長い不況のトンネルに突入か 日銀短観 2008.12.15
< 記録的な落ち込みを見せた12月の日銀短観は、景気が猛スピードで後退しており、底が見えない状況に陥っていることを示した。第1次石油危機並みの速さで悪化する景気に対して企業は一斉に人員削減や、生産調整といったリストラで対応しているが、実体経済の動きに追いついていけない。企業は業種や規模にかかわらず総じて景況感の悪化を訴える状態となっており、深刻化する金融危機の影響を受けて日本経済は長い不況のトンネルに突入してしまうかもしれない。>
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日銀短観が示すまでもなく、
もう一つの指標が不景気の到来を示している。
世界同時多発ネズミ講である。
不景気になるとネズミ族は活発に蠕動する。
そういえば民主党のマルチ騒動もその前兆だったのか。
ネズミは手を変え品を変えて、目くらましをしながらネズミ講を展開するが、
遂には「国連ネズミ」まで登場とは驚きだ。
そしてネズミ講といえば先ず沖縄!
高額配当掲げて金集め/恩納の団体「10週で100万円」【12月14日】
配当は一部停止/被害者の会告訴を準備
国連機関への支援や高額配当を名目に、約二年前から全国で会員を募って資金集めをしている団体「地球財団ガイアクラブ」(恩納村前兼久)が、昨年十二月ごろから会員への配当を停止し、元本を回収できずにいる県外の会員が刑事告訴や民事訴訟を検討していることが十三日、分かった。
同団体はホームページなどで、一口三万千五百円と登録費三万円を支払えば、十週目には百万円以上が得られるとうたっていた。県警生活保安課は出資法違反(預かり金)などの疑いがあるとみており、県内で被害が確認された場合、県外の関係機関と連携して調べる方針。
広島県など中国地方の被害者五十五人は今年四月に被害者の会を設立。弁護士などと相談し、刑事告訴の準備をしているという。同会は元本などの未回収総額は約一千万円に上るとしており、集計に含まれていない会員以外を合わせると、実際の被害額はさらに膨らむという。県警によると、県内では現在のところ被害届などはない。
ガイアは会員勧誘の際、一口三万千五百円と登録費三万円を支払えば、五キロ入りの米が送られてくるほか、一週目千円、二週目二千円、三週目四千円と週ごとに二倍の配当金があり、十週目には合計百二万三千円が得られるとPRしていた。一方で登録後三十日以内に新規会員三人を勧誘しないと配当がストップする仕組みだった。
またガイアは恩納村内に三千億円規模の「国連アジア本部琉球タワー」を建設すると打ち上げ、会員から集めた資金の一部は同タワーの維持費に充てるなどと説明していた。
被害者の会代表の男性は「ルールを守れば必ずもうかると言われた。被害者の多くは年金や退職金の一部をつぎ込んだ高齢者で、全国に被害者はいる。電話で何度も交渉を試みているが、返金できないと言われ応じてもらえない」と話している。一方、本紙の取材に対し、ガイア代表の男性は当初、「(ガイアは)財団法人」としていたが、その後「株式会社であり財団法人」「財団法人としては申請中」などと説明を変えている。本紙の調べでは、株式会社としても財団法人としても登録はない。
被害者の訴えについて、ガイア代表の男性は、「元本は米の購入代金なので、法には触れない」と強調。「一部の会員約四百八十人の配当が一時的にストップしただけで、元本返金を求める人には今後きちんと精算する」と話している。会員数について、「全国で二万人、県内には三千人」としている。
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>県警によると、県内では現在のところ被害届などはない。
沖縄では「模合(もあい)」が日常茶飯事で行われているので、土壇場になるまで被害者意識はないのかも。
彼等は自分の組織がネズミ講だとは口が裂けても言わないだろうが、記事を見る限りネズミ講そのもの。
「ネズミ講」という自白が望めない以上、
今回も摘発するのは出資法違反という奥の手。
沖縄は地縁、血縁、職場縁等の共同体の絆が強く広範なため、ネズミ講やマルチ商法の類が増殖しやすいと書いたが、
上記記事の「(被害者が)全国で二万人、県内には三千人」は、人口割からいったら異常に多い。
>恩納村内に三千億円規模の「国連アジア本部琉球タワー」を建設すると打ち上げ、会員から集めた資金の一部は同タワーの維持費に充てるなどと説明していた。
ネズミの打ち上げる話は誇大妄想の類が多いが、
それにしても「国連アジア本部」・・・・
そこに「琉球タワー」を建設!
よくもぶち上げたものだ。
ネズミ族の天国の沖縄では、
他にも「コアラネズミ講」が暴れている。
⇒出資法違反8ヵ所捜索 「コアラ.の會」問題 (琉球新報)
「コアラネズミ」については過去に当日記で書いた。
⇒国営ネズミ講? コアラと思ったらネズミだった!
