探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

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青山霊園の土佐の墓まとめ

2019-12-21 00:26:58 | 会員の調査報告
会員のカトケンです。

11/30土佐史談会関東支部にてお話させていただくに当たり、夏ころからコツコツ回って様々な墓に遭遇。

まだ見つからない墓もありますが、一先ずご報告まで。

○千頭清臣(1種ロ25号2側=写真)
博文館から出た『坂本龍馬』の著者とされるが、実際は山内家史料編纂所の田岡髪山が著したもの。千頭は新潟、鹿児島などの県知事から貴族院議員となった人物。
 妹が土佐の刀剣家秋山久作の息に嫁ぐ。秋山の墓は1種イ2号13側にあり、大久保利通や斎藤茂吉の墓に近接。



○澤本孟虎(2種イ9号13側=写真)
長岡郡介良(現高知市)の出身。新聞記者から田中光顕の秘書になった人物。



○山中安敬(池 大六。1種イ1号19側=写真)
佐川出身。勤王志士の見張り番から一転仲間に加わり、那須盛馬(片岡利和)や浜田辰哉(田中光顕)らとともに赤土峠に集まり脱藩。中江兆民(1種イ1号24側6番)の6列北側。一族の方(橋本達広氏)が『土佐史談』最新号(272号)に「山中安敬伝」を寄稿。



○武田秀雄(1種イ4号24側=写真)
香宗我部一族で、海軍機関中将から一転実業界(三菱)に転じた人。姉は無著尼といい、野市に吉祥寺という禅寺を立てたが今はない。



○加賀美繁子(1種イ5号18側=写真。 佐々木高行(1種イ21号8側8,9番に墓)の次女。光賢夫人)女官として宮中に仕えた。



○仁尾惟茂(1種イ15号2側)
迅衝隊に属し戊辰の役を戦い負傷。大蔵省に仕え専売局の濱口雄幸の先輩。

○浅川範彦(1種イ18号4側=写真)
北里柴三郎(至近の1種イ19号2側1-5番に墓)を支えた血清学者で、中江兆民の従兄弟。



○石本釒貫太郎(1種イ22号5側=写真)
大連市長、代議士を務めた人物で、仙石貢のすぐ前にある(1種イ22号9側3番)。ちなみにこないだお話しした片岡利和の甥広井勇の後を仙石貢が、広井の前に白石直治(中島信行甥)が土木学会会長を務めている。



発表で触れられなかった人たちですーー
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