広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田701系 帯と座席の変遷

2023-06-22 23:33:12 | 秋田のいろいろ
701系30年の続き。前回も触れたように、秋田地区の701系は、30年の間に車両内外にさまざまな変化があった。今回は、帯色と座席の柄を中心に。
まずは帯色。Wikipediaでは、その変更理由を「経年や太陽光(紫外線)による色褪せが著しいことから」としている(出典不明)。たしかにそれもありそうだが、鉄道車両の特に前面の帯は、視認性を高めて、存在を気付かせる「警戒色」の意味もある。薄いと目立たないという理由もあるかもしれない。
種村直樹氏だったかと思うが、当初の帯を指して「ずいぶんと目立たない色の帯にしたものだ」という趣旨の感想を記していた。

2000年代前半(の早い時期)に段階的に濃い色に替わっていったが、2003年時点では新旧が混在し、2004年1月でも未交換の編成がいた。
2003年6月 秋田駅。手前2両はN34編成。隣は485系特急かもしか

2003年7月 手形陸橋下。N19編成とN25編成

2004年1月 弘前駅。N27編成とN12編成
↑雪が降りしきる中では、新色のほうが視認性が高いのが分かる。

ここで帯色以外について少々。
現在は、正面の貫通扉のガラス上部に、白文字で編成番号が表記されている。導入当初はなく、正面から編成番号を識別する術はなかった。
前回掲載した、2002年4月の旧色帯の車には、まだない。
上に掲載した2003年以降では、旧帯の車でも編成番号が表示されている。このことから、帯色変更よりも先に、編成番号表記が行われたことになる。

それと、上の2004年の弘前駅で左側・新帯のN27編成、クハ700-27では、車内(向かって左のガラス上部)のワンマン用ミラーが丸い。
基本番台車では、このミラーは横長の平面鏡が原則だが、破損などして交換されたのか、一部でこのような円形の凸面鏡が付いている。なお、追加導入された100番台車は、最初から円形。こういう細かなバリエーションはいろいろある。

現在、LEDの行き先表示の部分が、この時点では「普通」と種別表示の幕になっているのも相違点だが、それはまた改めて。


車内。
ここで詳しくは取り上げないが、吊手(つり革)も当初と変わっている。基本番台は、レール方向のみに設置され、当初は握る部分(手掛け)は丸いものだった。かなり早期(2000年以前?【追記参照】)に、写真の三角形(三上化工材(ミカミ)製「T型手掛け(おむすび型)」?)に交換された。【23日補足・個人的記録によれば、1996年9月(大学の夏休み明け)に初めて三角形に交換された車両に遭遇し、1997年2月頃までに全車で交換が完了したようだ。】
100番台は、枕木方向にも、短いものが少し設置。手掛けは、当初からミカミ製の五角形で変わっていない。両者でベルト(紐)の色も異なり、100番台のほうが茶色っぽい。
【27日補足・100番台より後に製造された、盛岡地区、田沢湖線用、山形線用の701系では、0番台の交換後と同じ、おむすび型が最初から設置されているようだ。】
【23日補足・JR東日本の他の形式同様、近年、優先席のつり革が、オレンジ色の長いものに交換されている。それ以前は他の席と同じつり革だった。】

では、座席の色柄について。
2002年3月 基本番台

2003年8月


座席の布地(シートモケット)が、導入時は、帯色に近い、ピンク色だった。
濃淡のピンクの細かい格子というか、薄いピンクに濃い■が並ぶような。柄としては秋田市営バスや、E3系つばさ、E6系を、色を替えて細かくしたもの。

一見、仙台地区の701系(秋田でも、再移籍した100番台で一時期見られた)や、国鉄211系電車(JR東海静岡地区などで現存)のものに似た雰囲気だが、微妙な色あいや、柄はそれらと異なる。
優先席(※)は、これの色違いのグレーで、座面には今も使われている。701系では、盛岡地区の濃い青紫(岩手県花のキリの色だと聞いたことがある)や、田沢湖線用の緑色の色違いでもある。【27日訂正・ピンク色は濃淡2色が使われていた。対して、優先席や田沢湖線用の緑色は、地色・横線・縦線で違う3色が使われていた。格子の間隔はピンク色と同じと思われるが、厳密には色違いではないことになる。盛岡地区の青紫については不明。】
※JR東日本では、優先席を1997年までは「シルバーシート」と呼んでいた。その名の通りの色だったことになる。当初は背もたれも同じ柄で、後に(上の写真の通り2003年で変更済み)エンジ色の斜め線に替わった。
優先席の位置は、現在はトイレがない車両(クモハ701形、サハ701形)では、連結部のすぐそばだが、当初は、現在のクハ700形と同じ、ドアの間の後ドア側だったはず。


2000年代中頃~後半だろうか、緑系統のモケットに、順次取り替えられた。
ピンク色は色が薄いせいか汚れが目立ち、座面のももが当たる付近は黒くなりがちだったと思う。その対策だと思われるが、なぜ緑色なのかは分からない。

緑色でも、2種類のモケットが存在した。遠目には同じ色合いに見えるが、柄や触り心地は異なる。
2011年7月
先に出たのがこれで、現在は見られなくなった。2009年2月には存在【27日追記・2004年8月時点で、すでに存在していた】。

緑色のほか、黄色と青と黒の糸も使って、規則的に織られている。触った感じは平滑でなく凹凸があって、優先席の背もたれのものに似た感じだったか。
全車両に波及せずに、次の柄にシフトしていったかもしれない。

後に現れたほう。少なくとも2013年2月には存在し、現在は全車両がこれになったはず。

再び平滑な布になり、色合いが複数ある三角形を並べた、ウロコ模様。ちょっと珍しい感じがするが、他の地域や形式では使われているだろうか。

さらにこまごまと、またいつか。→続きは行き先表示について
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701系30年

2023-06-20 23:11:54 | 秋田のいろいろ
ちょうど30年前、1993年6月21日(月曜日。1993年も2023年も夏至の日)。JR東日本701系電車が営業運転を開始した。
製造番号「1」のトップナンバー車が秋田に配置されているように、701系の導入は秋田地区(奥羽本線・羽越本線など。1999年までは山形新幹線が山形駅止まりだったので、山形~新庄でも運用された)が最初。その後、盛岡地区や仙台地区にも導入。
2002年4月 大館駅。N1~N13編成のどれかのクハ700形
↑デビュー時は、帯色が現在よりも淡いピンク色というかパープルだった。E3系こまちの影響か、ピンク色が秋田地区のイメージカラーのようにされることもあるが、701系のほうが先。帯色は2000年代前半に、現在の濃いピンクに改められた。また、座席も当初はピンク色だった。【末尾リンクの続き記事参照】

現在の新車置き換えの多くと同様、701系は段階的に落成し、順次営業投入する方式で進められた。1993年6月時点では、普通列車の一部ダイヤのみを701系に置き換え、それも従前の客車列車用のままの、遅いダイヤで運用された。
その後、後に「基本番台」「ゼロ番台」と呼ばれる3両編成13本(N1~N13編成)、2両編成25本(N14~N38)、計89両がそろい、1993年12月1日のダイヤ改正から、701系が本格的に運用された。
さらに、翌1994年度後半に「100番台」として3両編成1本(N101)、2両編成5本(N102~N106)、計13両が追加投入された。
以降、多少の出入りや近年は廃車も経て、現在に至る。
この記事の通り、現在は2両編成30本(60両)、3両編成11本(33両)、計93両の701系電車が、秋田地区を走っている。※別に田沢湖線用もありますが、割愛。


701系導入以前の秋田地区、盛岡地区(両地区には青森県も含む)の普通列車は、機関車にひかれて走る、4人掛けボックスシート主体の客車列車が主流であった。
701系はオールロングシートで、客車時代よりも少ない(短い)編成で走ることになったため、利用客の「座れない」との声が、地元紙投書欄などで上がった。秋田地区で1994年に13両追加されたのは、いちおうそれに応えたということなのかもしれない。

また、鉄道に詳しい人たちには、全体に安っぽい造りの車両であることが批判された。
「重量半分・価格半分・寿命半分」がコンセプトで、同じ思想で設計された、209系電車(京浜東北線など)などとともに「プレハブ電車」とか、レンズ付きフィルム(=使い捨てカメラ)「写ルンです」に掛けて「走ルンです」と揶揄されることもあった。※インターネットが一般化するのは1990年代後半だから、この蔑称は、701系導入から少し経ってから広まったということなのだろうか?

ここで擁護しておくと。
オールロングシートについては、当時の高校生などの一部乗客が、車内にごみを放置したり、混雑時に車内に詰めずにデッキに滞留したりすることへの対策が、1つの理由であったようだ。
「寿命半分」については、減価償却期間を終えた後は、必要に応じて廃車しても損にならない、ということ。必要に応じて手入れをすれば、寿命は伸びるということで、実際そうなっている。
重量や価格については、省エネやランニングコストも考慮してのことであり、今で言う持続可能性につながるものがありそう。

そして評価するべきは、電車化によるスピードアップと、冷房による居住性の向上。民営化されず国鉄のままだったら、遅くて冷房がない50系客車が、今も走り続けていたかもしれない。

ただ、それでも、オールロングシート車を、特急列車が走らない区間で県を越えて100キロ以上も運行するというのは、サービス業としてどうなのだろうか。
個人的にはロングシートは許せても、やたらと揺れるし、走行中うるさいし、日除けのカーテンはないし…といった点は、“走ルンです”と言わざるを得ない。設計時になんとかしてほしかった。
そんなわけで、701系の“功罪”は相半ばと考えるし、嫌いではないけれど、好きでもないです。乗客としては、701系を利用するしかないわけであり、(僕自身も多くの皆さんも)30年間ですっかり慣らされてしまったのは否定しない。
2004年1月 弘前駅。クモハ701-30。青森~弘前など都市間輸送には威力を発揮。厳冬にも強い

