たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

古い本

2012-10-17 | 
13日に作家の丸谷才一さんが87歳で亡くなりました。
特に好きな作家というわけでもないのに哀悼の気持ちを抱くのは、私の手元にハードカバーの本が残っているからです。
身の回りから物を減らす生活を心がけているので、持っていた本もほとんど処分しました。
それでも捨てられない本はあるものです。

その一つが丸谷さんの 『裏声で歌へ君が代』 です。
ただしこの本については、思い入れがあるから捨てられないのではなくて、難しすぎて読めなかったから残っているのです。(汗)


昭和58年に1900円で買っています。
台湾に関係する内容だったと思いますが、あの頃の私はこういう文学にも興味があったのだなあと、今の自分に対する自戒の気持ちで振り返っています。
楽しい恋愛小説とかを読みたいと思ってしまうこの頃の私は、年老いていく自分にあせっているのかしら。


手元に置いてあったのは、もう一度読んでから捨てようと思っていたからです。
映画でも本でもそうですが、若い時に見たり読んだりした時の感想と、歳を重ねてから見たり読んだりした時の感想の違いに自分で驚いてしまいます。

そのことに気付いた後に思うのは 「歳をとるのも悪くないかも」

歴史的にも台湾の状況はずいぶん変わってしまいました。
どんな感想になるのか、期待はせずに読んでみるつもりです。

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