まだ空席もあった。私も当日券で入場したが、それでも目と鼻の先で舞台が見られて満足だった。
しかし、入場料3100円が30名で約9万円。キャストが9名なので、キャストだけで分けても1人1万円。スタッフもいるし、場所代もかかるので、完全に持ち出しだろう。4月5日までやっているので、ぜひ多くの人に観てもらいたい。
これまでの浦野一美の舞台の観劇記は以下。
『中野ブロンディーズ』
『キマズゲ』
『泉鏡花』
『DUMP SHOW』
『中野ブロンディーズ(再演)』
『GO! JET! GO! GO!』
『眠らぬ町の王子様』
『博士と太郎の異常な愛情』
『浅草あちゃらか』
『DAY IN A SUN~1日だけ日の目を見る日』
2012年10月に新宿で観た『GO! JET! GO! GO! ~I LOVE YOUが言えなくて』のシリーズで、今回は3人娘とマスターの出会いを描いたストーリーだった。
このシリーズは、50年代ポップスを歌いながら展開するコメディで、同じ登場人物だが演者を変えながら色々なストーリーが上演されている。10年続いているシリーズのようだ。
今回の浦野さんの役は、2012年10月には平嶋夏海が演じていた「ミッツ」役で、3人娘の中では一番年下でお転婆の役だ。青い衣装で、髪は茶髪でウエーブをきつめにかけていた。相変わらず手足が細く、折れやしないか心配になった。
歌はほとんど3人娘が歌うのだが、3人が代わる代わるソロを取り、もちろん生歌で、臨場感溢れる歌声を堪能できた。振付の動きも軽快だった。
50年代ポップスにはそんなに詳しくないが、最近のテレビドラマ『デート』のオープニングに流れていたザ・ピーナッツの『ふりむかないで』(1962年)はまさに50年代ポップスの影響を受けているのだろう。
出ている役者さんの中では、どうも浦野さんは一番経験豊富なのではないかと思われた。
若い役者さんたちは、稽古不足なのか、コメディとしては台詞の間が悪かったり、妙な沈黙があったり、完成度はいまひとつという印象がした。そんな中、浦野さんは落ち着いていて、セリフが飛んだ役者さんをフォローしたり、受けるはずの所で受けなかった役者さんをいじったり、臨機応変に場を仕切っているようだった。
驚いたのは、3人娘は実は店に居付いた地縛霊だったということ。前作ではそのことには全く触れられておらず、店の常連だとばかり思っていた。シリーズものとして、しっかりした世界観が築かれているのだと感心した。
浦野さんはこのシリーズの常連として、次回作にもぜひ出てほしい。
会場は馬喰横山の雑居ビルの地下。飲食店街の一角で、飲食店の1店を改造して作ったような小ホールで、こんな所があったのかというような所だった。観客は30人くらいで、まだ空席もあった。私も当日券で入場したが、それでも目と鼻の先で舞台が見られて満足だった。
しかし、入場料3100円が30名で約9万円。キャストが9名なので、キャストだけで分けても1人1万円。スタッフもいるし、場所代もかかるので、完全に持ち出しだろう。4月5日までやっているので、ぜひ多くの人に観てもらいたい。
これまでの浦野一美の舞台の観劇記は以下。
『中野ブロンディーズ』
『キマズゲ』
『泉鏡花』
『DUMP SHOW』
『中野ブロンディーズ(再演)』
『GO! JET! GO! GO!』
『眠らぬ町の王子様』
『博士と太郎の異常な愛情』
『浅草あちゃらか』
『DAY IN A SUN~1日だけ日の目を見る日』