2023年6月 折渡→羽後亀田間。クモハ701基本番台車内
ロングシートも、空いていればまた楽し。一面に水田が広がる、701系定番の車窓。
導入時は、(ガラスが着色されているとはいえ)窓が大きく、壁や天井がFRP製で、国鉄車両と比べて車内が明るく感じられた。ただし、蛍光灯が長いのと短いのが交互に間隔を空けて設置されているのが、ケチくさい(暗いとは感じないけど)。
現在は壁などは黄ばんだ気がしなくもないし、天井は煤けたように黒く、窓ガラスは曇ったように白いものも。30年乗っていると見過ごしていたが、気が付けば、“くたびれた古い電車”になってしまった。自分と同じかも…

秋田地区の701系は、2010年前後にインバーターなどの機器更新が行われた。新しくした機器も、そろそろ再更新の頃かもしれない。
別に2020年秋から、一部の701系に、高機能な自動列車停止装置である「ATS-P」が搭載されている(関連記事)。ただ、その進捗は遅く感じられ、2年半経った現在でも、P形未搭載の701系のほうが多い気がする。
不採算路線のありかたが検討されたり、電化路線を“非電化化”することも検討されたりしている。そういうことも踏まえると、701系はいつまで走ることになるのか。そろそろ動きが出るのではと考えたりもする。

上記、帯や座席の色以外にも、30年間で701系にはいろいろと変化があった。また改めて。→続きは帯色と座席の色柄について

【21日追記】30周年当日。ツイッターではその旨に触れる一般人はちらほらいたが、「JR東日本 秋田支社公式 「AKITA RAIL TRIP」」アカウントでも「本日、秋田・津軽エリアを運転する「701系電車」は登場から30周年を迎えました。東北を旅する機会に、そして毎日の通勤・通学等でのご利用誠にありがとうございます!」などと投稿。
添えられたのは2両編成のイラストで、帯色、パンタグラフ、種別表示幕など、登場時の仕様。ただ、中ドアがない2ドア車なのは、なんとも…
「これからもご利用ください」など、今後についての言及がないのは、何を意味するのか???(と期待)

【22日追記】余談だが、701系のちょうど10年前、1983年6月21日には、ボーイング767が国内運行を開始している。全日空の羽田→松山、伊丹→松山が初就航路線(日本航空は1985年から)で、2023年6月21日には40年記念イベントが開催された。
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5倍ソング復活+小改悪

2023-05-29 19:11:34 | 秋田のいろいろ
5月27日・土曜日に、秋田市のマックスバリュ港北店へ行くと、店内各所に置かれたポータブルオーディオ装置(ラジカセ風USB再生装置みたいなの)から、久々に聞く音楽が流れていた。

「ルージュの伝言」にちょっと似たドラムのイントロで始まり、「ごばばばーい ごばいごばい」と子どもが合唱する歌。

イオン東北株式会社(2020年2月までマックスバリュ東北株式会社)運営の「マックスバリュ」ブランドの店舗が独自に実施する、WAONポイント5倍デーの日に店内で流れる、オリジナルソング。
※青森、岩手、秋田、山形各県の、マックスバリュ店舗でのみ流れると思われる。同地域・同運営会社でも、イオンやザ・ビッグ等のブランドの店では5倍デーを実施しないので、流れない。
※イオングループの店舗で付与されるWAONのポイントについては「WAON POINT」と英語表記するのが正式なようですが、ここでは原則として「WAONポイント」と記します。

この歌は、2019年3月に、ポイント5倍付与が毎週月曜・木曜・日曜日とされた頃から流れ始めた。実際には、2019年3月より少し後からかもしれない。
なかなかインパクトがあって耳に残る歌で、クセになってしまう来店客も少なくないようだった。

それと前後して、イオン東北への会社再編や、新型コロナや物価上昇など経済状況の変化のためだろうか、ポイント付与制度の変更が繰り返された(この記事参照)。
そして、2022年3月からは、ポイント5倍が月・木・日から土・日に、変更&縮小された。

この歌には「月・木・日はWAONポイント5倍デー」の詞があり、そこを「土・日は~」と差し替えるには、無理がある曲であった。
そのためか、5倍デーの歌は流れなくなり、1年以上、ポイント5倍デーの店内は静かになってしまっていた。5月20日・土曜日に、マックスバリュ泉店へ行った時も流れていなかった。【追記・6月3日・土曜日でも、マックスバリュ泉店では流れていなかった。店舗によって対応が異なることになり、港北店ではもっと以前から流れていた可能性がある。】【さらに追記・6月18日にマックスバリュ本荘中央店とマックスバリュ本荘店へ行った。本荘中央店では流れておらず、本荘店では店内放送のスピーカーから流れていた。やはり店により対応が違う。】

1年3か月ぶりの復活である。問題の歌詞はどうなっているか?

今日はお得な WAONポイント5倍デー」
となっていた。

初めて聞く人なら違和感はないだろう。
以前の歌詞を意識して聴けば、譜割り(音に対する言葉の割り当て)やイントネーションに、若干ムリがあるような気がしなくもない。【29日補足・「きょーおは」と間延びして聞こえ、以前よりリズムカルでなくなったと思う。】

店内の音量や音質の都合上、じっくり聴くことはかなわなかったが、以前の月木日バージョンと、伴奏も歌声も同一のようだった。
全体を収録し直したのではなく、変更部分だけを差し替えたのかもしれないが、それでも継ぎ接ぎしたことは分からないと思う。旧バージョンは4年も前に録音されたことなるが、そんなに上手くできるもんなのだろうか。

“名曲”がよみがえって何より。
イオン東北側も、宣伝効果がある歌を、3年でお蔵入りさせてしまったのをもったいなく思っていて、復活させたのか。
【2024年2月1日追記・その後2024年始時点では、秋田市内では歌が流れない店舗のほうが多い。】【2024年5月28日追記・2024年5月には泉店でまた流れるようになっていた。】



実はその陰で、ポイント5倍デーがまた、良くない方向で変更、“小改悪”されている。【と思ったら、この後、7月上旬までに元に戻っていた。以下は戻る前の状況です。】
5月13日からで、店内では袋詰めをするサッカー台周辺に、なんだか分かりにくい内容の、小さい張り紙がある程度だと思う。いつもセルフレジを使う者としては、レシートをじっくり見るまで気付かないでしまっていた。
5月27日のレシート
電子マネーWAONで決済した場合、200円ごとに1WAON POINT(以下ポイントと表記)が付与される。
マックスバリュの5倍デーでは、5月7日までは、別に4ポイントが付与されていた。

ところで、電子マネーWAONは、会員登録をすれば、「いつでもポイント2倍」としてイオングループ店舗ではさらに1ポイントが必ず付与される。
したがって、5月7日までは、会員登録済WAONでは、200円ごとに基本1ポイント+会員登録1ポイント+土日4ポイント計6ポイントが付与されていた。
会員登録なしのWAONでは1+4=5ポイント。

5月13日からは、基本1ポイント+会員登録1ポイント+土日3ポイント計5ポイントになった。
smart waonサイトより。変更前後の土日に、基本ポイント2ポイント付与の場合
smart waonの履歴は言い回しが分かりにくいが、5倍デー分は変更前は「分類ポイント」、変更後は「倍率ポイント」と表記。変更後のほうがまだ分かるけれど、レシート表記と一致させればさらに分かりやすいのでは。

未確認だが、会員登録なしのWAONは、今回は変わっていないのだろう。その一方、会員登録によりポイントが多くもらえるメリットが、ひっそりとなくなってしまった。サッカー台の張り紙でも、そのことは伝わって来ず、なんだかなぁ…
これまでは、会員登録ポイントは別として5倍くれていたのが、会員登録ポイント分も含めて5倍になった、というか誰であろうと5倍以上はくれてやらんぞということになったというか。なんだかなぁ…
※毎月10日のイオングループ全体での5倍付与「ありが10デー」の扱いは、まだ分からない。6月10日は土曜日でもあるので、行くことができたら追記します【末尾に追記しました】。
【6月2日追記・毎月1日の10倍について】イオン東北運営の、イオンとマックスバリュでは、毎月1日に野菜・果物、肉、魚・寿司がポイント10倍になる。6月1日のイオンでは、会員登録済みWAONでは8倍分が付与された。以前は9倍分が付与されていたはず。上記土日同様の扱いに変わったと思われる。

それに、変更以前、4月30日・日曜日は、

5倍デー分は「分類ポイント」ではなく、この日に限って「特売日倍率ポイント」表記になっていて、しかも3倍分しか付いていない。
この説明はなかったはず。「特売日」とは5%引きの「お客さま感謝デー」を指すのだろうが、それとこれとは別で、付与ポイントを減らすのはおかしいと思う。
変更後、5月20日・土曜日は、他の土日と同じ「倍率ポイント」表記で3倍付与。

大手スーパーであっても、ポイント1倍分であっても、切り詰めないといけないご時世ということなのだろう。繰り返しになりますが、そうするのならば、客にはっきりと説明してほしいものです。


【14日追記・6月10日の状況
1400円がポイント対象額なので、基本7P+会員登録7Pを別として、
ありが10デー5倍 28P(または21P)+土日5倍 21P(または28P)=49P付くかと思いきや…
マックスバリュのレシート。なぜか「セールポイント」として表記

smart waonサイト。ここでも「特売日倍率ポイント」が登場
たったの1項目・21ポイントしか付いていない。これでは通常の土日と同じじゃないか。

折込チラシでは、
今までと大差ない掲載
赤い部分下の「詳しくは店内告知をご覧ください。」が言い訳なのかもしれないが、これでは、5倍+5倍もらえると誤認させるのでは。景品表示法とか法律上、問題はないのだろうか。
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ついにSuica

