AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

AKB48『Green Flash』とカップリング曲。(ときめき研究家)

2015-03-25 22:30:30 | ときめき研究家
『Green Flash』。
意欲作だと思う。この辺でバラードの代表曲が欲しかったのかもしれない。『夕陽を見ているか』の現代版とも言える。美しいメロディーの曲だ。
「夕暮れが夜に変わる前に」というサビとメロディーがぴったり嵌っていて心地よい。本当に夕暮れ時の切なく穏やかな気分になる。ラップ部分も違和感ない。韻も踏んでいる。惜しむらくは、前奏や間奏で優美に鳴り響く弦楽器が、おそらく生演奏ではなく電子音なのだろうが、歪んだように聞こえるのが興醒めだ。
歌詞は、失恋した男の子(女の子かもしれない)を慰める歌で、月並みではあるが破綻のない内容だ。辛い思いの分だけ強くなれる。明日はきっといいことがある。2番の歌詞で「Green Flash」とは何かを説明しているのも親切だ。
陽が沈んでしまう直前の美しい緑の光とは、深読みすると凋落するAKB48の最後の輝き、つまり連続ミリオンもこれが最後という覚悟を示したものとも思える。しかし、次は選挙権付きだったか。

『履物と傘の物語』。
NHK「みんなの歌」のために書き下ろされた曲で、評判もいいらしいが、私はこの曲は苦手だ。
いかにもほのぼのするストーリーを狙っているが、狙い過ぎている印象で、むしろ白々しく感じる。「いい話」過ぎて押しつけがましく感じる。
そもそも、2人の老婆がお互いの店で無用な買い物をしながら行き来していたというオチが、全く感動できない。お互いの店の売り上げに少しでも貢献しようというお互いの気遣い(営業協力)として気持ちはわかるが、使いもしない履物や傘を押し入れに死蔵することは、誰のためにもならない。本当に必要な分は買うとしても、普段はただお茶を飲んで話をするだけで充分ではないか。穿った見方をすれば、聴きもしないCDを大量に購入させることを正当化しているとも思える。
また、20歳過ぎたメンバーが真面目くさって歌う様も、見ていて少し気恥ずかしい。
童話のような曲としては、同じワルツでも『強い花』の方が断然良かった。

『大人列車』(HKT48選抜)。
カップリングの中で一番気に入った曲だ。HKT48らしいスピード感と躍動感がいい。「列車」がつくタイトルでは『四月列車』(杉浦幸)、『卒業という名の列車』(冨田靖子)を思い出す。
歌詞の状況は『好きと言えばよかった』(チームB)を思い出させる。その歌では発車に間に合って「好きです」と言えたが、『大人列車』は発車に間に合わなかった。「大人列車また僕は乗れぬまま」の「また」がミソだ。常に煮え切らない彼の性格を一言で表現している。
メロディーと歌詞が少しずれているようなサビが耳に残る。シンコペーションというのだろうか。
1番が終わってすぐに2番が始まるのはスピード感があっていい。その2番のAメロ「君は振り向いたのかな」の部分のキメが格好いい。その勢いでAメロの繰り返しを省略してBメロに進むが、そこは1番同様繰り返してもよかったように思う。「後ろ髪引く」は恒例の後ろ髪引かれ隊リスペクト。
意味深なミュージックビデオは、総選挙分析ライターさんの記事の解説どおり、『十年桜』の世界観を引き継いでいるのだろう。

『世界が泣いてるなら』(SKE48選抜)。
SKE48らしい曲。『美しい稲妻』にとてもよく似ている。こういう激しさと繊細さを兼ね備えたような、深刻ぶった曲はSKE48によく似合う。
世界の悲しいニュースに接した時、自分には何もできない無力感に襲われる。そんな時、何もできないけど「目撃者」になろうと思ったり、「誰かのために」歌おうと決意したり、自分のこととしてとらえようとする人間でありたい。この歌では、世界が泣いているなら、自分もただ泣くのではなく「号泣」しようというのがポイントだ。

『バンキッシュ』(NMB48選抜)。
NMB48らしい曲。山本彩の歌唱は、何物にも縛られず、自由に躍動している。彼女自身はアイドルという範疇を超えている。他のメンバーが一所懸命ついて行っていることと、大阪弁の掛け声で、パフォーマンス全体で見れば辛うじてアイドルポップの範疇に納まっていると言うべきか。

『春の光近づいた夏』(AKB48選抜)。
AKB48らしい曲かどうかわからない。印象が薄い。『春風ピアニッシモ』(去年のじゃんけん選抜曲)のようだ。
唯一、歌詞中の「カーディガン」という言葉に反応した。『ギンガムチェック』では夏が終わって「カーディガンはいつから着る?」と歌っていたが、この歌では夏が来たら「君はカーディガンを脱いでくれるだろう」と歌う。AKBグループの歌で「夏服」「半袖」は恋の季節の始まりを象徴するアイテムだが、カーディガンはその反対で固いガードの象徴のようだ。

『初恋のおしべ』(てんとうむChu & かぶとむChu)。
どこか懐かしいようなフォーク調の曲だ。『思い出せない花』(フレンチキス)とよく似ている。
聴けば聴くほど耳に馴染んできて、口ずさみたくなるようなメロディーだ。憧れの彼女を花に例える歌詞は、『初恋バタフライ』『バレッタ』などに通じるものがある。
サビの前の「ジャン、ジャン」というキメがいい。最後のリフレインの前は「ジャン、ジャン、ジャン、ジャン」と4回になる。

『挨拶から始めよう』(チーム8)。
チーム8らしい幼い片思いソング。片思いの彼に、まず勇気を出して挨拶からはじめようと歌う。
悪い曲だとは思わないが、『制服の羽根』『へなちょこサポート』のような勢いが感じられない。どこか予定調和的で、フレッシュさも減殺されているという印象だ。

マジすか学園関係の2曲は、ドラマも観ていないし、特に感想なし。
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