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JRダイヤ改正2023秋田

2023-01-12 20:00:48 | 秋田のいろいろ
JRグループ恒例の春のダイヤ改正が、2023年3月18日に実施されることが、2022年12月16日に発表されたので、当ブログ恒例の秋田支社を中心としてまとめておく(昨2022年ダイヤ改正)。

前回2022年春は、新型コロナウイルス流行によるものか、いなほ秋田便など若干の減便があった。
その改正後も、利用状況は完全回復ではないし、地方路線の収支公表と今後のあり方が話題になるなど、明るい話題は少なく見えた。この分では、2023年春の改正ではさらに…と予想していたのだが。

実際には、JR東日本全体でもさほど変化はなく、秋田支社管内では、ほぼ変更がない改正となった。
労働組合紙にも「秋田支社管内の列車本数、新たなワンマン化、車両の編成両数に変更はない。」とある。
ただし、細かいダイヤは不明ながら、特急「いなほ」や主に羽越本線の普通列車において、10分超程度の時刻の移動はあるようだ。【14日追記・時刻移動により接続列車が変わるものもあるので、利用の際は公式な情報で確認してください。】

盛岡支社管轄で、近年は減便が目立った北上線や花輪線でも、今回は本数は変わらないようだ。
ただし、北上線の上りでは横手発が30分程度繰り下がる列車が2本(朝と午後)ある模様。また、花輪線は2022年8月の大雨により不通区間がある(2023年4~5月頃復旧見込み)。

それに、この改正と同時スタートかと思っていた、北東北の県庁所在地周辺でのSuica導入は、2023年5月27日開始となることが、先に発表されている。

【18日追記・JR東日本他地域では、上越新幹線がE7系で統一(E2系撤退)、東海道本線の快速「アクティー」の廃止を挙げておく。アクティーは、東京~熱海で通過駅がそれほど多くない快速。1989年に特急通過駅の救済として運行が始まり、毎時1本程度運行されていたが、2021年からは昼間はなくなっていた。】


●羽越本線・羽後亀田駅 乗り場の変更
現在は、駅舎寄り1番線が待避線、跨線橋を渡った島式ホームの2番線が下り、3番線が上り。
改正後は、普通列車全列車が1番線に入って、跨線橋を渡らなくて良くなる(3段ほどの階段はあるらしい)。労働組合紙によれば、自治体(由利本荘市)からの要請を受けての対応。
秋田支社のニュースリリースには、羽後亀田駅停車全列車の時刻のほか車両数も記載されている。上記の通り改正による変更がないため、現行ダイヤでも同じ両数のはず。
それによれば、下り15本、上り13本(すべて701系電車)のうち、3両編成(車掌乗務)は上下1本ずつ(7時前の酒田発、18時台酒田行き)だけ。ほかは2両編成で、車掌乗務は下り1本、上り2本だけ、あとはワンマン。
秋田地区の701系電車は、3両編成が少なくはなった(関連記事)ものの、羽越本線でここまで2両化が進んでいたとは思わなかった。イメージとしては午前中の酒田発など3両が多いような気がしていたし、少し前は2両+2両もあったものだが。
【3月16日追記】その後、由利本荘市へ委託されている乗車券販売(簡易委託)を終了し、終日無人化(無人駅)になることも判明。

【1月13日追記】この改正で田沢湖線、盛岡~大釜間には「前潟駅」が開業する。盛岡支社管内だが、秋田支社のリリースのほうが詳しく伝えてくれている。
それによれば、列車本数は上下とも13本(うち上り1本は今回新設・平日のみ運行)で、うち上下1本が2両+2両、ほかは2両。2両12往復のうちワンマン運転は下り6本、上り4本。羽越本線と反対に、こちらは予想以上にワンマンが少ない。利用実態の違いもありそうだが、それよりも車掌の行路の都合のほうが大きいかもしれない。


そのほか、労働組合紙や、ダイヤ改正以外のニュースリリースから。
●駅業務の子会社(JR東日本東北総合サービス)委託の解消
十文字駅(横手市)、川部駅(青森県田舎館村)、秋田駅新幹線乗換改札口(北口乗換改札)

