会員のカネコです。
今日は池上本門寺を調査してきました。
今日はちょうど桜が満開で墓地内では花見をする人が多く見られました。
まず、目賀田種太郎の墓(写真)を調査しました。五重塔の裏に位置し、最近改修された様子でした。正面に法名[本覺院殿仁譲日種大居士]と夫人の法名[本壽院殿妙馨日恵大善女]を刻み、裏面に[樞密顧問官正三位勲一等男爵目賀田種太郎]と刻まれていました。左側に子の目賀田綱美、右側に江戸期からの歴代の合祀墓である[目賀田家先祖累代之墓]があります。
目賀田家の裏の方へ行くと米沢藩の家老を務めた千坂高雅の墓(写真)があります。[千坂家先祖代々之霊位]と刻まれた横に高雅の法名[雅院殿康民日勝大居士]と刻まれています。
その後、熊本藩の尊攘家河上彦斎、竹橋事件や閔妃暗殺事件に関与した岡本柳之助、加賀勤王党の野口之布、安養寺墓地でペリー来航時の浦賀奉行井戸弘道の墓(写真)などを調査しました。
井戸弘道の墓碑には[故石見守井戸敬圭墓]と刻まれていました。
その他、永寿院墓地にある紀州徳川頼宣の女で鳥取城主池田光仲正室の芳心院の墓は近年改修整備されていて、新しく案内板などが建っていました。
力道山墓の近くにある肥前大村藩主大村家の墓域にある[大村家之墓]が倒壊していました。
本門寺には紀州徳川家をはじめ江戸期の大名墓が多く点在しており、近世大名墓を知る上で貴重な存在であると思います。