日銀短観が長期不況の到来を予告しているが、
不況の度合いでは日本より数段深刻な韓国では、
不況に乗じて700社にも及ぶネズミ講会社が跋扈しているという。
経済危機に乗じてネズミ講が台頭している。
情報通信・海外資源開発など先端事業が「餌」だ。検察は700社のネズミ講会社が休・廃業を繰り返しているという。捜査機関に摘発されて処罰されれば会社名を変える手法を使うというのだ。系列社を設立する手法でほかの犯行を再開する。現在95社が営業中だ。検察はネズミ講で処罰された人々を分類するデータベース(DB)作業をしている。
◆進化するネズミ講会社=過去には生活必需品や化粧品・健康食品などがネズミ講会社の主要商品だった。しかし先端IT事業と金融業投資に進化した。先端業種に対する投資(類似受信行為)が主要犯行手法に変わった。HMR社代表ハン某容疑者(41)は「貸し付け業事業に投資すれば24週間、元金+30%の収益金を割り当てる」と投資者を募集した。7400人余りから1966億ウォン(約132憶円)を受け取った。「電気節減機器販売事業」(N社)「食品処理器販売」(LC社)など投資商品の類型も多様化した。検察関係者は「投資アイテムが何であってもネズミ講は3~6カ月なら投資金が枯渇する」と話す。それ以上の手当や配当金を与えることができなくなるというのだ。被害者を大量量産する構造は等しい。
ソウル中央地検刑事4部は14日、100億ウォン台以上ネズミ講会社12社を摘発し、CN社代表キム某被告(41)ら16人を特定経済犯罪加重処罰法上詐欺の疑いで拘束起訴した。102人は在宅起訴された。被害額だけで1兆129億ウォン、被害者は11万91人にのぼるものと明らかになった。検察は被害額10億~100億ウォン台の83社を追加で捜査中だと明らかにした。
検察はネズミ講プログラム供給企業のイ某容疑者(40)ら電算会社代表5人も類似受信行為ほう助の疑いで書類送検し、フリーランサーキム某容疑者(33)も罰金刑で略式起訴した。検察は「これらはネズミ講会社の要求どおりプログラムを組めば貸出額が3~6カ月で消尽するということを知りながら電算プログラムを供給した」と明らかにした。 (中央日報2008.12.15 )
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そして韓国で史上最大のネズミ講が摘発を受けたという。
あのナスダック元会長の巨大ネズミ講と、どちらが史上最大?
<大邱警察庁捜査2係は、20日、マッサージ機、空気清浄機などの健康用品を購入すれば数か月で元金に半分の利子まで保障してくれるとして、投資者を誘置、出資法違反行為の疑いで大邱法人代表のクォン容疑者(48)を逮捕した。・・・警察は・・・被害額1兆5千億ウォンを合わせると総3兆4千億ウォン余を超えると明らかにした。>
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リーマンショックの震源地で ケタ違いの巨大ネズミが登場したのには驚いた!
ハゲタカを食い物にしたネズミだけに巨大なのは当然で、
史上最大の栄冠?はマルチ商法(ネズミ講)の本場アメリカの手に、いやそれともやはり韓国か。
スペイン・ネズミも急追しているが・・・。
「ネズミ講」被害4兆円超 米ナスダック元会長逮捕
< 【ニューヨーク=真鍋弘樹】ネズミ講に似た手口で顧客から不正に資金を集めたとして、米ナスダック市場の運営会社の元会長であるバーナード・マードフ氏が11日、捜査当局に詐欺容疑で逮捕された。 ・・・SECによると、同氏は資金運用は「ただの大きなうそ」で、巨大なネズミ講のようなものだったことを部下に認めていたという。 >
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さすがは「ハゲタカ・ネズミ」。
泰山鳴動したらネズミ一匹どころか多くの著名ネズミが飛び出してきた。⇒メッツのオーナーが数百億円の詐欺被害
他にも有名ネズミが続々登場!
<★米連邦捜査当局、バーナード・マドフ氏の投資会社の取引記録を調査。疑われるねずみ講詐欺の被害リストには、不動産王のモーティマー・ズッカーマン氏やノーベル平和賞作家エリ・ウィーゼル氏の基金、フランク・ローテンバーグ上院議員、スティーブン・スピルバーグ氏の慈善団体の名前も。>
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韓国やアメリカの巨大ネズミに負けずとばかり、
中国では「原野ネズミ」が登場。
出資法違反なんて生ぬるい手段で取り締まる前に、被害者が暴動だというからさすがは中国。
【北京21日共同】中国で架空の林業投資名目に、高齢者らから資金を集める大型詐欺事件が相次いで発生。“原野商法”の被害者は、10月に裁判が始まった2件だけでも計5万3000人以上、被害額は計約30億元(約416億円)に上り、暴動に発展するなど社会問題化している。
幹部28人が起訴された木材業者「億霖木業」は、2004年4月から06年6月にかけ、林地を購入すれば、数年後には育った木の販売で巨額の利益が得られる上、緑を子孫に残せて環境問題で貢献できると勧誘。
さらに知人にも投資させれば報酬が得られるとして、ねずみ講方式で顧客を増やし、2年余りで2万3000人以上が林地約270平方キロを購入した。だが多くの土地は木が育たない荒れ地や、時には湖の底だった。【共同通信】>
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中国が「原野ネズミ」ならスペインは「証券ネズミ」。
スペインは闘牛だけではなく、ネズミでも有名にだとは知らなかった。
マドフ容疑者の巨額詐欺、スペインで最大2900億円の被害か
<【12月14日 AFP】米証券会社Bernard L. Madoff Investment Securitiesの社長バーナード・マドフ容疑者(70)による巨額詐欺事件で、・・・・・・ マドフ容疑者は、傘下のヘッジファンドに新規に呼び込んだ資金を既存投資家の配当にあてる「ねずみ講」的な方法で高利回りを装ってきたとされ11日、米捜査当局に逮捕された。被害総額は500億ドル(約4兆6000億円)に達するという。>
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日本⇒韓国⇒アメリカ⇒中国⇒スペイン、
と「世界同時多発ネズミ講」の輪が広がっている。
不況です。
貴方の耳にもネズミの甘いささやきが・・・。
クワバラ、クワバラ、ご用心!
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