十文字駅については、秋田魁新報でも横手市のニュースとして報道済み。
JRから無人化の打診を受けて、横手市が(おそらく簡易委託駅として=購入できるきっぷや支払い方法に制限あり)引き継ぐことになった。業務は横手市から横手市シルバー人材センターへ委託。2021年の二ツ井駅(能代市)と同じ対応であり、2020年に東大館駅をあっけなく無人化させてしまった大館市とは異なる対応。
川部駅は2023年5月下旬に新駅舎ができるが、構造からすると、簡易委託にはならず無人化。
秋田駅の北口乗り換え改札とは、新幹線11・12番線と同じ面の北側に続く、在来線7・8番線との間にある改札口。自動改札機と詰め所はあるが、利用者は多くはないだろう。これを無人化してしまうのか、それともJR東日本本体の社員を置く(以前に戻す)、もしくは必要な時だけ来ることになるのか
【3月5日追記・「秋田駅 新幹線ホーム乗換口の営業終了について」という告知が掲出され、18日以降は「中央改札(乗換口)をご利用ください」とのこと。乗り換え改札口そのものを廃止するということらしい。7・8番線発着の列車との乗り換えであっても、階段の上下が必要になる。→廃止前の記録。】

同じく委託されている、秋田駅アルス口や、羽後牛島駅、新屋駅は、5月のSuica導入に合わせて何らかの変化があるかもと思ったが、今のところそれはなさそう。従来の態勢に、簡易Suica改札機を置く形になるのか。

【3月16日追記】上記の通り、羽越本線・羽後亀田駅の地元自治体への簡易委託(乗車券販売窓口)も終了し、終日無人駅となる。
【3月31日追記・同日付秋田魁新報地域面より】羽後亀田のほか、岩城みなと、羽後岩谷、西目と羽越本線の由利本荘市内4駅が、ダイヤ改正時に簡易委託解除・無人化されていた。代替の券売機設置はしない。
ただし「高校生の多い西目駅については、平日朝に委託職員を配置し、通学時の安全確保を図る。」→きっぷ販売はしないのだろう。
昨春にJRから市へ打診があり、市が検討。窓口の「販売が低迷していたことから、必要性が低下したと判断。委託職員の人件費で計約1500万円を支出していたことを踏まえ」委託解除を決定。住民説明会を実施し、異論出ず。「駅舎の清掃やトイレの管理に限って民間に委託」。


●みどりの窓口廃止
浪岡駅(奥羽本線、青森市)→指定席券売機(新設?)
田沢湖駅(田沢湖線、仙北市)→話せる指定席券売機(増設? 現在は話せないタイプ)

●みどりの窓口営業時間短縮
秋田駅 5時30分~20時15分 → 7時00分~20時15分
指定席券売機は変化がないようなので、5時10分~23時00分か。指定席券売機は4台あるので、行列になったりはしないと思うが、機械が苦手な人は大変そう。

●指定席券売機稼働時間短縮
男鹿駅 4時45分~18時30分 → 6時30分~18時30分
湯沢駅 6時00分~22時00分 → 6時00分~20時00分
男鹿駅は5時00分の始発に合わせて、早くから動いていた。Suica導入も見据えたのかもしれないが、前日までにきっぷを買わずに、始発で仙台・東京まで行くという人など、あわてることになりそう。


●クルージングトレイン引退
1997年~2010年に初代「リゾートしらかみ(当初は無名、後に青池編成と命名)」、2011年から臨時列車や団体列車用(=波動輸送と呼ばれる)「クルージングトレイン」となった、キハ48形改造車×2両が、ついに2023年3月末で引退。
【3月22日追記・初代ブナ編成を塗装変更し、秋田港クルーズ船客の輸送に使われ、2020年に廃止された「あきたクルーズ号」と名前がまぎらわしいが、別物。】

旧ブナ編成は、クルーズ船輸送専用車となったものの、コロナでひっそりと廃車された。車齢はクルトレも同じ程度だから、当然。
クルトレになってからは、さまざまな列車で活躍した。現在のリゾートしらかみ(HB-E300系ハイブリッド車)よりも、窓が大きく、車内の雰囲気も少し違って、リゾートやクルージングの名によりふさわしかったと思う。キハ40系は嫌いだけど、これは例外。

クルトレ廃止により、秋田支社に残るキハ40系は、リゾしら「くまげら編成」のみ。くまげら編成の更新(ハイブリッド車化)は、コロナのせいか、まだ聞こえてこないが、先は見えているはず。
それに、後継となる、秋田支社の波動用車両はどうするのか。今後に注目。


【3月24日コメントいただき追記】●秋田支社 紙時刻表配布終了
昨2022年の改正では、新潟支社が終了する旨を明記していた。1年遅れて、事前告知なしに秋田支社でも終了。
折りたたみのポケットサイズと壁貼りサイズの2種類があった。
なお、新聞折り込みの壁貼り時刻表は、秋田魁新報、全国紙とも、「株式会社 鉄道共済会」作成のものが存続。
【2023年5月13日さらに追記】秋田支社管内でも、弘前周辺版は2023年も配布されているとのこと。

