大学1年 5

夏休みが終わり、東京へ戻って、バンドをはじめることになる。

その頃青柳は横浜放映学院（現　日本映画学校）で演劇の勉強がいそがしく、バンドどころではなかったので参加はしていない。横浜放映には高校の同期も何人か進学している。横浜放映は2年のコースで、現役で進学した青柳達は2年目になっていた。卒業公演を観にいったことがある。

学院の校舎で行われた。横浜駅の駅ビルだった。始まる前にチケットかなにかを受け取る時、「あおやぎさんの分ですか」と言われた。「あおやぎ」というのがひっかかった。我々は「あおやなぎ」とよんでいたからだ。

東京では「あおやぎ」にしたのかなあ、と思った。寿司ネタみたいだ。
ちょっと違和感があったが、本人がそうしたいのならば、別にいいか、と思った。

我々は今でも「あおやなぎ」とよぶ。