たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

皇居外苑

2011-07-01 | 都内
おまわりさんが 「二重橋にもアカンサス文様があります」 と教えてくださったので 「今から行ってみます」 と言ったら、「今は近くまで行くことができません。 地震で瓦が落ちるなどの被害があったのです」 と。

「でも行ってみます」 と答えたけど、遠いなあ。  皇居外苑、広すぎる。


ネジバナ(捩花) の背後に 伏見櫓(ふしみやぐら) が見えています。


伏見櫓 と 皇居正門石橋 にだいぶ近付きました。


やっぱりここから先には行かれません。


左手にまわり、『東京名所』 の絵葉書に見るような写真を撮ってきました。


国会議事堂のてっぺんが見えます。
この写真を撮った時には、松葉杖のおじいさんが写っていることに気付きませんでした。
パソコンに取り込んでからわかったのですが、じつはこの後、このおじいさんと会話したのです。

内堀通を横切る時に、隣に立っていた松葉杖のおじいさんが、タクシーを止めようと手を上げました。
すでに乗客がいるタクシーが続き、なかなか止まってもらえません。
するとこのおじいさん、私に向かって 「すまないが、タクシーを止めてもらえんじゃろか」 と言ってきたのです。

私、都会に住んでるわけじゃないから、タクシーなんか止めたことありません。
でもここで引き受けなければ、女がすたるというもんです。

すぐに乗客無しのタクシーが通りかかったので、手を上げたら交差点の上で止まってくれました。
おじいさんが乗り込み、私が乗らないのを見たタクシーの運転手さん、がっかりしてました。


おじいさんを見送ってから、『楠木正成(くすのきまさしげ)』像を見に行きました。


この像は、高村光雲を製作主任として作られたそうです。
光雲は、詩人であり彫刻家でもある高村光太郎の父上です。


銅像の前のベンチに腰をおろし、都会のスズメを見ながら休憩。
隣のベンチには、外国人の老夫婦が座り、ガイドブックを見ています。
老婦人と目が合ったので、「東京にお住まいですか?」 と英語で尋ねたら 「No, NewYork.     Vacation!」 と答えてくださいました。
外国からの観光客が激減している今、日本を訪れてくださったこと、とてもありがたいと思いました。 


お二人とも杖を持っていらっしゃいましたが、歩くのに不自由はない様子でした。 
「どうぞお気をつけて。 楽しい旅を」 と決まり文句でお別れしました。