2023-05-27 22:23:40 | 秋田のいろいろ
2023年5月27日。ついに、青森、盛岡、秋田各駅周辺のJR東日本の路線で、Suicaでの乗車が始まった。※直近の記事
隠されていた、自動改札機のSuicaタッチ部が青色に光る
盛岡支社側は不明だが、秋田支社側では秋田駅と弘前駅で記念式典を実施。
「北東北3エリア Suica デビュー記念式典 in 秋田駅」の来賓は、秋田県副知事、秋田・男鹿・潟上各市長、秋田商工会議所連合会会長(※)、さらに、地域連携Suicaである「AkiCA」の式典では、主催者のクセに代理出席だった秋田中央交通社長も、ご本人が出席した模様。主催者側からは、秋田支社長と秋田駅長。
「~ in 弘前駅」は、来賓が青森県企画政策部長、弘前市長、藤崎町長、田舎館村長、弘前商工会議所副会頭、弘南バス社長。JRから秋田支社営業部長と弘前駅長。【28日追記・青森のSuicaエリアには青森市内6駅も含まれ、うち4駅は秋田支社管内。それでも青森市長(またはその代理)は呼ばなかったことになる。】
※JR東日本のプレスリリースでは「秋田商工会議所連合会」だが、正しくは「秋田県商工会議所連合会」だと思われる。現在は、秋田商工会議所の会頭(辻氏)が会長。
また、秋田のSuicaエリア内で、商工会議所があるのは、秋田市のみ(他は商工会)なのだから、弘前にならって「秋田商工会議所 会頭」の立場で出席すれば良さそうだが、そうもいかないルールがあるのだろうか。

秋田魁新報では、27日付16・17面にSuicaスタートの「企画特集」。秋田市長、JR東日本秋田支社長、秋田中央交通社長の「鼎談(ていだん=3人が向かい合って話すこと)」などを掲載。
中央交通社長は、昨今の減便で不便をかけて申し訳ないとか、バスロケーションシステム導入を検討中【2024年に導入】とか、「モバイルアキカ」を考えているとか発言しているけれど、これまでを鑑みれば、話半分かそれ以下にとらえるべきでしょう。役所の補助をもらって、実現すれば御の字ぐらいに思っているのでは。

今日の秋田駅周辺はにぎやか。
Suica導入と直接の関係はないが、JR東日本秋田支社による恒例の「秋田駅春のふれあいフェスタ 2023」が駅内外で、さらに新型コロナで中断し4年ぶりとなる「これが秋田だ!食と芸能大祭典2023」が仲小路~エリアなかいちなどで、それぞれ開催されていたため。
秋田駅前大屋根通りはすごい人出
食と芸能大祭典は28日まで開催。これまでは、広小路を通行止めにしてパレードも行われていたが、今回はなし。
広小路の通行止めは、バスは迂回して遅れるし、歩いて通るにも人が多いし、正直、迷惑だった。今回は、広小路は人が多いものの通行には支障なく(中心市街地循環バスぐるるは、5分以上遅れる便もあったようだが)、イベントとそうでない場所が棲み分けられていた。今後もこれでやりましょうよ。


話がそれました。Suicaに戻って。
午後早くに秋田駅中央改札口へ行くと、ふれあいフェスタ関連の客と社員が多くいてやはりにぎやか。
Suica関連では、みどりの窓口前に長テーブルを出して、Suicaのカードの臨時販売が行われていた(ヒマそうだったけど)のと、前回掲載したカウントダウンボードを「あと000日」にした横にSuicaのペンギン(の着ぐるみ)がいて、撮影会状態。
後でペンギンがいなくなってから、カウントダウンボードを撮ろうと思ったら、ボードも片付けられてしまっていた…

奥羽本線で、秋田→土崎、上飯島→秋田と乗車。
えきねっと利用によるビューカードのポイント付与対象額の都合上、片道は紙のきっぷを購入。
この区間をきっぷで乗ることはもうない、わけでもないか

土崎駅で降りると、自動改札機を通って出場する下車客の列が、なかなか進まない。
それもそのはず
今回の改札機更新により、自動改札機が1台(1通路)減らされて2台になった。それでも、Suica開始前(少なくとも先週)は、入場は1通路で、出場は2通路、つまり1台が入場出場兼用で運用されていた。
ところが今日は、兼用機だった1番改札機が、入場専用に変わっていた。
たしかに、2通路とも出場を扱うと、発車ギリギリに駅へ来て入場する客が入れなくなるのは問題だった。
だからといってこの状態では、スピーディーな改札通過という、Suicaのメリットが犠牲にされてしまっている。簡易Suica改札機を増設して、IC専用通路を設けるとかできないものだろうか。
【2024年1月21日追記・土崎駅出場のその後】2023年9月初め時点では、変わらず入場専用、出場専用1台ずつ。2024年1月中旬までに、入場専用機が入出場兼用とされ、出場2通路となりスムーズになった。

IC対応に改造済みながら、その機能が停止されていた近距離自動改札機も、今日から制限解除。
デフォルト画面(トップ画面)が変わった
これまでは、近距離乗車券の金額ボタンが表示されていたのが、「ICカードをご利用のお客さまは 先にICカードを入れてください。」になった。
金額ボタンを出すために、上に小さく「きっぷを購入するお客さまは、左のボタンを押してください。」とも出ているが、慣れない人は気付きにくそうで、混乱させるのでは?

すでにIC対応で運用されていた秋田駅の券売機もこの画面になったかは、次々に購入者がいたので確認できなかった。
また、前回、「きっぷ・チャージ」の文字すべてを白テープで隠してしまっていた、秋田駅メトロポリタン口の券売機は、今日はテープがなくなっていたが、見た感じ以前と同じで詳細は不明。


無人駅・上飯島駅の簡易Suica改札機。
下りホーム側は入場/出場兼用

上りホーム側は出場と入場1台ずつ
上部のシルバーの部分がプラスチッキーで、なんか安っぽい。

上飯島駅上りは、通路に対して直角向きに入場と出場が並んでいる。これだと、どちらにタッチすればいいか、戸惑ったり間違ったりしそう。背中合わせもしくは進行方向に合わせて少し角度を付けて設置したほうが良かったのでは。あと入場・出場は文字だけでなく、矢印も表示するとか。
てっぺんは透明で光るのか? 背後の飛び出たのがアンテナ?

簡易改札機の背後には、
「Suicaのご利用方法」
デザインのプロが作ったものではなく、パソコンで手作りした説明書き。これも経費節減なのか。内容は、初めての人には、ちょっと説明不足かも。
エラーが出た時は申し出るようにとの、有人駅一覧とお問い合わせセンターの電話番号を記した張り紙も。

首都圏でSuicaサービスが始まって22年。そして、カードを買って15年以上、電子マネー利用がメインで、乗車利用は旅先だけだったSuicaを、ついに秋田での鉄道乗車に使う時が来た。
「SF入場」※SF=Stored Fare
驚いたのは「チャージしました」と表示されたこと。オートチャージが行われた。ちなみに、チャージ(補充、継ぎ足し)は英語では「top-up」だそう。【28日追記・だけど、同じ画面の下の「チャージしました」は「CHARGED」だし、券売機やチャージ専用機(後述)では「Charge」表記だし、使い分け(大文字か小文字かも含めて)が難しい。】
オートチャージは、JR東日本の在来線自動改札機のみで行われ、簡易Suica改札機ではできないと聞いていたので。
改めて調べると、2015年から順次、簡易Suica改札機でもオートチャージできるようになっているとのこと。北東北では、開始当初から対応していたのだった。
これまでは、旅先でまとめてチャージするため、オートチャージ額(入金実行金額)を1万円に設定してしまっていた。秋田駅で下車後、さっそくチャージ額を少なく設定し直した。

今日乗車したのは、701系のワンマン電車と、車掌が乗る電車。
どちらも、車内放送でSuicaに関する言及はなかった。ワンマンの自動放送もたぶん従来と変わらず。これでいいの?
タッチするだけで分かりやすいがSuicaではあるが、初めて導入する地域において、しかも無人駅の簡易改札機は(首都圏ではほとんどないのだから)見たことがない人も多いはず。もう少し親切な説明があってもいい。

秋田駅改札内、中央改札口の手前に新設された機器は、やはりチャージ機だった。
「チャージ専用」
簡易Suica改札機とボディ(外枠)は共通のようで、「簡易チャージ機」というヤツか。
「1000円札1枚のみチャージできます」そうで、ICカードを挿入せずに「置く」タイプなので、スマートフォンを置いてモバイルSuicaにもチャージできそう。領収証発行可能。

秋田駅では、もちろん問題なく出場できた。
北東北のSuicaエリアは、従来と異なる、クラウド化した、センターサーバー方式のシステムだそう。処理速度が遅いのではと心配していたが、体感では従来方式とまったく遜色なし。

「Suica Reader」アプリで、乗ったSuicaの履歴を読み込むと、
IC運賃199円
以前から新幹線でSuicaが使えていた「秋田(奥羽本線 JR東日本)」での出場は表示されている。
上飯島駅での入場とオートチャージは、駅名が分からないことになっている(JR東日本とは無関係のアプリだから、直ちに対応できないのは当然)。それでもオートチャージが「簡易改札機」で行われたことは分かるのか。


今日の秋田駅は、各イベントに来た人なのだろう、いつもの休日より乗客が多かった。
その中で、Suicaで入出場する人は、予想以上に多かった。エリア外まで利用する人も多いから、過半数とかそこまで多くはないけれど。
上飯島では、若干緊張した様子で、簡易改札機にタッチする人が何人もいた。車内でSuicaの利便性について話し合う、若くはない人たちもいた。
AkiCaやモバイルSuicaが普及していたこともあり、鉄道のシェアが高いとは言えない秋田でも、Suicaへの潜在的な需要はそれなりにあったようだ。もっと早く導入してくれても良かったし、もっとエリアを拡大するべきでしょう。
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運賃表Suica対応

2023-05-25 22:39:24 | 秋田のいろいろ
北東北3県の県庁所在地周辺のJR東日本路線でのSuica導入が、いよいよあさってに迫った。
準備はほぼ完了だろう。結局、秋田駅に黒いパネルの多機能券売機は設置されなかった。
先日、Suica乗車時の運賃やポイントについて考察していたが、25日に秋田駅へ行くと、近距離自動券売機周辺の地図式運賃表が、Suicaに対応したものに交換されていた。
中央改札口
地図部分では、「Suicaご利用エリア」としてベージュの網掛けがされ、駅名に「●(追分駅は反転していて○)」が付された。
地図の左側には、前回知りたかった、
「ICカードご利用時の運賃対応表」
IC乗車時には、地図の中の10円刻みの額ではなく、この表の1円単位の運賃が適用される。区間ごとに両者を比較して、安いほうが反転表示されている。
前回取り上げた、和田、追分までの240円(IC242円)区間に加え、脇本まで590円(IC594円)と羽立まで680円(IC682円)では、紙のきっぷのほうが安くなる。※ただし、ポイント付与分も考慮すれば、ICのほうが得な場合も多い。前回の記事参照。

