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AKB研究生『強い花』。この美しい童話の解釈は?(ときめき研究家)

2013-02-25 06:00:00 | ときめき研究家
『So long!』のCDは1種類のみ購入し、それに未収録の3曲は配信にて購入した。カップリング曲をオマケ扱いする商法への対処法で、いつものことなのだが、ミリオン達成できるかどうか微妙な状況下、少し心苦しい。

全6曲の収録曲のうち、一番印象的だったのが『強い花』だ。
1編の童話のような、しみじみとした味わいがある曲だ。

アイドルポップには珍しいワルツに乗せて、淡々と「花売りの少女」の物語が語られる。
いつの時代、どこの国かも知れない街角で少女が花を売っている。少女の母親は病気で、花が売れないとパンを買う金もない。しかし、夜になっても少しも売れず、やがて花は全てしおれていく。神様に、しおれない強い花がほしいと願う。ここで既に「マッチ売りの少女」と同じような、悲しい物語の結末が予感される。
しかし2番では、ついに客が現れる。紳士が金貨を出して「一番美しい花をくれ」と言う。
少女は必死で探すが、どの花もしおれてしまっている。「しおれてる花は売れません」と断り、涙を流すのだ。困窮していてもずるいことはしない、気高い精神に感動する。「貧すれば鈍す」弱い人間とは違う。そう、彼女こそ「強くて美しい花」だったのだ。

間奏を挟んで「少女の涙が地面に落ちて宝石に変わった」と歌われる。この歌詞はいろいろな解釈ができそうだ。そしてこの後少女がどうなったかも、いろんな想像ができる。

ロマンチストなら、正直な少女の気持ちに応えて、神様が魔法で涙を宝石に変えてくれたと考える。宝石をお金に替えれば、パンや薬を買えるだろう。母親を医者に診せ、花売りももうしなくてすむだろう。

そういう非現実的なことを考えない人は、その歌詞はただの比喩だと解釈する。
それでも、モラリストなら、紳士は、正直な少女の気持ちに応えて、しおれた花を全部買い取ってくれただろうと考える。「金の斧、銀の斧」の展開だ。

ロマンチストでもモラリストでもなければ、紳士はそのまま立ち去って、少女は泣きながら立ち続けたと考える。
更にペシミストなら、少女はそのまま死んでしまっただろうと考える。「マッチ売りの少女」や「フランダースの犬」の展開だ。

リアリストなら、こういう母娘こそ生活保護を受けるべきだとか、花を仕入れる金はどうしたのかとか、いやその辺りの野原で摘んで来たのだろうとか、どうでもいいことを考える。

好色家なら、花売りというのは隠語で、つまりこの少女は娼婦だと考える。切羽詰まって、それしか金を稼ぐ方法はなく街角に立ったが、紳士に声をかけられて、やはり怖くなって泣き出したのだろう。かつてのAKB48の公演曲『涙売りの少女』と同様のテーマと言える。まあしかし、これは相当の曲解だろう。

アイドリアンは、少女が売っている花はアイドルの象徴と解釈する。AKBグループの多くのメンバーと限定してもいい。
アイドルが光り輝く旬の季節は短くて、まさに花と同じだ。長い間売れずに抱えられているうちに、しおれてしまう。「ウエイティングルーム」で時間を無駄にしていないで、どんどん売りこんでいくべきなのだ。ということは、この少女は秋元康自身ということになる。

地味な曲で、セットリストベスト100に入る人気曲にはなりそうもないが、飾りのない研究生の歌唱もいい。一度生でも聴いてみたい。
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