梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

初後見

2010年01月05日 | 芝居
実は、というほど大したことではないかもしれませんが、ここ4年間連続で、初春興行の昼の部序幕に師匠が出演しておりましたのが、今年でストップしてしまいました。
ちなみにその4年の演し物は、平成18年『鶴壽千歳』、19年『松竹梅』、20年『猩々』、21年『祝初春式三番叟』。
いずれも私が後見をさせて頂いたのですが、初芝居の一番最初の舞台に、祗園銀杏の紋付を着て舞台に出させて頂くことが、なんとも身の引き締まる思いでございまして、朝は早いし舞台はまだ寒いしなんですけど、嬉しさもひとしおでございました。

今回の序開きは『娘七種』、師匠は3演目めの『勧進帳』から。
出番は遅くなりましたが、5年目の後見をさせて頂いております。ご存知歌舞伎十八番。なおさら気持ちは改まります…。
夜の部の序幕『春の寿』の後見もさせて頂いておりますので、とにもかくにも新年を飾る舞台を謹んで勤めさせて頂きたく思っております。