それにしてもこの対応表、余計な情報が記されていると言える。JR東日本エリア内のどの駅でも、同じ表を使い回しているのが原因なのだけど。
近距離券売機では100キロ・1690円区間まで対応し、地図式運賃表がそうなっているのは当然。※地図にない100キロ超でも、乗車券を購入できる区間もある。
その中で、今回Suicaエリアになるのは、いちばん遠くても男鹿までの770円区間。だから、対応表も770円まででいいものを、860円区間以上も(それに210円など、秋田駅から該当する区間がない運賃も)示しているのが余計。
そそっかしい人は、IC運賃が掲出されているのだから、全区間Suicaで乗れると勘違いしかねない(それ以前にSuicaが当然全区間で使えると思っている人は、最初から運賃表など見ないでしょうけど)。

メトロポリタン口(北改札)のほうも、運賃表が交換された。IC運賃対応表は同様に860円以上も記載。
のだけど
以前は、券売機上の大きい枠に入っていたのが、券売機右に小さい枠が新しくできて、そこに小さい運賃表が入れられた。
無人駅の運賃箱(という名の回収箱)掲出と同じタイプ。これも経費節減なのだろうし、これでも問題はなさそうだけど、これでどれだけ経費節減になるのだろう。

そして券売機。
白いテープがベタベタ貼ってあり、「きっぷ・チャージ」の文字や交通系ICロゴが隠されている。
この券売機は、2019年時点でICに対応しており、今回は特に改造は必要ないと思っていた。というか「きっぷ」の文字まで隠してしまって、あんたは何者? という状態になっている。今日時点で、現金でのきっぷ購入はもちろん可能で、(はっきりと確認していないが)ICカードの取り扱いも可能なように見えた。あさってに、何か変化があるのだろうか。
中央改札口の同型機は、冒頭の写真の通り、テープ隠しなし。


中央改札口前には、100日前・2月16日からカウントダウンボードが設置されている。
5月22日撮影。「Suicaエリアデビューまで あと05日」
カウントダウンは紙を差し込む方式だから、薄い板で良さそうなのに、箱型の立派なもの。背面にも何か書けば良さそうだけど、緑一色。弘前駅やほかの2エリアの駅にも同じものがあるようだ。

新しくなった自動券売機のSuicaタッチ部は、黒いシールで隠されていたが、秋田駅では、後に、
「交通系ICカードは5/27からです」の紙が貼られた
追分駅も「タッチは5/27から」みたいな別の紙を貼っているそうだが、土崎駅は黒いままで素っ気ない。駅によって対応が異なる。

導入5日前、出張で秋田に来たビジネスマンっぽい2人連れが、カウントダウンボードを指さして近付き、下の導入予定エリアの地図を熱心に見ていた。
その後、一直線に自動改札機へ近付き、スマホかカードを取り出して、タッチしようとして、「5/27からです」の表示に気付いて、券売機へ向かっていた。
カウントダウンボードに「あと05日」「5.27利用開始」と大きく書いているのは見えなかったのでしょうか…
いろんな人が利用する公共の場所で、万人に正しく伝えるのは難しいものだ。こんな調子で、導入後、エリア外へSuicaで乗り越してしまう人も少なくないことでしょう。

5月27日、ついにスタートした
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復刻塗装 2・3台目

2023-05-16 23:46:26 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の路線バスのかつての車体塗装を復刻した車両が、2023年3月に現れた。
最終的に5台導入予定とのことだが、4月初めの記事の時点で3台。その後、増えていない。
前回の記事では、1号車である「秋田200か1595(小田急中古、いすゞエルガミオ、ノンステップ、秋田営業所配置)」の写真しか掲載できなかったので、残り2台を今のうちに紹介。

2台目「秋田200か1604」は3月末から臨海営業所、3台目「秋田200か1605」は4月に入ってから五城目営業所で、それぞれ運用開始。
2台とも、元京阪バス、日野レインボー2(ヘッドライト縦2灯で、エルガミオと区別つかない初期仕様)とのこと。ワンステップ。

五城目営業所 16-05
秋田営業所同様、臨海配置分は、運用の法則がつかめない。
五城目営業所は、新国道経由五城目線にしか充当されない上、同営業所の車両は、同じ車両が同じ運用を何日も繰り返す傾向がある。1605は、平日の五城目12時35分→秋田駅西口13時45分/秋田駅西口14時20分→五城目15時31分に入っているのを複数回確認。

1604と1605の塗装は同じようだが、1595と比べると、微妙に異なる。
(再掲)15-95。小田急は客席の側窓が無着色
正面の白いVのラインは、1604・1605のほうが、角度が浅く、上で止まっていて、ナンバープレートとの間の緑の部分が広い。側面では、窓の下辺と白ラインとの距離が広く、緑のスペースが広い。そこに表示される会社名の文字が、その分大きい。
これは、ノンステップ車とワンステップ車では、フロントガラスや窓の車体に対する位置(高さ)が異なり、それに応じて、デザインが変わった結果なのだろう。でも、Vの深さはなんとかできそうだし、文字の大きさが違うのは、なんか不揃いに感じてしまう。
エルガミオ/レインボー2の、ノンステかワンステかを外観で見分けるのは難しいと思っていたが、注意深く見れば、区別できることにもなる。なお、弘南バスには、珍しいツーステップのエルガミオ(中古)があるが、それは、側窓が明らかに上寄りに付いているのが分かる。

前回写真がなかった、運転席側の側面。
16-04。社名表記が大きいのが分かる
昔ながらの「通交央中田秋」表記。

1605後部
後ろも灯火とラインの位置関係が異なる。リアウィンドウはノンステのほうが小さそう。
(再掲)1595後部

現行塗装と並ぶ1604。右・現行塗装車はワンステのはず
復刻塗装が現役だった頃は、タイヤホイールが、車体と同じ緑色だった。全国的にも昔は色付きホイール多く、弘南バスなどの復刻塗装ではホイールも塗っている。中央交通でもいかがでしょう。

残り2台はいつ、どんな車に施されるか。
※塗装の緑色に関して、ちょっとした話
【8月9日追記・4台目が動き出したとのこと。いすゞエルガ(もしくはレインボー2)の「1606」で秋田営業所。】【2024年2月17日追記・1606は小田急中古ノンステップ。】
【2024年2月17日追記・5台目として「1634」が臨海営業所に配置。立川バス中古のエルガミオノンステップ。】
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Suica運賃は?

2023-05-15 20:39:08 | 秋田のいろいろ
北東北3県の県庁所在地周辺でのSuica利用が、2023年5月27日から始まる。準備についての直近の記事
JR東日本では、Suicaなど交通系ICカードで乗車すると、紙のきっぷの運賃(10円刻み)とは異なる1円刻みの「IC運賃」が適用される。消費税分をより適切に転嫁するためのもので、すべての区間で紙運賃よりIC運賃のほうが安いとは限らない。

少しでも安く乗りたい者としては、Suica導入後も、区間によっては紙のきっぷを買ったほうが得なのかも??
一方で、紙の普通回数券が廃止(JR東日本では2022年9月30日。関連記事)された実質代替である、Suica乗車でポイント還元されるサービスもある。それを踏まえると??
結局どうすればいいのか、調べてみた。
※以下、間違いがあるかもしれません。利用の際は、各自よく確認の上、ご自身で判断くださるようお願いします。大人運賃のみ記します。

●IC運賃 ~Suicaに限らず、PASMOなど使用可能なすべてのICカードにも適用。
まずは、基本。ICカードやスマホで乗車する時に差し引かれる、IC運賃がいくらか。

駅の券売機の上の地図式運賃表の隅に、対応表が掲出される。ネット上には公式、非公式とも情報が少ない。【16日補足・ネットの経路検索サービスでも、IC運賃が分かるが、現時点では多くのサイトで北東北は未対応。】→その後、秋田駅に対応表が掲出された
ネットでも見られる「東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則」で分かるが、これも少々分かりにくい。幹線と地方交通線で異なるし、10キロ超は自分で計算しないとならず、間違えそうなので、ここでは幹線内相互の近距離のみ示しておく。
・紙きっぷ 150円 → IC 147円 秋田~羽後牛島、土崎~上飯島など
・紙きっぷ 190円 → IC 189円 秋田~泉外旭川/新屋、土崎~追分、羽後牛島~新屋など
・紙きっぷ 200円 → IC 199円 秋田~土崎・上飯島/四ツ小屋、泉外旭川~上飯島・追分など
・紙きっぷ 240円 → IC 242円 秋田~追分/和田など

10キロ未満なら、いずれもわずかにICが安い。10キロ超では逆転する場合もあるが、次項以降のように、それでもICのほうが得になることもある。


●JRE POINT「在来線乗車ポイント」 ~要登録。Suica(モバイルSuicaやAkiCA等地域連携Suicaも含む)のみ対象。PASMO等は対象外。
JRE POINTの仕組みはどこか複雑で、特にネットが使えない人には分かりづらいと思う。ともかく、乗車額に対してポイントが付与される。
なお、地域連携Suicaで、地元のバスに乗った際に付く交通ポイントとは別物で、互換性がない。アルス・トピコなど駅ビルのJREポイントカードを持っていれば、それとまとめることは可能。

カードのSuica(地域連携Suica含む)では、乗車額200円ごとに1ポイント付与。200円未満でも1ポイント付与。
モバイルSuicaでは、50円ごとに1ポイント付与。
ポイント額の算出は1回ごとの乗車額に対してで、ポイント付与は1週間ごとにまとめて。

1ポイント(P)=1円だから、それを値引きとして計算すると、
・紙きっぷ 150円 → IC 147円 モバイル2P/カード1P =モバイル145円/カード146円
・紙きっぷ 190円 → IC 189円 モバイル3P/カード1P =モバイル186円/カード188円
・紙きっぷ 200円 → IC 199円 モバイル3P/カード1P =モバイル196円/カード198円
・紙きっぷ 240円 → IC 242円 モバイル8P/カード1P =モバイル234円/カード241円


