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2024.10バスダイヤ改正

2024-09-03 20:11:39 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内一般路線バスのダイヤ改正が、2024年も10月1日に実施される。
昨2023年は、規模としては中規模くらいに感じたが、「乗務員不足の解消と乗務員の労働負担軽減のために」と理由を掲げて、マイナー路線の廃止と、特に土日祝日を中心に減便が行われた(詳細)。さらに、11月には五城目営業所が担当する新国道経由五城目線の大幅減便が実施されたほか、実は中央交通としては他にも廃止したかった路線があったことが分かった。

2024年度に入って、秋田市地域公共交通協議会の資料で、2024年秋にも廃止路線・系統があることが明らかになった。一方、その議事録の中で、中央交通側と思われる出席者が、
「運転士不足については、昨年より状況は改善された。今後急激な退職がなければではあるが、今年10月には廃止する系統の効果も含めて、総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」※秋田市交通局(秋田市営バス)の中央交通への移管は2000年代に段階的に進められ、2006年3月完了。
と発言していた。
なお、話がそれるが、近い将来、秋田市内の路線バス網が大幅再編されることも明らかになっている。詳細はこちら


2024年9月2日・月曜日の朝に、中央交通公式サイトにダイヤ改正の内容がアップされた。
今回は特に理由の言及はなく、昨年同様、新時刻表への変更点の朱書きはなし。しかも、変更がまったくない路線も、時刻表がアップされているようで、変更点の把握が大変だった。したがって、見落としや勘違いがあり得ます。

ひと通り見た感想としては、総合的には小規模か。
たしかに増便は少なくないが、多くもない。2022年改正の水準に戻るということではない。
大幅な減便等はないが、部分的減便や最終便の繰り上げも、一部で実施される。土日祝日ダイヤは、どの路線もあまり手が入っていない。昨年廃止されかけた、添川線なども手つかず(ひと安心?)。
大学病院に通うようになった者としては、平日の手形山団地線など、もう若干、本数があってもいいように感じなくもないが、そのまま。
廃止路線・系統では、代替便が設定されるものもある。しかし、大野線、南大通り経由日赤病院線、茨島環状線では、それらしきものはなく、廃止直前の運行時間帯からも分かるように、やはり免許維持路線的存在だったのかとの思ってしまう。

多くの路線で、数分~数十分の時刻移動がありますが、ここでは取り上げないことにします。
※以下、掲載順、路線名、バス停名は、運行事業者による告知とは異なるものがあります。秋田駅西口を「駅」、土日祝ダイヤを「土日」と記します。表記する時刻は、旧ダイヤでの始発バス停発車時刻を原則とします。
※利用の際は、各自、公式な情報で充分に確認してください。

車庫(営業所)発着各路線の秋田駅西口分割
大川反車庫または臨海営業所~県庁または長崎屋バスターミナル~西口~各方面 と、秋田駅西口を越えて通しで運行されていた系統が、すべて西口で分割される。一般路線バス全便が西口起終点となり、「秋田駅西口経由」=西口を途中バス停とする運行がなくなる(羽後交通や空港リムジン、中心市街地循環バスは除く)。
2022年から一部路線で実施され、今年度の秋田市地域公共交通協議会で軽く発言があったが、残っていたものがすべて対象。路線名だけ挙げると、太平線、赤沼線、仁井田・御所野線、仁別リゾート公園線、秋田温泉線。

分割後、(駅には用がなくて)各方面から県庁方面などへ行き来したい人は、駅での乗り換えが必須になる。定期券はともかく、都度支払いでは、運賃の通し計算制度がないため、初乗り運賃を2度取られることになってしまう。
秋田市では、乗り継ぎ運賃制度を検討中だとは言うものの、そうであれば、制度を導入した上で、運行を分割するべきだろう。順番が違うというか、市と中央交通の連携が相変わらず取れていないというか…

一方、見方を変えれば、路線によって駅を越えた通し運行の有無が違い、地域間で見れば不公平だったとも言える。
朝夕は別として、昼間も駅を越えて運行する路線が多かったのは、もともと中央交通が運行していた方面が多く、市営バスから移管された路線では少なかった。したがって、遠く岩見三内や御所野から、県庁まで1本で行き来できたのに対し、外旭川、保戸野、茨島・旭南辺りからは乗り継ぐか歩くかしないとならないという意味では、不公平。


