探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

「探墓巡礼顕彰会」の公式ブログです。巡墓会企画の告知など活動報告をしています。

掃苔本の紹介①

2015-10-24 23:04:47 | 会員の調査報告
会員のクロサカです。
今回はいつもの墓紹介ではなく、僕らが墓調査を行う上で、使用している掃苔本を紹介したいと思います。
と言っても膨大な数に及ぶため、調査報告の合間にちょくちょく更新したいと思っております。



第1回目を飾るのは、河原芳嗣氏の『図説 徳川将軍家・大名の墓―江戸の残照をたずねて』です。
こちらは、東京に遺る徳川将軍家や大名家のお墓について、丹念な調査と豊富な写真で紹介されている本です。
僕の掃苔人生は、この本がきっかけと言っても過言ではありません。この本は、携帯するのに少々不便なサイズですが、掃苔調査に出かける際には、毎回携帯して、墓所に着き、本の内容と現物を比較しながら、楽しんでおりました。
この本は平成15年に刊行された本なのですが、変化の激しい"首都東京"の大名墓所を一基一基記録されています。
そして、紹介された大名墓所のなかに著名な人物が居れば、簡単な人物紹介も入っているので、掃苔初心者が読んでもどんな人物なのかすぐに勉強することが出来ます。



この河原氏の本に多くのモデルチェンジが存在していて、都内や関東近県に存在する比較的有名な旗本のお墓を紹介している『江戸の旗本たち』やこの2つの本を合わせたような内容となっている『探訪 江戸大名旗本の墓』という本もあります。
特に『徳川将軍家・大名の墓』を携帯しやすく、コンパクトにしたダイジェスト版の『将軍・大名家の墓』というものもあり、価格も半額ほどになっており、非常に良い本となっております。
近年、都市開発や寺院・霊園の墓地整理によって、多くの大名墓が消滅していますが、河原氏の本を片手に大名家のお墓をお参りしてみませんか?

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