●JRE POINT「リピートポイントサービス」 ~要登録。Suica(モバイルSuicaやAkiCA等地域連携Suicaも含む)のみ対象。PASMO等は対象外。
月(毎月1日~月末)に、同じ運賃区間(乗降駅は異なっても構わない)を10回以上乗車すると、前項、毎回の乗車ポイントに加えて、IC運賃の10%相当のポイントを還元。厳密には、10回乗車でその区間1回分のポイントを、11回目以降は毎回、運賃の10%分を付与。
※ネット上には「5回乗車で~」に改変されたとの記述が一部にあるが、誤り。2023年3月18日に首都圏で鉄道駅バリアフリー料金加算による値上げが実施されたため、その経過措置として2023年3月限定で実施されていたもの。

なお、1つのJRE POINTアカウントには、モバイルSuicaとカードを20枚まで登録(紐付け)できる。月に10回乗車は、同一のカードである必要はなく、同一アカウントに登録されたSuicaの合計回数でカウントされるようだ。
ただし、登録できるSuicaは、記名式のMy Suicaであるため【16日追記・かつJRE POINTアカウントと同一名義でなければならない】、複数人で使い回したり、同時に乗車することは、制度上できない。1人で10回乗らないといけない。

紙回数券の実質代替ではあるが、相違点もある。
○○駅~××駅間の区間ではなく、同じ運賃なら路線・方面や区間が異なってもカウントされるのは、基本的にはありがたい。
あとは、月単位で10回以上乗車が必要で(回数券は3か月で11回)、上記の通り1人で10回乗らないとならない(回数券は複数人で分けても可)点は、人にもよるが、回数券よりは制限がある。

月に10回乗った場合(10回すべてモバイル/10回すべてカード)の、前項乗車ポイント×10と本項リピートポイントを値引いた額を10で割って、1回当たりを計算。参考までに紙回数券の1回当たり額も記す。
・紙きっぷ 150円(回数券136.4円)IC 147円 → モバイル130.3円/カード131.3円
・紙きっぷ 190円(回数券172.7円)IC 189円 → モバイル167.1円/カード169.1円
・紙きっぷ 200円(回数券181.8円)IC 199円 → モバイル176.1円/カード178.1円
・紙きっぷ 240円(回数券218.1円)IC 242円 → モバイル209.8円/カード216.8円
思った以上に、紙回数券よりも割引率が高い。


そんなわけで、Suicaが使える区間ならば、JRE POINTに登録したSuica(できればモバイルSuica)で乗車しないと損。
※ただし、えきねっとで普通乗車券を予約し、予約時にビューカードで決済すると、ポイントが3%付与されるので、金額や乗車回数によっては、そのほうがわずかに得になるケースもあるはず。例:200円区間を5回乗ると、1回当たり194円。

また、クレジットカードのビューカードからチャージする時は、Suicaカードへのオートチャージ、モバイルSuicaへのチャージ(都度チャージでも可)で、クレジットカードのポイントが3倍の1.5%付くのもあなどれない。なお、現時点でオートチャージは、JR東日本の在来線自動改札機で入出場した時のみ、行われる。無人駅などの簡易Suica改札機、新幹線改札、JR他社・私鉄・バスは対象外。【27日訂正・簡易Suica改札機でのオートチャージは2015年から順次対応が進んでいたそうで、北東北では開始時から対応していました。】

Suica導入に関する続きはこちら
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奥羽北線 春の増結

2023-05-07 22:24:55 | 秋田のいろいろ
連休中の土崎駅へ入線する、奥羽本線上り・秋田行き普通列車。
堂々の5両編成
秋田地区(奥羽、羽越、津軽各線)の701系電車は、2両で1セットの編成と、3両で1セットの編成があり、それぞれでローテーションして運用される。
2016年以降、事故廃車や利用減への対応と思われる減車があり、2両編成での運用がいくらか増えた。その結果、3両編成や、複数編成を組み合わせた4両以上で運行される列車は、かなり少なくなってしまった印象を受ける。そもそも、元から2両編成のほうが数が多く、3両以上の運行は少なかったのだけど。

2019年末の記事の後、2023年春時点で変化はないはずで、再掲すると以下の状況。
運用離脱3両編成(1本) N5
3両編成(11本) N1~N4、N6~N10、N13、N101
2両編成(30本) N11、N12、N14~N38、N102~N104 ※N36~38は一部ボックスシート改造で別運用。【2024年10月16日追記・2024年3月ダイヤ改正から、ボックス付き(セミクロスシート)編成の運用が、オールロングシート編成と共通となった模様。】
この他、元は上記と共通運用で、途中で仙台へ転出した2両編成(2本) N105、N106

冒頭の写真は、弘前13時27分→秋田16時02分の列車番号1656M。
本来は、2両編成+2両編成の4両編成での運行だが、4月半ばから5月初めにかけては、連日、2両編成+3両編成(3両が後ろ)の5両編成に変更されていた。
ちなみに、この列車は、2000年代後半辺り~2022年春(2021年春かも?)までは、常時、5両編成。2000年代時点では、大館までは2両で、大館で後ろに3両を連結していた(その後は不明)。
別の日の1656Mを手形陸橋から

同じ期間、秋田から青森方面の奥羽本線(いわゆる奥羽北線)では、ほかにも同様の増結が実施された。
2023年では、秋田駅を発着する列車で確認できた限りでは、
1643M 秋田7時27分→弘前10時10分 4両→5両(弘前寄りが3両編成)
1663M 秋田13時35分→弘前16時11分 2両→4両

652M 青森10時39分→秋田14時01分 2両→4両
1656M 弘前13時27分→秋田16時02分 4両→5両(弘前寄りが3両編成)
1663Mは、通常は秋田→大館はワンマン運転(客が少なくなる大館→弘前は車掌が乗るらしい)。ワンマン運転できない4両編成では、当然、秋田から車掌が乗る。
【10日コメントいただき追記】
5両編成は、1656Mで秋田到着後、1679M 秋田18時10分→東能代19時21分。翌朝1624M 東能代6時14分→秋田7時17分、1656Mで弘前へ、と車両基地へ入らずに東能代へ往復して、再び弘前へ向かう運用のようだ。となると、ほかのどこかで3両編成を差し替えて、秋田の基地へ入れることが行われていそう。

【10日追記】昨年だったか一昨年だったかは、1656Mの増結が3両編成で、5両で運転された年があった。1643Mがどうだったかは不明。


増結の目的は、弘前さくらまつりへの対応。
といっても上記4列車が、花見客で混雑するということではなく、弘前周辺で運行される列車(青森~弘前など)の増結に使う編成を、車両基地がある秋田から送り込んで/秋田へ戻すために、増結しているのだと思われる。
2023年は、弘前周辺で701系による臨時列車の増発はない(他形式はあり。後述)ので、送り込んだ編成を、定期列車へ増結して花見輸送をまかなっていることになろう。
昔から、このような形での送り込みのための増結があったのか知らないが、あまり印象がない。ここ数年、701系の総運用数が減ったので、通常ローテーションの青森側分ではやり繰りできなくなって、追加分の投入として行われるようになったのかもしれない。

ネットでリアルタイムで編成数が分かるJR東日本の運行列車位置情報サービス「どこトレ」によれば、秋田→弘前は5月6日(土曜日)から、青森・弘前→秋田は5月7日(日曜日)から、それぞれ増結がなくなっている。まだ連休中なのに。
今年の弘前さくらまつりは4月21日~5月5日(早咲きのため、先立って4月15日から「準まつり体制」)。だから、まさにさくらまつり期間に合わせた増結だったことになる。連休最後の帰省客のUターンへの対応ができるのか心配になるけれど。


JR東日本秋田支社管内では、8月末の大曲の全国花火競技大会の輸送が大規模。秋田支社の車両フル稼働といった感じで、奥羽北線では減車されたこともあった。でもそれはひと晩のこと。
弘前さくらまつりは、半月以上の長期。他の列車・他の区間への影響や、点検整備のスケジュールを考慮して、車両をやり繰りしないといけないだろうから、秋田支社の車両運用担当者にとって、頭の悩ませどころであり、腕の見せどころなのでしょう。


ところで、弘前には、五能線のGV-E400系電気式気動車も乗り入れる。
津軽線でも使われるため、その送り込みを兼ねて、奥羽本線の弘前~青森の普通列車1往復にも充当される。通常は2両編成だが、さくらまつり対応で4両に増結されていたようだ。また、4月21~23日、5月1日、4日には、青森発弘前行きの臨時快速(無名)にも使われた。
さらに、秋田側では、クルーズ船客の輸送列車(秋田~土崎~貨物支線・秋田港)にも使われ、GV-E400系も忙しいと思ったが、違った。津軽線の蟹田~三厩間が、豪雨被害により2022年8月から運休中で、むしろヒマなようだ。【12日訂正・津軽線の途中・蟹田駅までは通常通りの運用があるので、車両の運用数=“拘束時間”としては全線運転時と変わっていないかもしれません。】

そんなGV-E400系も、車両基地は秋田にあるため、入出庫のために奥羽本線・東能代~秋田間でも、1日2往復運行される。
東能代13時50分→秋田14時56分の1654Dは、1両での運行なのだが、5月5日だけは、
土崎駅にて。堂々のGV-E400形×2両編成!
2021年の連休明けには、このダイヤが3両だか4両だか、ものすごく長い編成で運行された日があった。【12日補足・どこトレを見る限り、2023年はそのようなことはなかった。】


弘前さくらまつりと関係ない、秋田近郊の利用者としては、おこぼれの増結はうれしい(回送扱いでないのが何より)。通常は立つのを覚悟する列車でも、増結時は(車両を選べば)ゆったりと座れるのだから。
連休後半のとある日の1656Mの秋田市内区間は、普通の土日と比べると、客は多いが、全員が座れる程度。秋田駅まで乗って新幹線に乗り換える人たちも多そうだが、泉外旭川駅でかなりの下車があったのに驚いた。車掌が集札に手間取って、秋田到着が2分少々遅れるほど。
日帰りのお出かけから帰宅するような風情の皆さんが多く、車掌に精算してもらっていた人(=無人駅から乗車)もいた。どこへ何しに行っていたのだろう。

翌2024年の春の増結
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自由通路のフォトスポット?

