小説 アイドルの心得 辻村深月 （ネタばれ注意） 印象に残ったフレーズ （ナッキー）

この小説には、次のようなエピソードが出てきます。主人公平瀬愛美の回想。
Quote
芸能人の下には、それこそたくさんのプレゼントや手紙が送られてくるはずで、読んでもらえるなんて思わなかった。
クッキーやパウンドケーキの類を送ってしまってから、とあるアイドルのブログを見て『食べ物のプレズントはＮＧで！』と書いてあるのを発見して、冷や汗をかいた。
『応援の気持ちは嬉しいけど、世の中にはいろんな人がいるから。お店から直送してもらってても、何だか怪しい気がするし　（中略）』
このブログには批判の声も多かったけど、私は反省した。
手作りの食べ物や、一方的に私の日常を綴った手紙。
届いているかどうかわからないとはいえ、相手にとっては迷惑に違いない。
Unquote

著者が小説のエピソードにしている、アイドルのブログ批判、とは、実際に起こったことを踏まえているのだろうか、とネット検索かけてみたが、分かりませんでした。

アイドルに出したファンレターは、読んでもらえるとは思えないのが、ＡＫＢ４８以前のアイドル。
メンバーに出したファンレターは、読まれると思っているのが、ＡＫＢ４８のファン。

でも、人気がでてしまってからのＡＫＢ４８で、メンバーはファンレターを読んでいるのだろうか。特に、人気のあるメンバーはどうだろうか。

渡り廊下走り隊のブログ　で平嶋夏海は、
最近いただいたお手紙のなかにこんな文章がありました。
他にもこんなお手紙があったのー と書いて、
ファンレターの一部を写真で紹介しています。

私は、頂いたファンレター、ちゃーんと読んでいますよ、というメッセージと受け取りました。


アイドル水城サヲリが、多くの芸能人が彼女の死を悼んだと伝える、平瀬愛美に言った言葉
quote
人間ってのは、身近なものの死しか感じることも悲しむこともできないんだよ。『みんなに愛された』って聞こえはいいけど、それだけだ。
娯楽としての悲しみなんてショーだもんん。
―――最後にみんなにそれを提供できたのは名誉なことだと思うけどね。
皮肉じゃなくって、嬉しいけど。だけど、みんながアタシのこときっと忘れるだろーなってこともわかってる。
謙遜とかじゃなくて、これが事実であり、真理ね。芸能界なんてとこいれば、みんながふつーに知ってる真理。
Unquote

自分の好きなアイドルが、引退したとしたら、一ヶ月に何回くらい思い出すのだろうか。

引退はしていないが、大学時代に大ファンだった（今の用語を使うと、一推しだった）榊原郁恵のことを、どれくらい思い出しているかなあ。
ナッキーというペンネームを使っているので、ナッキー　と書くたびに、少しは榊原郁恵のことを思い出している。

平嶋夏海が引退したら、ペンネームを、ilovenacchanに戻そうと思います。
このブログに記事を書き始めた時のペンネームです。

ナッキー （ilovenacchan）