観音堂の掃除をしていた行者さんに 「古い写真を持っているのですが」 と申し上げたら 「お焚き上げですか?」 と聞かれました。
「いえ、このお寺さんの古い写真です」 とお見せしたら 「写っている方は、ご本人様ですか?」 と尋ねられました。
目の前に立っている人物とのあまりの違いに驚かれたのに違いない。
「本堂にご住職がいるので、この写真をお見せしたら喜ばれると思いますよ。 とってもお話し好きな方ですから」
本堂の中に座っていらっしゃったご住職に古い写真をお見せしたら、じっと見入ってから懐かしそうにあれこれと説明してくださいました。
私が本堂の中の千手観音に手を合わせたら、今度は千手観音の説明が始まりました。
「千手観音は母の姿なんじゃ。 人は生まれてから千の手でも足りないほどの世話を受けて成長するんじゃよ。 あなたも今日家に帰ったら、パンツを上げ下げするたびに1回、2回と数えてみなさい。 あっ、夜になってもワシに数えた回数なんぞ報告しなくていいからな」
それから壁に貼られた経文の前に連れて行かれ、「ソワカを漢字で書くと娑婆訶。 この字は女が下になっている。 女は下がいいということだ」 と私の顔を見ながら諭すようにおっしゃいました。
私生活を見抜かれたかとドッキリとしていると“いえびと”が、ここぞとばかりに愚痴り始めました。
「そうなんですよ。 うちのは我儘でいつも威張っているから、私は顔色見ながら暮らしているんですよ」
なんて話が延々と続き、帰るきっかけがつかめません。
それなのに、よせばいいのに私が 「番匠(ばんじょう・・・ときがわの地名です)に友人が住んでいるんです」 と言ってしまったので、そこからまた新しい会話が始まってしまいました。
「番匠の意味を知っているかい」 とご住職。
「いえ、存じません」
「大工のことだよ。 大工が自分のことを卑下して言う時に 『私は雪隠番匠(せっちんばんじょう)ですから』 と言ったりするのだよ」
「なるほど。 雪隠大工(せっちんだいく)という言葉は聞いたことがあります。 トイレを作る程度の腕しかない大工さんていう意味ですよね」
それから 「上を向いて生活するように。 棚から牡丹餅が落ちてくるかもしれないからな。 今日、わしがあなた方に会えたのも、タナからボタモチ」 とおっしゃいましたので、私たちも心から 「良い出会いをありがとうございました」 とお応えすることが出来ました。
もっともっといろんなお話をしましたので、お礼の意味を込めて、小さな念珠↓を求めました。
帰り道、駅を通り過ぎてから 「駅の写真を撮りた~~~い」 と言ったら、“いえびと”が 「Uターンしろって言うのか。 さっき我儘はいけないと教えて貰っただろ?」 って言うから 「これからも、もっともっと我儘を言いなさいって言っていたでしょ? 聞いていなかったの?」 と諭しておきました。
で、撮った写真がこちら↓です。
「いえ、このお寺さんの古い写真です」 とお見せしたら 「写っている方は、ご本人様ですか?」 と尋ねられました。
目の前に立っている人物とのあまりの違いに驚かれたのに違いない。
「本堂にご住職がいるので、この写真をお見せしたら喜ばれると思いますよ。 とってもお話し好きな方ですから」
本堂の中に座っていらっしゃったご住職に古い写真をお見せしたら、じっと見入ってから懐かしそうにあれこれと説明してくださいました。
私が本堂の中の千手観音に手を合わせたら、今度は千手観音の説明が始まりました。
「千手観音は母の姿なんじゃ。 人は生まれてから千の手でも足りないほどの世話を受けて成長するんじゃよ。 あなたも今日家に帰ったら、パンツを上げ下げするたびに1回、2回と数えてみなさい。 あっ、夜になってもワシに数えた回数なんぞ報告しなくていいからな」
それから壁に貼られた経文の前に連れて行かれ、「ソワカを漢字で書くと娑婆訶。 この字は女が下になっている。 女は下がいいということだ」 と私の顔を見ながら諭すようにおっしゃいました。
私生活を見抜かれたかとドッキリとしていると“いえびと”が、ここぞとばかりに愚痴り始めました。
「そうなんですよ。 うちのは我儘でいつも威張っているから、私は顔色見ながら暮らしているんですよ」
なんて話が延々と続き、帰るきっかけがつかめません。
それなのに、よせばいいのに私が 「番匠(ばんじょう・・・ときがわの地名です)に友人が住んでいるんです」 と言ってしまったので、そこからまた新しい会話が始まってしまいました。
「番匠の意味を知っているかい」 とご住職。
「いえ、存じません」
「大工のことだよ。 大工が自分のことを卑下して言う時に 『私は雪隠番匠(せっちんばんじょう)ですから』 と言ったりするのだよ」
「なるほど。 雪隠大工(せっちんだいく)という言葉は聞いたことがあります。 トイレを作る程度の腕しかない大工さんていう意味ですよね」
それから 「上を向いて生活するように。 棚から牡丹餅が落ちてくるかもしれないからな。 今日、わしがあなた方に会えたのも、タナからボタモチ」 とおっしゃいましたので、私たちも心から 「良い出会いをありがとうございました」 とお応えすることが出来ました。
もっともっといろんなお話をしましたので、お礼の意味を込めて、小さな念珠↓を求めました。
帰り道、駅を通り過ぎてから 「駅の写真を撮りた~~~い」 と言ったら、“いえびと”が 「Uターンしろって言うのか。 さっき我儘はいけないと教えて貰っただろ?」 って言うから 「これからも、もっともっと我儘を言いなさいって言っていたでしょ? 聞いていなかったの?」 と諭しておきました。
で、撮った写真がこちら↓です。
母は「女の一番偉い人と 一番馬鹿な男と同じなんだ」・・・と。言い方は ちょっと ちぐはぐだけど
男を立てろと 言う意味のことを私に教えてくれたのだと思います。
教えてくれた反対の行動 言動をしている現在の私です。
現在は男女同権かな?
住職さんも一応「今の人は、男女同権とか言うけどな」とおっしゃっていました。
昔も今も女性のほうが強いのでしょう。
だからこそ敢えて「女性が下」と口に出す必要があったのではないかしら。
これからは私も少しは男性をいたわっていかなくちゃ。
無理、出来ない・・・かも。
プロフィールの絵とは似ても似つかない雰囲気ですね?笑
住職さんはもっともっと我が儘に生きなさい、
とのお勧めでしたか、なるほどなるほど、なんとか僕もそうします。笑
勝手にたまびとさんは僕よりも一つ下かな、
と思っていましたが正しいようです。
お願いだから流してよ~・・・って感じです。
あのね、プロフィールの絵はね、5年前の私です。
今はもっとおばあさん。
5年前、友人に「この絵、そっくり!」と言われました。