駅で、Suicaにいくらチャージするか悩んで立っていた時のこと。
券売機の前に中年の男女が並んで立ち、相談しながら切符を買おうとしていました。
すぐ横にいたおじいさんが、かがんで千円札を拾い、ヒラヒラさせながら中年女性の腕をたたきました。
でも切符を買うことに集中している女性は気がつきません。
するとおじいさんは後ろにまわって、二人の間からお札を差し出そうとしています。
それでも二人は気がつきません。
次の瞬間、おじいさんは千円札を持ったまま歩き出し、あれよあれよという間に、
早足で立ち去っていきました。
まるでテレビを見ているようでした。
私、傍観者になってしまいました。
あのおじいさん、これからWINS（場外馬券売り場）に行くところらしい。
手にしたあの千円、あっという間になくなってしまったと思います。