●目立った変更がある路線を中心に詳細
・新国道経由 五城目線 変更なし
五城目営業所の人不足は解消されていないのか。
後述のように、新国道経由土崎線が多少増便される。五城目線が抜けた穴埋めの意味がありそう。

・新国道経由 追分線 西口~新国道~土崎~飯島~追分~天王グリーンランド
平日
駅11時20分 減便  下り7本/日
天王グリーンランド7時17分(15分続行便を統合)、19時20分(最終) 減便  上り8本/日、最終は17時50分に

新国道経由 土崎線 西口~新国道~土崎~飯島北
平日 駅17時10分飯島北行き 飯島北7時35分(=追分線の同時刻が廃止) 増便
土日 駅11時20分、14時45分、17時10分 土崎駅10時15分、12時15分、15時50分 増便


太平線 西口~手形山崎~大学病院~岩見三内
平日 駅11時00分 岩見三内12時03分 減便   5往復/日

松崎団地線 西口~手形山崎~大学病院~松崎団地
平日 駅10時45分 松崎団地11時22分 増便  下り5本/日、上り6本/日


赤沼線 西口~手形山崎~大学病院~南団地~東口
平日
駅12時10分、13時10分、17時50分(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替?) 増便  11本/日
東口7時25分(始発、中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)、12時00分、13時50分 増便  10本/日


広面・御所野線 東口~桜~日赤病院~イオンモール秋田~中央シルバーエリア
平日下り
東口9時10分、11時30分、13時20分 増便
7時45分日赤止まり→御所野行きに
  現 14本/日(うち日赤止まり6本/日)→改正後 17本/日(5本/日)

平日上り
御所野8時50分、10時10分、12時45分、14時20分 増便
日赤始発8時10分 減便(御所野始発が7分後続行)
  現 15本/日(うち日赤始発6本/日)→改正後 18本/日(5本/日)

土日 御所野始発は30分前後の時刻移動あり


桜ガ丘線 東口~横森~桜~桜ガ丘~大平台三丁目
平日 東口17時50分 大平台三丁目7時20分 増便(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)  9往復/日


牛島経由 御野場団地線
平日
駅17時45分 増便  下り11本/日
御野場6時40分、7時30分、18時40分 増便  上り13本/日

土日 御野場8時00分(始発) 増便  上り5本/日(下り4本/日変わらず)

仁井田・御所野線 西口~牛島~御野場~イオンモール秋田
平日
駅12時30分 増便 下り11本/日  最終21時20分→20時20分
イオンモール秋田発13時40分 上り12本/日  最終22時15分→21時15分

土日 下り最終21時20分→20時20分 上り最終22時15分→21時15分
なぜか、とても遅い時間に運行されていた最終便が1時間繰り上げ。秋田市内(秋田県内?)でいちばん遅い時間のバス。
10月以降は、平日土日とも、駅21時47分→大川反車庫22時03分の県庁経由がラストランナー。繰り上がった御所野発の最終便が、車庫へ戻る運用だと思われる。

大住・みなみ野団地線 西口~イオン秋田中央店前~大住団地~牛島西四丁目
平日 駅15時10分 増便  下り7本/日(上り6本/日変わらず)


・県庁・川尻経由 新屋西線
平日 駅16時40分栗田神社前経由 新屋13時25分県営住宅経由 増便


・県庁経由 中央交通線 西口~県庁~大川反車庫
平日・土日、上下とも最終便繰り上げ(上記、仁井田御所野線繰り上げ関連か)
駅22時47分(車庫23時03分着)→21時47分、車庫20時55分→19時55分

・県庁経由 県立プール線
平日 駅15時30分(最終) 減便(最終15時30分)  下り7本/日(上り6本/日変わらず)

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1 コメント

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Unknown (とき)
2024-09-03 23:12:30
乗り継ぎ運賃制度も開始されぬまま
大体の路線が秋田駅止まりになるのは不便ですね。買い物広場から乗る人らも見かけてましたが、これからはほぼ下車専用になりそうですね。

あと、イオンモールの最終便繰り上げもびっくりです。
利用する路線少し便が増えて良かったです。
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