2023-04-30 23:18:56 | 秋田のいろいろ
秋田駅東西自由通路の、中央改札口の少し東寄り。
東側から西方向を撮影。奥右が改札口
その床面に、円形の表示ができていた。
「フォトポイント」
「ここからカメラを構えていただくと1枚の写真が見えてきます。ご自由に撮影ください。」
「フォト『ポイント』」という言い回しは聞き慣れないが、ここが写真を撮るべき場所ということのようなので、一般によく使われる「フォトスポット」と同義か。

で、何が撮れるのか?
この辺りからは(天候によって)鳥海山が見えるし、天井のステンドグラスがきれいだけど…
東方向
ところで、床の表示には「1枚の写真が見えてきます」とある。普通、フォトスポットなら見えてくるのは「1枚の写真」ではなく「風景」では?
そして、TDKロゴと、その関連会社で由利本荘市に本社がある「TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社(旧・TDK秋田)」の名も記される。
このことを念頭に置いて、東方向・南を見ると、
左の「手」「足」「唇」のHAE(遺伝性血管性浮腫)啓発広告も気になるけれど、それではない

窓の間の柱に写真が現れた!
っていうか、TDKの広告じゃん。あと、これは「1枚の写真」ではなく、「3枚の写真」なのでは(ということは、実はこれが正解じゃないのか?!)。

以前から、ここの柱のうち東寄り10本に、竿燈まつりの写真や広告が掲出されていた。基本は竿燈で、期間を区切って、広告が出される感じか。
TDKの広告は、おそらく4月初めに掲出された。
これまでは、どの柱も同じ(または色違い)デザインの繰り返しだったのが、柱の配置を活かして、全体で1つのデザイン(正確には5本で1セット)に見えるようにして、かつ、それを探してもらおうと、フォトポイント表示も設けたのだろう。

だけど、申し訳ないですが、せっかく探しても、見つけたのがこの広告では、ふーんという程度。もうちょっとインパクトやヒネりのある写真や絵が現れるようにしたら、探し甲斐があると思う。
それに、構造上仕方ないのかもしれないが、あんまりきれいにつながって見えない。見る位置を変えたら、違う見えかたになるかもしれないし、この位置では標準レンズで撮影するには少々遠い。
だから、フォトポイントをもっと広告の近く(東寄り)にしたほうがいいような気もするが、それだと改札口から遠くて、広告効果が薄れるのかも。

今後に期待。

【5月4日画像追加・追記】
広告近くから撮影
フォトポイント表示の場所でなくても、距離や角度によってはだいたい同じように撮影できそう。
また、反対面、東向きの広告もTDKで、これまでの他社広告と同タイプの、柱1本ずつに同じ広告が繰り返されるデザイン。
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Suica準備着々

2023-04-29 23:35:38 | 秋田のいろいろ
5月27日の秋田市周辺のSuica導入に向けた準備の続き。4月始めの前回の記事は、秋田駅などの自動改札機の交換と、無人駅の上屋設置など。
その後、4月中頃になって、新たな動き。
奥羽本線・泉外旭川駅出入口ホーム側
昨年末に、運賃箱(緑色のきっぷ回収箱)が移設され、配線用配管が敷設されていた。それによって生じたスペースに、縦長の物体が2つ並んで設置された。
今はまだ、JR東日本メカトロニクス株式会社を意味する「JREM」ロゴ入りのカバーがかかっているが、これこそ、「簡易Suica改札機」、要はカードリーダー。
無人駅など自動改札機がない駅では、乗車時・降車時とも、これにSuicaをタッチする。

位置と向きからすれば、左側が出場用(上の写真正面側がタッチ部)、右側が入場用(写真右面がタッチ部)。
2台は同一の装置かと思いきや、入場用のほうが少し背が高い。何かが出っ張っている感じ。クラウド化されるそうだから、アンテナとか???


前回、ホーム下の通路に、上屋が新設されていた、奥羽本線・上飯島駅上りホーム。
※上飯島駅については、2019年の記事など参照。
2台同じ向きに並んで設置
右側が入場用と思われ、やはり上に出っ張っている。
2台は上屋中央にくっつけて設置されたため、左右にスペースが余った。そこで1人ずつ雨宿りできそう?!

一方、踏切を隔ててズレている、下り側ホーム。
階段上がホーム。後方が正式な出入り口で、左はファミマ敷地
↑階段の突き当りに以前あった、磁気式乗車駅証明書発行機が入る電話ボックス型構造物は撤去。オレンジ色の感熱紙式証明書発行機に替わった。
下り側も、階段下に上屋が新設されたが、上り側より幅が狭く、簡易改札機は1台だけ(機械の幅がちょっと広い?)。
入場・出場兼用の簡易Suica改札機というものが登場しており、それなのだろう。

上飯島駅は、上り方面・秋田駅への利用客が圧倒的多数。下り列車に乗車する人は、さほど多くないから、兼用にしたのか。だけど、基本的には乗る客と同数が降りるはずだから、じゃあ、上りホームも兼用でいいのでは…という気もする。
あと、この向きだと、西側を向いているので、冬に吹き溜まりになるかも。


ネットの情報を拝見すると、奥羽本線の南側・四ツ小屋駅と和田駅、男鹿線内各駅にも、同時期に簡易Suica改札機が設置された。四ツ小屋駅は、ホーム上に2台=入場/出場だが、和田駅や男鹿線の無人駅は1台のようだ。羽越本線の羽後牛島駅、新屋駅は不明。

自動改札機がない、秋田駅のメトロポリタン口(北改札口)では、改札の駅員が入る箱(ラッチ)が1つ撤去されていた。その跡にも、
改札外から
簡易Suica改札機が設置。1台のようで、ここも兼用か。1番線に列車が到着した時などは、多数が途切れず出場するけれど、その時にSuicaで入場する客が現れたら、流れが滞りそう。


追分駅は、自動改札機があるが、深夜早朝などは無人駅扱いになり、自動改札機は停止される。その時のSuica入出場はどうするのだろう。簡易Suica改札機も設置するのだろうか?
土崎駅も無人時間帯ができたそうだが、今のところ簡易Suica改札機は未設置。


(すでに対応済みの秋田駅以外の)近距離自動券売機の対応。
上飯島駅上りホーム待合室内の自動券売機
「チャージ」の文字とICマークが付加され、対応した。現時点では、ICカードは取り扱い停止状態になっている。秋田駅の時は「・チャージ」を隠していたのに、今回はお手軽対応。
土崎駅も2台とも対応し、やはり取り扱い停止中。


最後に秋田駅中央改札口・在来線側を入ってすぐ。
背後が改札口。左が各ホーム下り口、右は新幹線乗り換え改札口
公衆電話の右側に、簡易Suica改札機っぽいものが設置された。中途半端な位置のこれは何?
この向かい(写真左)には、自動精算機があるし。チャージ機だろうか?→1000円札1枚ずつのチャージ機だった。この記事に写真あり。

以上、乗客が接する機器類は、あらかた準備できた感じか。
あとは、Suicaのカード購入、定期券購入、チャージなどができる、黒いパネルの「多機能券売機」が秋田駅には設置されても良さそうだけど、今のところ気配はない。
Suicaの運賃や値引きサービスについて
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「秋田駅から探す」バス検索 消える

2023-04-18 23:12:59 | 秋田のいろいろ
これまで何度か取り上げてきた、秋田中央交通公式ホームページの(秋田市内の)バス時刻検索。
2008年(暮れ頃?)に現在の時刻検索システムを導入して以降、基本は変わっておらず、13年目。
なお、それ以前は、2006年9月頃から、路線別に時刻表のページ(PDFや画像ファイルではなく、HTML)がアップされていた。

選択項目やボタンが近接したデザインなので、スマートフォンでは使いづらい。2008年当時ではスマホが普及していなかったとはいえ、その後の小改造で対応できる気がするのだが。
根本的な問題が、部分一致位検索やあいまい検索ができず、「バス停名の頭文字と、その読み」が分からないと検索できないこと。例えば「茨島」が「『ば』らじま」【19日追記・「高野(一区/二区)」が「『こ』うや」】であること、秋田南高校のバス停は「『み』→南高校前」、秋田西高校のバス停は「『あ』→秋田西高校入口」であることを分かっていないといけない。秋田市のバス路線網や地理・地名を把握してない人には至難の業。

現在は、「乗降りするバス停から探す」として、任意の2バス停を指定し、その間を結ぶバスの時刻・運賃を検索できるだけ。乗り継ぎには非対応。
2019年5月頃までは、「秋田駅から探す」という検索方法も提供されていた。それはさらに「路線名検索」と「バス停名検索」に分かれていた。前者はちょっとクセがあっていまいちだった(詳細省略。また当初は別の「目的地別検索」だった)が、後者はかなり重宝した。

「乗降りするバス停から探す」は乗降2点を指定するのに対し、「秋田駅から探す」は乗車バス停が秋田駅前(西口、東口とも)で固定なので、降りるバス停名だけを選択すれば検索できた。2015年から装備された「復路検索」機能を使えば、各地から秋田駅へ向かう時刻も検索できた(一方通行など要注意のバス停もあり)。

西口と東口を一度に検索できるので、東西どちらから発車するのか分からなくても、調べることができた。「乗降り~」では、西口、東口それぞれで検索するしかない。
秋田市のバス路線網は秋田駅一極集中だから、これでもほぼ全路線の時刻が調べられる。
そして、降車バス停の頭文字→バス停名→検索ボタンの3クリックだけで、バス時刻が分かるのが大きなメリット。乗車バス停の時刻だけを知りたい、つまり到着時刻は分からなくても構わない場合などに便利。乗降地点2つを指定する(5クリック)のは無駄だし、スマホでは誤操作しやすい。Googleマップなどで検索するよりも、素早く時刻が分かる。

