啄木の足跡

図書館へ行くのに、港へ車を置き、大回りでのウォーキングだ。

港の付近には、啄木の宿なるシーサイドホテルがある。いやあった。
壁には大きく「こほりたるインクの罎を火に翳し 涙ながれぬ ともしびの下」と書かれている。


建物は立派に残っているが廃業したようだ。


このホテルがあった場所には、啄木が下宿していた建物があったらしい。


それでホテルが「啄木の宿」として営業していたのだろう。

因みに、この近くには、私の本籍地がある。
私が生まれる前のことなのだが、祖父母が暮らしていたと思われる本籍地の付近を、今回は丁寧に歩く。
前に歩いた時は、「う」という大切な仕事が迫っていたため周りが見えていなかったのだ。

通りには、啄木の旗が下がり、啄木の町をアピールしている。


坂を上がる途中に公園のような広場があった。


今まで何度も車で通っていたのに全く気付いていなかったので、改めて説明板を読んでみた。
佐野碑園と云うらしく、釧路発祥の地と云うべき場所で、啄木が何度も足を運んだ料亭「喜望楼」もここに建っていたらしい。

「あはれかの国のはてにて酒のみき かなしみの滓を啜るごとくに」の歌碑があった。

さらに、坂を少し上がった交差点にある真砂湯の前にも
「よりそひて　深夜の雪の中に立つ 女の右手のあたゝかさかな」の歌碑が。


啄木クンは幸せ者だ。
酒を飲み、女と手をつないで、沢山の立派な歌碑を建てられているのだ。
才能のある人は、遊んでいても残すものは しっかりと残すのだ。

おっちゃんの方が遥かに健全で、ウォーキングを頑張り 女とは手もつながず、首から重いカメラを提げて一生懸命歩き回っているのだが……

残るものは何もない。

雪が無いのだ

何と1月なのに積雪ゼロを記録。
日陰に少しだけ雪が残っているが、路面に雪は無い。

北海道の他の地方の皆様ごめんなさい。
考えてみれば、元旦に1回だけ多めに降った記憶が……あとはチョビチョビ。
晴れていても寒い。
マイナスだから寒いけれど、でも、しつこいようだけれど雪は無い。

前を走るトラックは、峠を越えてきたらしく、ナンバープレートも雪で覆われて悲惨な状況だ。運転手は、釧路へ入った途端、別世界に入ったように思っているに違いない。


昨日港に浮かんでいたハスの葉氷も風で流されたのか消滅。




高台から見降ろす町は、風も無く煙突の煙が真っ直ぐ上っている。


まるで春の訪れを感じさせる穏やかな天気だが、気温はマイナスなので寒い。

何度も寒いと書かないと、他の地域の人に悪いべさ。
あ～～、寒い、寒い(笑)

冬の釧路港

しばらく車を動かしていなかったので、エンジンにオイルを廻す為に車庫から出した。
何処へ行くアテもないまま走り、やはり向かったのは港。
陽も落ちてきたので、また夕陽を撮ってみようかと車を進める。
港の岸壁から落ちたりしたら、一巻の終わりなので余所見は厳禁だ。

何と、埠頭には風に吹き寄せられたハスの葉氷が浮かんでいる。


カモメは、水の上に浮いているのではなく、氷の上に立っている。


（何処か高い所は無いかな～) と考え、思いついたのが水産センターの無料展望台。




途中の階にある水産展示施設 マリントポスは冬季閉鎖中だが、展望台へは上がれるようだ。

なかなか良い位置に太陽が沈んでいくのだが、ガラスの汚れが気になる。
でも、無料だからと自分を納得させてシャッターを切った。

三匹のおっさん

17日に、有川浩 原作の「三匹のおっさん」がドラマ化されてTVで入るらしい。
私が読んだ 有川浩 氏の小説の中では最も好きな作品だ。

有川浩作品の中で有名なのは、図書館戦争とか阪急電車だが、女性 (何と有川浩は女性なのだ) 独特の「あ～でもない こ～でもない」と「ゴチャゴチャ屁理屈」をこねることを気にしなければ、彼女の作品は楽しめる。

とは云っても、その「ゴチャゴチャ屁理屈」が
(こんなことまで考えてしまうのかぁ) と改めて自分の考えの足りなさを反省し、逆にオンナが面倒臭い生き物であることを再認識する契機にはなる。

で、ドラマ化された「三匹のおっさん」は、その屁理屈が一番少なく気軽に楽しめた小説なのだ。

幼馴染の三人のおっさんが、昔の「三匹の侍」の如く身近な事件を解決に導く。

脚本がどこまで原作に忠実なのかは知らないが、
恋あり……おっさんが恋するわけではない。
涙ありで、絶対に楽しめるだろうと期待しているのだ。

ところで、おっちゃん(=私) も面倒臭いオンナは願い下げだ。
どこにホックが付いているのかワカラン服も大嫌いだからね……誰に云っているんだ？

寒いけれど

TVの画面には函館辺りが猛吹雪で自動車道が通行止めになったとテロップが流れた。
カーテンを避けて外を見たが、同じ北海道とは思えない穏やかな青空が広がっている。

玄関から外へ出ると、薄らと雪が降ったようで裏道は一面の雪化粧。雪の下には氷が隠れているので一番滑りやすい状態だ。だが、幸いにも表通りは交通量が多い影響からか歩道の雪も吹き飛ばされて路面が出ている。
これなら大丈夫と昨日怠けた分もウォーキングを頑張ろうと歩き始める。

汗をかくことも考えてモコモコを着ていないので、身体の前面が風を受けてヒンヤリしてくる。今日も思いっきり寒いのだ。

今日は家を出る前から耳に音楽を流して突撃体制で進んでいるので、気持の入り方が違う。
ブロ友 彩さんが15000歩も歩いて白鳥を撮りに行ったらしい。
そして今朝のホノルルマラソンの番組が、おっちゃんに火を灯した。

雌阿寒岳が気持ちを代弁して噴煙を上げている。

高専裏3.5kmのコースを2周してやろうと密かに思ってのスタートだ。
両手をビュンビュン振って、股だってガッポガッポ開き、バランサーだって痛いほど左右に揺れている。

耳から聞こえる音楽のリズムに合わせて、ちっちゃな指揮棒だって寒さに縮こまっている場合ではないのを知っているからか、大きく的確にテンポを刻んでいる感触がある。

雪の積もったパークコースでは4組ほどがゲームを楽しんでいる。


セブンイレブンを横目で見ながら通過し、これから2周目だ。

さすがに5km地点で膝に軽い痛みが出たが負けずに歩き続ける。
パークゴルフ場には、誰もいなくなった。昼食のようだ。

そう云えば、昼食はハンバーグと決めていた。ブロ友 順ちゃんが作った煮込みハンバーグの映像が頭から離れないからだ。
無事セブンイレブンへ到着しハンバーグの入った弁当をゲット。
味は順ちゃんのよりは劣るだろうけれど、仕方がない。

帰宅して2周してきたと胸を張っていたら、弁当が1029kcalもあるとルンバが確認して大声をあげた。
(ゲッ、そんなに……) もう一周する元気は無いし……
ソーセージを残そうかな……