この次、2024年のダイヤ改正について

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17 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-01-17 15:59:40
羽越線701系の2両+2両編成見なくなりましたね。
昔は酒田行きが2両+2両で途中の羽後本荘で
後ろ2両を切り離したのを見てた記憶があります。
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羽後本荘まで4両 (taic02)
2023-01-17 23:01:12
今は羽後本荘行きになっている、秋田発14時半頃の列車でしたね。羽後本荘に残った後ろ2両は、秋田へ戻る運用で。
2012年のダイヤ改正で、15時台の羽後本荘行きと運行順を入れ替えたので、もしかしたら実はその時に4両でなくなったかもしれません。
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Unknown (Unknown)
2023-03-14 19:24:23
バスの改正も近く発表されると思いますが、廃校の対応もあるので、やや傾向が異なるかもしれません(マイタウン・バスを含め)。
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マイ・タウンバス西部線 (taic02)
2023-03-15 00:00:00
マイ・タウンバス西部線は、供給過剰に見えます。
乗務員不足が言われる中、一方で学校統合対応が求められ、どういうダイヤになるでしょう。
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Unknown (Unknown)
2023-03-16 17:38:33
秋田市マイタウン・バス西部線については、下浜コース及び豊岩コースについて、現行ダイヤの各1.5往復を西中学校前まで延伸するのが有力なのだそうです。

浜田学区については、考慮されているかどうかが未知数。
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4月1日付 (taic02)
2023-03-16 18:43:42
大規模に変わるわけではないのですね。
生徒数が少ないし、西部市民サービスセンター(または日吉神社前)から西中まで歩いても、大した距離ではないので、ということでしょうか。

広報あきた3月17日号が配布され、4月1日付でダイヤ改正する旨が掲載されていました。西部線のほか、北部線、東部線上北手コース・中北手コースで実施。
詳細は問い合わせかホームページへとのことでしたが、現時点ではアップされていません。
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Unknown (Unknown)
2023-03-18 21:25:59
一応、帰りは下校時間と基本の部活終了時間にバス時間を合わせるらしく、下校が早い場合は西部SCまでは歩いてという案内がされている模様。

また、正門前の砂利スペースを舗装して、バス待機所とする模様。
行きは中央交通の停留所で降車し、回送するとのこと。

中北手コースは、時間帯によっては南ケ丘経由があるので、恐らくは通勤通学の需要が多少はあるのではないかと思います。
冬道を考えると、日赤までマイタウン・バスを利用して、日赤から上北手小や城南中に繋ぐというやり方もありますし、あるいは日赤から南ケ丘の学校に行くこともできますし。

上北手コースは、事情がよくわからないです。
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通学路 (taic02)
2023-03-18 23:31:41
新屋駅~西中は、市街地(住宅街)だし、歩いてもあまり危険はないと思います。
むしろバスの回送ルートや、歩道橋で見通しが良くない県道への出入りなど、運行上の注意点はあるかもしれません。

考えてみれば、上北手、日赤~南ケ丘周辺は、夜道、積雪、クマなどの危険があるように思われ、そんな場所の通学にこそ、スクールバスはじめ、手厚いフォローがあっていいのではと思ってしまいます。
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Unknown (Unknown)
2023-03-19 19:12:53
> むしろバスの回送ルートや、歩道橋で見通しが良くない県道への出入りなど、運行上の注意点はあるかもしれません。

バスの乗り入れは、裏の給食室スペースとか校門を入った構内だったりとか、乗車スペースと下車スペースを同じにするとか、二転三転の結果、このような形になったようです(統合準備委員会資料より)。

廻してみて問題が出れば、変える可能性があるかもしれません。
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中北手コース・上北手コース 疑問 (網地 耕部、)
2023-03-19 21:26:00
現在は、秋田市マイ・タウンバス 東部線として運行されている中北手コースと上北手コースなんですが、もうちょっとだけ、現行のルートに加えて、途中経由するルートに改善が必要と思います。

例えば、

中北手コースの場合は…
起点をイオンモール秋田に延長で、日赤病院は通過地とし、以降は山手台の住宅地への乗り入れ、旧梨平集落への予約式での乗り入れ。

上北手コースの場合は・・・
起点を線路を超えた先の牛島駅前にして、その後、右折、踏切を渡って牛島東五丁目から左折し、牛島小学校、荒巻を経由し、日赤病院に入り、それ以降は従来と同じく現行の予約運行式で運行。
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