それなのに、2019年5月、突然、「秋田駅から探す」がホームページから消えてしまった。
説明はないし、理由も不明。

ところが実は、「秋田駅から探す」検索のページ(https://www.akita-chuoukotsu.co.jp/akitaeki-search.html)は、ひっそりと残っていた。当該ページへのリンクが削除されただけで、ブックマークや履歴からアクセスできたし、Googleで「秋田中央交通 駅から」で検索すると、その検索結果トップに表示されてたどり着くことができた。
検索ページは、高額紙幣両替不可の注意書きがないなど、見かけ上は更新が停止していたものの、検索機能自体は最新の時刻を検索することができた。バス停名検索では、バス停の改廃も反映されていた(路線名検索ではおそらく未反映)。

そんなわけで、僕はパソコン、スマホとも、引き続き「秋田駅から探す」検索を多用し、「乗降りするバス停から探す」検索はほとんど使わないでいた。4月13日頃までは。


ところが、15日頃から、Google検索に表示されなくなり、ページにアクセスすると…
404 Not Found
ついに、ページ自体も消されてしまったようだ。残念。今までお世話になりました。
この代替で新たな検索システムを導入するのではなく、ただ単に消しただけで終わりそうな予感がする。


これも以前の繰り返しだが、全国各地津々浦々のバス時刻が、自宅や外出先で分かるなんて、20年ちょっと前にはあり得なかったこと。NAVITIMEやGoogleマップなどでも時刻が分かるようにもなった。
一方で、ホームページで時刻が分かるといっても、今なお、スキャンした時刻表の画像をアップしているだけのバス会社も珍しくない(それはそれで分かりやすい場合もある)。
秋田中央交通の時刻検索は、いつまで現状のままなのだろう。
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秋田駅改札機更新 他Suica準備

2023-04-06 20:24:35 | 秋田のいろいろ
秋田駅(中央改札口)の在来線自動改札機が新しくなっていた。昨晩交換作業がされたようなので、今日・4月6日から。
改札外側
5月27日に導入されるSuica対応のためで、それ用のタッチ部分も当然ある(黒いシールで隠している)けれど、それよりも手前の赤い出っ張り(同様にメイン部分はシール貼り)が目を引いた。
改札内側
JR東日本のプレスリリースで見ていた、2024年度下期にサービスを開始するという、QRコードで乗車できるサービス用の、QR読み取り装置だ。首都圏でも同型の改札機が導入されているそうで、着々と準備が進んでいそう。
秋田駅は、西側から順に1番~4番の4台の改札機。1番が入場専用、2番が入出場兼用、3番と4番が出場専用。QRリーダーは、入場用が1番と2番、出場用が2番と3番に設置されていて、4番にはなし(上の写真左端)。


秋田駅のもう1つの改札口・メトロポリタン口(旧・北口)は自動改札ではない。※秋田駅の改札口配置についての先日の記事
2022年11月。改札外側
上の写真右、南側に係員の詰め所があり、入場時の改札はその窓で対応。
北側には、ステンレス製の「ラッチ」が2つあり、列車到着に合わせて係員が入って、集札を行う。
そこが今日は、
北側のラッチが撤去された!
Suica導入時のリリースによれば、メトロポリタン口には自動改札機は置かず、簡易Suica改札機(リーダーライター)で対応するとのことなので【7日訂正・勘違いしていました。どうなるかは不明】、撤去跡にそれを設置するのだろうか。


奥羽本線で2駅下った、土崎駅。3月25日頃からこのようになっている(4月6日時点でも変わらず)。
改札内側。左の緑の箱は、昨秋の一部時間帯無人化で設置された、運賃箱(きっぷ回収箱)
3台あった自動改札機を1台減らして、残り2台を改札外側に移設して、工事中。自動改札機更新なのだろうけど、秋田駅よりも難工事なのか?
工事前は、路面に黄色いテープが貼ってある位置に改札機があり、写真左・南側から入場専用1番、入出兼用2番、出場専用3番。工事で1番がなくなった。
改札外側。時計を外した跡は相変わらずそのまま

【7日追記・追分駅でも自動改札機の更新が行われ、7日から新しい改札機が使われる模様。】
【9日追記・土崎駅も8日から新しくなったが、1通路減らされ入出場兼用×2台になった模様。】【5月5日追記・土崎駅では、北側の改札機は入場側を中止扱いにしており、実質的には入出場兼用と出場専用が各1通路の運用が基本のようだ。】


無人駅の泉外旭川駅では、昨年末に簡易改札機用と思われる配線スペースが設けられていた
上飯島駅では、下り側では元券売機だった乗車証明書発行機がボックスごと撤去・感熱紙式証明書発行機に交換(3月中?)。
自動券売機がある上り側には、
階段の上がホーム、以前はそこに券売機があった(現在はホーム中央待合室内)
道路からホームに上がる階段の手前に、屋根と三方に壁のあるバス停の上屋みたいな構造物が設置された。これまでは何もなかった場所。
ここに簡易改札機を置くのだろうか。
他地域では、簡易改札機が野ざらしで置かれることがあるが、秋田の雪と寒さではそうもいかないためか。この位置なら、北西の風は避けられる。
ホーム側から
もうちょっと階段近くにあったほうが、いいのでは。この位置と向きだと、簡易改札機の場所が見つけられなかったり、うっかりタッチし忘れて乗降してしまう人がいたりしそう。

Suica導入まで2か月を切り、北東北3県の全駅(+QR導入も見据えて)で、こうした準備が進められているはず。

【秋田駅以外の近距離自動券売機の対応(チャージ・Suica残高でのきっぷ購入)】※秋田駅など新幹線停車駅は2021年に対応済み
・4月17日現在、土崎駅では未対応。→4月下旬までに対応。その他続きはこちら
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秋田中央交通 復刻塗装

2023-04-04 23:32:36 | 秋田のいろいろ
先日取り上げたように、秋田中央交通が、昔の車体塗装を再現した車両(いわゆる復刻塗装)を、路線バスとして運行し始めた。
現行塗装の先々代に当たるデザインで、1990年頃までの導入車両に施されていた。その後、廃車や塗り替えにより、2000年前後頃には、姿を消していたかと記憶する。

秋田魁新報の報道によれば、秋田(大川反車庫)・臨海・五城目の各営業所に計5台を導入予定。
現時点では、3月15日頃から「秋田200か1595(ノンステップ)」が秋田営業所、3月30日頃から「秋田200か1604(ワンステップ)」が臨海営業所で、それぞれ運用開始。どちらも、新しく入った中古車で、中型バス・いすゞエルガミオまたは縦2灯ヘッドライトで同設計の初期の日野レインボー2。
ネット上の情報によれば、15-95は元小田急のエルガミオ。16-04は元京阪(つり革が三角形)のレインボー2。
今のところ2台とも、固定運用などではなく、まんべんなく運用されていると思われる。秋田市中心部で、違う時間帯に何度か遭遇できた。今回掲載する写真は、すべて1595。

前回の記事で、鉄道やバスの復刻塗装のほとんどにおいて、現役当時の塗装の記憶と照らし合わせると、復刻時のほうが、色が濃く色鮮やかに感じられるとした。
今回も同じ感想
汚れていなくて、ツルツルに見えることもありそう。それを差し引いても、緑色部分が、復刻塗装では蛍光色に近い見えかただけど、昔はくすんでもっと白っぽい黄緑色だったような… それに、今思えば、昔の塗装は、ざらっと粗かったような…

この塗装の緑色は、「黄緑色」だと思っていたが、それよりは「白を混ぜた緑色」のような感じだった。現行塗装の黄緑色とは色味が違う。
1990年代初めに短期間採用された先代塗装の薄いほうの色も、同じ白っぽい緑色だった。ただし、先代塗装は2016年頃まで残っていたが、それと比べても、今回のほうが鮮やか。
正面のデザインは、今どきではないのは確かだけど、色合いとか側面のデザインは、さほど時代錯誤でもなく、悪くない。かわいらしいような雰囲気もある。

魁によれば、企画を発案した中央交通の整備工場長が、デザインも手がけた。
この塗装をまとうのが初めてとなる、いすゞエルガミオ系車体との相性。
後部
ネット上には、現役当時の後部の写真は見当たらないが、復刻では後部のグレーが広いと感じた。
昔のバスは、側窓の底辺と、リアウインドウの底辺の位置がそろっていた。現在のバスは、低床化の関係かリアウインドウが上に寄って、その下にスペースが空いているので、そこはグレーに塗らざるを得なかったようだ。

車体形状や費用の制約もあるのを思えば、違和感なく仕上がっている。仮にもし、2度の塗装変更がなく、30年前の塗装が現在まで続いていたら、これになっていただろう。


とはいうものの、やっぱりいくつか、好き勝手に指摘させてもらいます。
・前バンパー
中央交通の塗装では、昔も今もバンパーは車体色には塗らず、銀色(昔の一部)や黒。エルガミオでは黒。
今回の復刻塗装では、前バンパーも緑に塗って、白い線も引いており、車体と一体的に扱っている。後ろのバンパーは黒なので、前後でちぐはぐになってしまっている。【5日追記・上記のようにグレー部が広くなったのを補うため、後ろバンパーも緑にするのも一案では。】【7日追記・秋田市営バスの三菱ふそうエアロミディの一部で、前バンパーがグレーの車があったが、後バンパーは黒という“前例”はあった。】
これはバンパーを含めて塗らないと、車体部分が狭くて、白線の ) ( を完全に描ききれないための措置ではないだろうか。
エルガミオの前モデル、ジャーニーKでも、初期に旧塗装の車があったが、それではカーブが上半分程度まで途中で切れたデザインだった。

・前面の黒をなくしたら
上記の通り、昔のバスはバンパーは黒かったが、それ以外に黒いものは少なかった。
今回の復刻では、バンパーのほか、ワイパーが取り付けられているフロントガラス直下も緑に塗られた。
それでも、昔と比べる黒い部分がまだある。そこも塗ってしまえば、よりリアルに昔っぽくなるかも。それは、ヘッドライトの周り(ヘッドライトベゼル)と、行き先表示左右(車椅子マークの背景)。
エルガミオは縦のヘッドライトが特徴的で存在感があるが、それが緩和されそう。
全国的には、復刻塗装でそのように塗っているバス会社がちらほらある。

・白い線の数
側面
側面には白い線が3本引かれている。うち上の2本は、前面の )V( につながり、後部にもつながる。
下の1本は、側面だけで終わっていて、途中で途切れ途切れ。こんな線あったっけ?
ネットで記録されている現役当時の写真を拝見すると、この線はない車のほうが多そう。ある車もあるが、塗装ではなく、棒状のものを取り付けているように見える。デザイン上のラインでなく、何らかの意味がある白い部品だったのではないだろうか。復刻塗装には不要だったのでは?
【5月3日追記・昔の車の下部の白い棒は「サイドバンパー」だそうだ。昔のバスでは一般的だったようで、例えば東急バスでは「昭和43年度上期の購入車まで両側面に付いていたサイドバンパー(メッキ)も徐々に外されていった。(2011年10月25日発行『東急バス 20周年記念誌』56ページ)」そうだ。】

・白い線の太さ
側面では、上2本は同じ太さ。
現役当時は、下の線ほうが細く、上の半分程度の幅だった。その下の線が正面に回りこんで )( になるわけだが、そこで一気に太くなるデザイン。
そんなところも再現していれば、メリハリがはっきりして、違う印象になっていたかもしれない。

・社名表記
側面窓下には、文字間隔を広く「秋田中央交通」。文字は、デジタルフォントと思われる丸ゴシック体。
現役当時は、表示位置が後ろ寄りなどばらつきがあったようだが、書体は活字ではない文字だったはず。現行塗装でも、2010年代初め頃までは「秋田中宍交通」に見える独特の書体が使われていた。そこも再現できたらおもしろい。
社章は、往時は金属製のものだったが、今回は印刷。これはやむを得ないでしょう。


すでに3台目も塗装ができ上がったようだ。【16日追記・3台目は1605で五城目営業所配置。】
新車や既存車の塗り替えでやらず、新規の中古譲受車を使っているのは、必ず塗り替える必要(=不要不急な塗り替えでなく)があり、それを自社工場【8日追記・もしくは懇意にしている地元整備工場】で行えるので、安く効率的に復刻塗装できるから、かもしれない。
残りも、前モデルのエルガミオ/レインボー2で実施されるのだろうか。欲を言えば、違う車種でも復刻塗装を見てみたいものだけど…

魁によれば、復刻塗装は、AkiCA1周年(3月26日)とシニアアキカ完全移行(4月1日)を記念したもの。その記念日を過ぎてしまったのに、5台がそろわないってのは、ちょっと格好悪い。それに、せっかくの復刻塗装なのだから、ホームページやバス停・車内外などで告知してもいいのに。【2024年1月25日追記・その後、車内には説明の紙が掲出された。】【2024年2月17日追記・車内掲示には「開業100周年を迎えることができました。」の文言もあるが、100周年記念で復刻塗装を実施したとは明記していない。100年が2022年、復刻塗装実施が2023年と1年ズレているからあいまいな表記にしたのだろうが、誤解を招きそう。】
2台目・3台目について
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巨大掲示板と投票入場券'23

2023-03-29 20:20:15 | 秋田のいろいろ
4年に1度の統一地方選挙の年。秋田市では3月31日告示・4月9日投票の秋田県議会議員選挙と、4月16日告示・4月23日投票の秋田市議会議員選挙。
恒例の、選挙ポスター掲示場(選挙ポスター掲示板)と投票所入場券の話。

秋田市のポスター掲示場は、秋田杉の間伐材で作られた、木目が美しいもの。
近年の変化としては、2021年春に注意書きの文字の書体が、「ナール」から「新ゴ」に変更。直近の2022年初夏の参議院議員選挙では、掲示枠の番号の数字のサイズが小さくなっていた。※この記事参照
設置箇所は、2022年参院選では秋田市内573か所だったのが、今回は572か所と1つ減。なお、秋田県内では4301か所。

秋田市の統一地方選挙といえば、“巨大掲示板”。※前回2019年
後から実施の市議選は定員・立候補者が多いため、巨大になってしまうのは当然だが、そこに仕掛けがある。現在は、県議選の掲示板が見えている状態なのだが、それが“巨大で余白が多い掲示板”。
2023年版巨大掲示板
県議選は定員・立候補者が多くはないので、掲示板は小さくていいのだが、その余白が大きく取られている。
県議選用は、市議選用の掲示板の上に板を貼り付けて覆った構造になっていて、県議選終了後、それをはがせば、下に隠れていた市議選用が姿を現す。大きい市議選用掲示板を隠すため、全面を覆う必要があり、県議選用に余白が多い。
県議選と市議選の選挙期間は重複しないことを活用し、1つの掲示板で2つの選挙をこなす仕組み。

今回のNHKの報道によれば、高さ1メートル82センチ、幅7メートル28センチ。【4月5日アップの秋田魁新報電子版でも同じサイズ。】
2011年の当ブログでは、「縦2メートル25センチ(うち脚43センチ、本体182センチ)×横7メートル73センチ5ミリ(7735ミリ)」としていて、今は幅が45センチ5ミリ短くなった?

注意書き部分は、基本的には昨年と変わっていなそう。掲示枠の番号は、2021年と同じ大きな文字に戻った。
上に貼る県議選の板は、以前はラワン材を使うため、秋田杉のような木目は見られなかった。それが、今回から秋田杉材に変更されていた。

掲示板のその後。桜とともに


投票所入場券。
昔から秋田市では、1世帯に複数名の有権者がいる場合でも、1人にはがき1枚の入場券が届く。選挙ごとに紙の色が違い、(宛名や氏名でない)印刷された文字はモトヤ製フォント(モトヤ明朝、モトヤゴシック、モトヤマルベリ)が定番。
期日前投票が始まってからは、入場券の裏面(通信面)が、その案内と宣誓書になっている。あらかじめ記入して持参し、気軽に期日前投票ができる。2009年では裏面は縦使いだったのが、後(2019年までのどこかから)に横使いに。※2019年の入場券

新型コロナウイルス感染症流行後は、それに関連する注意書きが記載されるようになった。※2021年の入場券
今回の県議選用
宛名の上の「☆投票所においでの際は、」の次の行、コロナ流行後は、もっと太いゴシックで「マスクの着用をお願いします。」だったのが、「このハガキをお持ちください。」に戻っている。
政府が、3月13日以降のマスク着用は個人の判断との方針を示したのに合わせたようだ。

裏面
上の反転部分は「発熱や咳が出るなど体調のすぐれないかたは、投票所の係の者に声をかけてください。」だったのが、「こちらの面は、期日前投票用です。右側の宣誓書にご記入のうえ、お持ちください。」に戻った。
入場券・宣誓書から、コロナ関連の記述が消えた。

そして、期日前投票宣誓書部分に、新たな変化。
日付、氏名、生年月日、住所を記入するだけに変更された。
以前は、その下に期日前投票しなければならない「理由」が5項目記され、該当する項目に丸を付けるシステムだったのが、今回から廃止。
今回は、記入欄の上に理由(「事由」に表記変更)が列記されているが、丸を付ける必要はない。
(再掲)2019年の宣誓書
2019年の記事で取り上げたように、宣誓書の事由・理由の書かせかたは、自治体によりまちまち。
当時の千葉市などは、仕事か学業か冠婚葬祭か等々細かい事由まで尋ね、旅行等なら市外なのか市内のどこにいるのかまで記載させられていた。期日前投票をする人にしてみれば、面倒だし、罪悪感のようなものさえ覚えたかもしれない。期日前投票したい有権者の気持ちをそぎかねない書式だった。

千葉市のような厳しい宣誓書のせいなのか、全国的には、該当する事由が真に存在しないと期日前投票してはならないと思っていたり、ウソをつきたくないから示される事由以外では期日前投票しないという、生真面目なかたもいらっしゃるようだ。
実際には、「投票日は天気が悪そうだから」みたいな理由でも、適当に丸を付ければいいし(真実かどうか追求するほど役所もヒマじゃない)。そもそも「事由に該当する『見込み』である」ことを宣誓しているのであって、その「見込み」に該当しなくなっても、見込みだったのだから差し支えはない、という理屈が成立するはず。

丸だけで済んでいた秋田市は、そういう障壁がなく、それが秋田県の期日前投票投票率の高さの一因であろう。それがさらに改善された。
なお、千葉市もいつの間にか事由を尋ねない書式に改められていた。

【2024年10月18日追記・2024年10月27日投票の衆議院議員総選挙の秋田市の入場券・宣誓書について】ピンク色の用紙で、内容は2023年とおおむね同じ。宣誓書の「(↓ご記入ください)」は、「(↓事前に ご記入ください)」になった。
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秋田市の収集車の新車

2023-03-27 20:44:31 | 秋田のいろいろ
秋田市管轄の公園から出た、ごみや草・枝などを回収する、建設部の専用ごみ収集車(塵芥車)が更新時期を迎えていた
前回ちゃんとした写真がなかった、小さいほうの車

左・いつもの位置にいつもの2台
上の写真、右の軽トラックの隣。
新しい収集車!
納車されたばかりなのだろう。心配するまでもなく、指定納期に間に合った。
新しい2台は、ハイブリッド車の同サイズ・同型で、ナンバープレートも連番。
秋田いすゞ自動車が落札したので、いすゞ「エルフ」。

車体塗装は、秋田市環境部のごみ収集車由来の先代デザインは引き継がれず、真っ白。だけど、両側面後方には秋田市章と「秋田市」が若草色で記される。後面は未確認【4月4日追記】後面は真っ白で文字なし。
先代収集車や、バスのまんたらめ号では、秋田市所有の車両であることがまったく分からなかった(やまびこ号・せせらぎ号は正面行灯のみ表記)。別に隠す必要はないし、税金で購入(バスはリース)して、市民のための業務で走っている車なのだから、堂々と秋田市の名を記すべきだと思っていた。
「秋田市」だけではどこ所属でどんなごみを集めているのかまでは伝わらないし、真っ白なのはそっけなく、愛想なくもありますが…

秋田も暖かくなり始め、そろそろ公園がにぎわう季節。【4月4日追記】新年度4月4日には千秋公園から市内のどこかへ向かうのを目撃。さっそく活躍している。
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